テレビ

2024年3月29日 (金)

「ブキウギ」最終回

 今日は初夏のような陽気でした。夕方,近くの公園で散歩していたら,桜が咲き始めていました。Spumante が美味しい季節になりましたね。

 ところで,NHKの朝ドラ「ブギウギ」は今日が最終回でした。全回観ました。1年前の「ちむどんどん」に次いで「完走した」という感じです。この作品をプロはどう評価するかわかりませんが,私はとても楽しめました。前向きな福来スズ子(笠置シヅ子)の生き方に共感する人も多かったことでしょう。福来スズ子の人生を追体験させてもらってよかったです。
 笠置シヅ子については,もちろん絶頂期のころは知らず,でも「東京ブギウギ」や「買物ブギ」などの歌は知っていましたし,コマーシャルや歌番組の審査委員としても,もちろん知っていました。鶴瓶が若い頃にネタで笠置シヅ子の息子だと言っていることなど,結構,歌手引退後も馴染みのある方でした。しかし,その人生がこんな劇的なものであったとは,今回始めて知りました。もちろん脚色は入っていますし,とくに美空ひばり(番組では,水城アユミ)との関係に関わる部分は,ほとんどフィクションでしょうが,そんなことはどうでもよいです。
 このドラマは,歌もまた主人公です。これだけ歌を使って展開されたドラマというのは珍しいのではないでしょうか。笠置シヅ子の代表曲がどのように生まれてきたのかがよくわかりました。そして服部良一(羽鳥善一)という作曲家の偉大さもよくわかりました。笠置シヅ子に作った曲のほとんどは,じっくりピアノやギターで弾けばわかるように,洒落たコード進行が使われています(今日の最終回でも,「東京ブギウギ」の前半の伴奏はピアノだけで,メロディーの良さを味わえました)。でも服部良一には「青い山脈」のようなシンプルな名曲もあります。自由自在で,才能あふれた人だということがよくわかりました。

 

 

2024年1月 2日 (火)

紅白歌合戦の感想

 能登の地震の被害が,徐々に明らかになってきました。火災も怖いですが,家屋倒壊もおそろしいです。iPhoneの緊急SOSのチェックをあわててやりました。研究室でも自宅でも,大きな地震のときには,本棚の上段のほうからの本の落下が怖いですが,これはどうしようもないですね。網を張ってもよいのでしょうが,そうなると使いにくいです。本も電子化が進んでいますが,研究書などで,いろんなところにジャンプしながら読むようなときは,紙のほうがまだ便利なことがあります。そのうち電子書籍でも,ジャンプ機能がもっと高まることを期待しています。

 ところで,大晦日の夜は,ここ何年かはいつも紅白歌合戦をみており,一昨日も観ました。プロの歌手の出場が減っていますよね。司会の二人の女性タレントは,若くて綺麗でしたが,なぜ歌わせたのでしょうか。放送事故レベルの歌唱力です。あんな歌唱力の素人と,一緒の舞台で歌わされたら,プロの歌手はつらいでしょう。この二人は,明るい番組づくりには貢献していましたが,どちらか一人でもよかったような気がします。司会の有吉も緊張感が観ているほうにも伝わってきて,向いていない感じがしました。歌番組としてみた場合は,例年どおり,トリのMISIA頼みという感じです。サザンくらいが出てくれたら良かったのですが。懐かしい歌手がたくさんでてきました(個人的には,伊藤蘭のキャンディーズの歌をもっと聞いていたかったです)が,そのたびに,この人は何歳だったっけと言いながらスマホを手にとってWikipediaで年齢を調べていました。年齢は嘘をつかず,みんな声が出ていないなという印象を受けました。演歌歌手は,歌唱力はありますが,単独では難しいということで,芸人と組まされたり,ドミノやけん玉に主役が奪われたりで(おまけに,けん玉では,ギネス認定が取り消されるなど,後々語り継がれるような「事件」が起きてしまいました。失敗することは想定していなかったのでしょうかね),石川さゆりクラスにならなければ,きちんと歌わせてもらえない感じです。
 個人的にはヒゲダン(Official髭男dism)の「Chessboard」がMVPです。この曲は中学のNコンの課題曲だそうです。この難曲を合唱で歌いこなすのは,大変でしょう(合唱用に編曲するのが難しそうです)。途中はどことなく「ボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody)」を思わせるような構成のように思えました。クイーンという言葉も出てきましたし,クイーン(Queen)を意識した作品ではないでしょうか(音楽の専門家からすると,戯言かもしれませんが)。そのクイーン(Queen + Adam Lambert)も紅白に登場してくれて,これも良かったです。

2023年1月 2日 (月)

紅白歌合戦

 年末は,紅白歌合戦を,ダラダラと全部観てしまいました。それにしても,司会の一人の橋本環奈の圧倒的な存在感に驚きました。本人は歌も踊りもみせてくれて,歌手たちから完全に主役の地位を奪っていました。最初から最後まで彼女から目が離せなかったですね。すごいタレントがいたものです。一方,歌手のほうはどうかというと,演歌歌手がきちんと歌わせてもらっていないな,という印象をもちました。もっとも,さすがに石川さゆりは例外です。彼女の「天城越え」を聴かなければ年を越せないというくらいの国民的名曲ですからね(歌詞は,かなり強烈な内容なのですが)。一方で,女性陣は国籍不明で同じような歌を同じような踊りをしているグループが何組も出てきたのでびっくりしました。○○坂46は,これに比べると,少しおぼこい感じがしました。もちろん,おじさんが喜ぶような歌手も登場していて,鈴木雅之,安全地帯などはよかったし,ちむどんどんの主題歌の三浦大知の燦燦もよかったです。サプライズは,篠原涼子の曲のときに,ピアノ演奏をしながら控えめにハモっていた小室哲哉でしたね。小室メロディが久しぶりに紅白で聴けてよかったです。加山雄三もあの年齢であそこまで声がでるのはさすがでした。昨日も書いたユーミンが,若かりし頃の荒井由実とデュエットするのは,AI時代の紅白を先取りするもので,これも企画が素晴らしかったです。
 ただ,個人的に一番よかったのは,桑田佳祐らの「時代遅れのrock'n'roll band」でした。曲を初めて聴きましたが,歌詞がとても深い内容で共感できました。ほんとうは全然「時代遅れ」ではないし,本人たちも本音ではそう思っていないと思います。でも若い人たちをリスペクトして,ちょっと引いた感じで「時代遅れ」と言っておこうということなのでしょう。
 大切なのは,自分たちのことより,次の世代を担う,自分たちの子や孫のことです。戦争は,ほんとうに愚かなことです。戦争のために,私たちが次の世代に何も残せないのではないかという不安が広がっています。桑田さんらの世代は,戦争は知らないけれど,戦争の悲惨さは知っている世代でしょう。私も少し下の世代ですが,ほぼ同じです。彼らは,軍靴の音が聞こえ始めている現代に,自分たちは小さくても(彼らはほんとうは小さくないのですが),何かできる方法で平和と希望を訴えたいし,みんなも何か行動を起こすことが大切なのだ,ということを言いたかったのではないかと思っています。