将棋

2022年7月25日 (月)

藤井五冠の棋聖防衛

 藤井聡太棋聖(五冠)は,永瀬拓矢王座を退けて,棋聖を防衛しました。これで3期連続となります。初戦は二度の千日手となるなど死闘の末に敗れましたが,その後は3連勝しました。最終局は快勝でした。
 同時に進行していた豊島将之九段との王位戦の第3局も行われ,藤井王位(五冠)の完勝でした。じわじわと攻め勝ったという感じで,強いなという印象を与えました。豊島九段の先勝で始まりましたが,藤井王位の2連勝で,藤井ペースになりつつあります。
 その豊島九段は,大橋貴洸七段との王座戦挑戦者決定戦に勝ち,永瀬王座への挑戦となります。王位戦とあわせ,無冠返上への戦いとなります。
 竜王戦は,藤井竜王への挑戦に向けてトーナメントが進行中です。ベスト4に上がってきたのが,稲葉陽八段を破った山崎隆之八段で,次の対戦は永瀬王座です。稲葉八段は,その対局の4日後にもJT日本シリーズで山崎八段と戦い,今度は雪辱しました。実力者どうしなので,重要な棋戦でぶつかりますね。竜王戦のベスト4は,このほか広瀬章人八段が上がってきており,高見泰地七段と佐藤天彦九段の対局の勝者と戦います。竜王戦の挑戦者の予想は難しいですが,永瀬王座が挑戦権を得て,棋聖戦に続いて藤井・永瀬戦となる可能性が高いように思えます。

2022年7月15日 (金)

王位戦第2局

 王位戦第2局は,藤井聡太王位(五冠)が,挑戦者豊島将之九段を下して,11敗となりました。第2局は,豊島九段が3時間近い大長考をした後に指した一連の手があまり良くなかったということでした。トッププロがこれだけ考えても最善手を指せない将棋の難しさと奥深さを感じます。AIがプロ棋士の研究でも活用されている今日,対局前に当該戦法について十分に研究をして準備しておかなければ,その場で考えてもなかなか挽回できないということなのかもしれません。一方で,まだあまり研究されていない未開拓の領域に持ち込んで力勝負を挑むという戦法もあるのでしょうが,実力者どうしのタイトル戦では,そういう荒っぽいことはしないでしょうし,たぶん仕掛けたほうが負けるでしょう。
 藤井聡太五冠と棋聖戦を戦っている永瀬拓矢王座への挑戦を争う王座戦の挑戦者決定トーナメントは,勝ち上がった豊島九段と大橋貴洸六段の勝負となりました。大橋六段は,トーナメントの1回戦で藤井聡太五冠を下して調子に乗っており,難敵を下してタイトル初挑戦となるかが注目です。
 里見香奈女流四冠の編入試験の相手が決まりました。若手四段が5人集められました。「女には負けられない」というような感覚をもつ時代ではないと思いますが,三段リーグの突破という正規ルートで入ってきた若手四段には,編入試験という迂回ルートでプロ棋士の世界に入ってくることについて複雑な感情があるかもしれません。そう簡単にこのルートの突破を認めるわけにはいかないでしょう。しかも世間も注目します。女性活躍推進時代と合わせて報道するところもでてくるでしょう。男性棋士としては,ここで厚い壁となり名を揚げたいところでしょうが,ファンとしては里見さんに,勝って新しい時代を切り拓いてほしい気持ちもあります。

2022年7月 1日 (金)

王位戦始まる

 藤井聡太王位(五冠)に豊島将之九段が挑戦する王位戦が始まりました。第1局は,豊島九段が攻め倒しての快勝で,藤井王位には珍しい完敗でした。時間も十分に残していたことからすると,豊島九段の研究成果が出たといえそうです。AIはみんなが活用できるようになっているのですが,それをきちんと使いこなして重要な棋戦での勝利につなげるのは大変でしょう。初戦の勝ちっぷりをみると,藤井王位がデビュー当時にまったく勝てなかった強い豊島九段が復活して,再び藤井王位の壁になるのではないかという期待も出てきても不思議ではありません。ただ,豊島九段は,今期の残された棋戦のうち竜王戦はすでに敗退しているので,まさにこの王位戦で藤井五冠に勝負したいところです。豊島九段は,王座戦でもベスト4に残っていて,永瀬拓矢王座への挑戦を狙っています。
 将棋界のビッグニュースとして,里見香奈女流四冠が,プロ棋士の編入試験を受けることを,ついに表明しました。女性初のプロ棋士が誕生するかは大注目です。対戦相手となる棋士はまだ発表されていないと思いますが,緊張するでしょうね。里見さんの最近の充実度からすると,5局のうち3局勝つというハードルはそれほど高いとはいえず,棋士になれる可能性は5割くらいはあるのではないでしょうか。里見さんは,女流の棋戦とはいえ,タイトル戦を何度も戦っていて勝負度胸は満点でしょう。
 将棋の男女格差は,女流棋士の急増にともない,将棋人口の違いだけから説明するのは難しくなっているかもしれません。男女に本質的な実力差はあるのか。もし里見さんが道を開けば,そのあとどんどん女性のプロ棋士(女流棋士ではありません)が誕生するかもしれません。それにより,男女の実力差は,ほんとうはなかったんだということが証明できればいいですね。

2022年6月15日 (水)

棋聖戦

 棋聖戦が始まりました。藤井聡太棋聖(五冠)は,挑戦者永瀬拓矢王座との初戦で,タイトル戦での久しぶりの敗戦となりました。二度の千日手となるという大変な戦いとなった死闘を,永瀬王座が制しました。こういう戦いになると永瀬王座は強いです。以前にも豊島将之九段とのタイトル戦で,こういう戦いで勝っていた記憶があります。
 今日は第2局が行われましたが,藤井棋聖が勝って成績をタイに戻しました。棋聖戦は5番勝負で,1日制なので,スピーディ-に進んでいく感じがします。藤井竜王(五冠)は,叡王戦はあっさり3連勝で防衛し,この棋聖戦と並行して月末から王位戦の防衛戦も始まります。挑戦者は,豊島九段です。かつての苦手棋士でしたが,昨年は竜王を奪取するなど,最近では連勝しています。豊島九段も,ここであっさり引き下がると,もうタイトル奪取のチャンスがなくなるくらいの決死の覚悟で臨むでしょう。
 思えば,藤井竜王(五冠)は,通算タイトル獲得数でも,すでに8となっており,歴代9位タイです(豊島九段はタイトル獲得数が6,永瀬王座は4です)。もし棋聖も王位も防衛すると,通算10となり単独9位で,その上は,第18世永世名人の資格のある森内俊之九段のタイトル12で,早くもこれに近づきます。10代でここまでタイトルをとるのは驚異的です。そのうえの歴代7位は佐藤康光会長(九段)ですが,タイトル13なので,ここまでは来年中に届いてしまうかもしれません。現役では,歴代4位の渡辺明名人(2冠)が31,歴代5位の谷川浩司十七世名人が27です。ここまではちょっと時間がかかるでしょうが,20代のうちに届いてしまうかもしれません(渡辺名人はタイトル獲得数を増やす可能性はありますが)。最終的には,前人未踏の羽生善治九段の99というのがあります。藤井竜王(五冠)であれば,これを追い抜く可能性があるといっても,誰も否定はしないでしょう。羽生九段が99個目のタイトルである竜王を取ったのが47歳のときであり,それと比較すると藤井竜王(五冠)には,あと28年くらい残されていますね。

2022年5月31日 (火)

名人戦終わる

 名人戦は,渡辺明名人が勝って,41敗で防衛しました。これで3期目の名人です。永世名人まで,あと2期です。届くでしょうかね。斎藤慎太郎八段は残念でしたが,力負けでした。斎藤八段は,渡辺名人や永瀬拓矢王座を苦手にしている感じで,ここを乗り越えなければなりませんね。今期は藤井聡太竜王(五冠)がA級に上がってきますが,藤井竜王の名人挑戦を阻む候補には,永瀬王座,豊島将之九段と並び,藤井竜王を苦手にしていない斎藤八段の名も挙げられると思います。
 王位戦では,先ほど,豊島九段が,挑戦者決定戦で,池永天志五段を破って,藤井王位への挑戦を決めました。昨年に続いて,2年連続の挑戦です。3期前に木村一基九段に奪われた王位を奪還することができるでしょうか。
 将棋界では,谷川浩司十七世名人の襲位に続き,大きなニュースとして,里見香奈女流四冠が,棋王戦で予選を女流棋士としては初めて突破したことがあげられます。神戸大学卒の古森悠太五段に勝って,決勝トーナメント進出です。将棋界では,予選を突破しただけでビッグニュースとなるくらい女流棋士と(男性)棋士との間の格差は歴然としていますが,ようやく里見女流四冠ともう一人の西山朋佳女流二冠という傑出した女流棋士が出てきてからは,差が縮まってきた感じがします。ベテラン棋士とこの二人とが対局すると,事前予想では,この二人のほうが勝つと予想できる場合が増えてきました。
 とはいえ,この二人とも,いったんは奨励会に入り三段リーグまで行ったものの,あと一歩のところで棋士になることを断念した過去があります。ただ,棋士になるには,このいわば正規(?)ルートとは別に,公式戦で, 10勝以上して65分以上の勝率をあげていれば(どこから数えてもよい),棋士編入試験の受験資格が与えられます。里見女流四冠は古森五段に勝ってこの要件を満たしました。彼女が受験をするかどうかはまだわかりませんが,もしするとなると,将棋界は大きく盛り上がると思います。対戦相手となる若手(男性)棋士は大変でしょうが,男女の真剣勝負をぜひみてみたいものです。

2022年5月22日 (日)

名人戦第4局

 名人戦第4局は,渡辺明名人が勝って3勝1敗となり,防衛に王手となりました。斎藤慎太郎八段は,第3局に勝って勢いに乗れるかと思いましたが,力の差を見せられた感じです。実力的には紙一重の世界なのでしょうが,この大勝負で勝ちきれないのには,何かが足りないのでしょうかね。名人という夢のタイトルの重圧かもしれません。
 叡王戦第2局は,藤井叡王(5冠)が快勝で,2連勝となり,防衛に王手をかけました。出口若武六段はビッグタイトル獲得の大チャンスですが,相手が強すぎますね。
 竜王戦は決勝トーナメントの出場者が,だいぶん決まってきています。森内俊之九段も登場します。1組優勝の永瀬拓矢王座が挑戦権に一番近いところにいます。今年は6組優勝の伊藤匠五段も注目です。
 永瀬王座は,もうすぐ棋聖戦で,藤井棋聖に挑戦します。渡辺名人(二冠)や藤井竜王(五冠)がいなければ,もっとタイトルがとれていそうな永瀬王座ですが,おそらく全盛期にさしかかっているでしょうから,いまのうちにできるだけタイトルをとっておきたいところでしょう。
 四強のもう一人の豊島将之九段は無冠をそろそろ脱したいところであり,いま王位戦がタイトル挑戦に最も近いところにいます。挑戦者決定リーグの紅組で優勝して,白組優勝の池永天志五段と挑戦者決定戦を迎えます。新鋭の池永五段がチャンスをつかむか,豊島九段が藤井王位(五冠)から王位を取り返すかが注目です。

2022年5月 9日 (月)

名人戦第3局

 将棋の名人戦第3局は,斎藤慎太郎八段が一矢を報いました。ここで負けてしまうとズルズルと4連敗というおそれもあったかもしれないので,一安心でしょう。第3局も,2日目の途中までは渡辺明名人がやや優勢という感じでAIの評価値も60 を超える状況でした。このまましっかりと優位を維持して,手堅く逃げ切るということになりそうかなと思っていたのですが,終盤の入口あたりのところで,渡辺名人に緩手が出て,斎藤八段がたちまち優勢になりました。評価値は大きく変化しました(60から30に低下)。最近の将棋の楽しみ方には,この評価値の大幅な揺れというところが追加されています。斎藤八段は,優勢になってからは見事な指し回しで,最後は駒を捨てながら見事に渡辺玉を寄せました。やっと斎藤八段の良さがこの名人戦で発揮できたと思います。次戦以降が楽しみです。
 王座戦挑戦者決定トーナメントでは,藤井聡太竜王(五冠)が,大橋貴洸六段に敗れました。藤井竜王の数少ない苦手棋士で,これで4連敗となりました。大橋六段も勝率は高く,実力のある棋士ですが,藤井竜王がここまで苦しめられるのはちょっと驚きです。この将棋も序盤はほぼ互角で,終盤に入ったところで,藤井竜王が龍をつくり,相手玉に迫っていたので,好調かと思ったのですが,どうもむしろ攻めさせられていたようで,龍を切らされて,やや攻めあぐんだところで,大橋六段の優勢となりました。ところが,そこで大橋六段の緩手が出て,評価値では一気に藤井優勢となったのですが,そこで藤井竜王に受けの手でミスが出ます。7一金を打てば勝勢だったようですが,それを6二に打ったために逆転となりました(素人目には,6二のほうが良さそうだったのですが)。あとは大橋六段が時間を残していたこともあり,着実に藤井玉に迫りました。終盤での藤井竜王の受けのミスというのは珍しいのではないでしょうか。
 これで王座戦敗退で,藤井竜王の八冠への道は,少し遠のきました。永瀬王座が一番ほっとしているかもしれませんね。ただ王座戦では,渡辺名人も豊島将之九段も勝ち残っており,この二人が決勝で顔を合わせることになりそうですが,大橋六段にも初タイトル挑戦のチャンスがないわけではないでしょう。

2022年4月28日 (木)

叡王戦が始まる

 今日は真夏のような日でした。身体がびっくりしてしまったようです。体調維持が難しいですね。ここ何年かは,天気が悪い日(低気圧の日)は体調があまりすぐれませんし,暑すぎる日もまた同様です。若いときは天気や気圧や温度の変化がどうかなど全く気にならなかったのですが,寄る年波には勝てないということでしょう。年相応に,できるだけ無理をせず,体力を温存していかなければと思っています。
 ところで将棋は今日から叡王戦が始まりました。藤井聡太叡王(五冠)に出口若武六段が挑戦しています。フレッシュな対戦ですが,初戦は藤井叡王の快勝でした。久しぶりの対局だと思いますが,藤井五冠は充実していましたね。
 久しぶりに谷川浩司九段のことを書きます。谷川九段はこの4月に還暦を迎えました。藤井五冠と同様,中学生でプロになった谷川九段もついに還暦です。寄る年波に勝てないと言えば失礼ですが,昔ほど勝てなくなっています。ただ昨日は,これまで対戦成績が悪かった若手の大石直嗣七段と熱戦の末,167手の長手数で勝っています。まだまだ若手には負けないぞという将棋を指されていて,嬉しかったです。同じ日,関西将棋会館では,引退が決まっている桐山清澄九段が最後の対局を終えました。74歳です。最近は豊島将之九段の師匠というほうで名が知られていますが,勝数は歴代10位(現役4位)の996勝という大棋士でした。桐山九段のことを考えると,還暦など若いといえるでしょう。ちなみに谷川九段の勝数は1363勝で歴代3位です。歴代1位で現役でもある1497勝の羽生善治九段を追い抜くのは無理でしょうが,歴代2位の大山康晴15世名人の1433勝は,なんとか追い抜いてもらいたいですね。勝率は年とともに下がっても,勝数は減りません。勝数には,その棋士が積み重ねてきた歴史が現れているように思います。これだけは藤井五冠がいくら強くても,まだ手に入れることができないものです。

2022年4月22日 (金)

名人戦第2局

 名人戦の第2局は,渡辺明名人が勝って2連勝となりました。この将棋も初戦に続き渡辺名人の快勝でしたね。挑戦者の斎藤慎太郎八段は力が出せていません。このまま連敗するわけにはいかないでしょう。なんとか巻き替えしてほしいです。
 王位戦の挑戦者決定リーグは,かなり盛り上がっています。紅組は豊島将之八段に土がついて,31敗となり,同じ星の伊藤匠五段と最終局を戦います。同じ31敗の近藤誠也七段も最終局に佐々木大地五段に勝てばプレーオフの可能性が残っています。白組は羽生善治九段が連勝して22敗と盛り返し,挑戦争いの可能性を残したようにみえました。最終局は31敗の澤田真吾七段との対局で,もしこれに勝って,同じ31敗の池永天志五段が22敗の糸谷哲郎八段に敗れれば,32敗で4人が並ぶことになります。この場合,直接対決の成績が優先するので,複雑ではありますが,最終的には糸谷八段の挑戦になるようです。もちろん池永五段と澤田七段は勝てば4勝でトップとなり,ともに勝てばプレーオフです。そして,紅組のトップと挑戦者決定戦となります。勝った方が,藤井聡太王位とのタイトル戦7番勝負となります。
 叡王戦は,タイトル戦初登場の出口若武六段の挑戦が決まり,来週から藤井叡王とのタイトル戦5番勝負が始まります。出口六段は,兵庫県明石出身なので,応援したいですね。
 棋聖戦は,渡辺名人と永瀬拓矢王座が勝ち残り挑戦権をかけて対局します。こちらは本命が勝ち残ったという感じで,勝った方が,藤井棋聖とのタイトル戦5番勝負となります。
 待ち受ける藤井五冠は,これから忙しいタイトルシーズンとなりますね。タイトルをもつと挑戦権を得るための対局をする必要がなくなり,しかも藤井五冠はタイトルを5つももっているので,対局数は減り,勝率も少し下がるかもしれませんが,これはトップ棋士の地位についたことの証しです。

2022年4月 7日 (木)

名人戦始まる

 昨日から名人戦が始まりました。桜の季節といえば名人戦です。渡辺明名人に,斎藤慎太郎八段が挑戦しています。2年連続の挑戦は見事です。全勝で挑戦といきたかったのですが,最終戦で糸谷哲郎八段に敗れてしまい,勢いがつかなかったですね。昨年の名人戦はあまり力を出せなかったので,今年は頑張ってほしいところです。ただ渡辺名人は,関西勢には絶対的な強さを誇っているので,厳しい戦いが予想されます。斎藤八段の何となく人の良さそうなところが気になってしまいます。名人を獲るためには,もう少し鬼気迫るものをみせてほしい気はします。ということで,初戦はどうだったかというと,渡辺名人の快勝でした。来年は,A級に昇級した藤井竜王が挑戦者になる可能性が濃厚なので,藤井時代が来る前の最後の名人戦となるかもしれません。
 NHK杯は,豊島将之九段の初優勝となりました。羽生善治九段は準決勝まで頑張りましたが,豊島九段に敗れました。松尾歩八段は頑張りましたが,決勝は完敗でしたね。羽生九段は,棋士生活初めての負け越しのシーズンとなり,しかも勝率は3割台でした。つい最近まで生涯勝率で7割を超えていた羽生九段としては信じられない成績ですが,体調不良があるのか,それとも棋力が低下しているのでしょうか。50歳を超えると,いろんな面で力が衰えてくるのは仕方がないところで,そこにAIという経験的価値を駆逐するような武器が棋界を席巻しているので,さしもの羽生九段ですら,かなり苦しいかもしれません。今期は,フリークラス宣言をせずに,B1組で頑張るようですが,昇級候補に挙げることは難しいでしょう(佐々木勇気七段と千田翔太七段が昇級候補でしょうね)。