学部授業終了
悪天候の危険があるなか,リモート授業に切り替えようかどうか悩んでいました。勝手にリモートにすると事務に叱られるかもしれないと思う反面(ルールがよく変わり,以前の感覚でやっているとルール違反となってしまうことがあるので,臆病になっているのです),学生みんながリモート希望なら問題ないだろうという気持ちも半分ありながら,結局,完全リモートに切り替えることができず,私と一部の学生は教室にいて,一部の学生がリモート参加のハイブリッドになりました。天気は悪かったですが,それほどひどいことにならなかったので,よかったです。
今日が最終回でした。報告担当の学生は,AIやロボットでほんとうに人間の雇用がなくなるのか,ということについて,そうではなかろうという具体的な仮説を立て,実例を調べて検証し,結論を出すということをしてくれました。議論のなかでは,AI時代において,人間はどう生きていくのか,というところにまで議論が進み,最終回にふさわしい深い議論ができたと思います。
また先週は,報告担当の学生が,医師の過重労働が進むなかで,デジタルツインで代替できれば,その解決ができるのではないかという斬新な問題意識の下に,その可能性を探る報告をしてくれました。技術的可能性と倫理的可能性を検討し,結論は否定的なものでした。
学生たちが,私の『デジタル変革後の「労働」と「法」』(日本法令)を教材として,自由に問題意識をふくらませ,独創的な問題提起をして,今日の報告のように私の見解に批判的な立場からプレゼンを組み立てたりするなどしてくれて,とても楽しく,私にも勉強になる授業であったと思います。
学生たちには,法学部に入ったことが不利とならないように,法学の知識+広い視野で論理的に議論できる能力を武器に,デジタル時代を生き延びていってもらえればと願っています。