音楽の話のつづき
音楽の話の続きですが,今年のショパンコンクールの3次予選までいって惜しくもファイナルを逃した角野隼人さんは,東大卒のピアニスト。すでに実績は十分で,YouTuberとしても有名です(「Cateen かてぃん」)。12月24日の日本経済新聞でも,また25日の朝日新聞でも,彼のことが採り上げられていました。
私は,少し前までは彼のことをあまり知らなかったのですが,ヴァイオリンの「チャルダッシュ」の演奏を無性に聴きたくなり,YouTube で検索をしていると,彼の動画に遭遇しました。ヴァイオリニストの髙木凜々子さんとこの曲で共演していて,とても二人が楽しそうであったのが印象的でした。
「チャルダッシュ」というと,個人的には,古澤巌というイメージがありますが,女性の演奏もいいです。ちなみにチャルダッシュは,作曲はイタリア人のVittorio Montiですが,題名はハンガリー語(csárdás)です。緩急の変化があり,誰もが好きになる曲ですね。
ヴァイオリニストとしては,やっぱり葉加瀬太郎がいいです。一度だけコンサートに行ったこともあります。ミーハーと言われるかもしれませんが,「情熱大陸」はヴァイオリン曲の楽しさを味わわせてくれますし,「ひまわり」や「エトピリカ」のように,どこか懐かしい感じがするメロディとヴァイオリンの音色は良く合うと思います。
ところで,今朝のNHKのニュースではN響の「第九」のことが採り上げられていました(N響「第9」コンサート本番までの舞台裏 コロナ禍で渡航制限も 響け「歓喜の歌」 - NHK NEWS おはよう日本 - NHK )。そのなかで,ヴィオラの若い演奏者がインタビューされていて,現在は1年間の契約団員(試用期間)で,正式団員を目指しているとのことでした。彼女には頑張ってほしいですが,労働法をやっていると,ついつい神戸弘陵学園事件を想起してしまいます。芸術の世界のことを,すぐに労働法の話に引きつけるのは野暮なことで,本来は次元の違うことのはずですが,そうとばかり言ってられないのです。先日の研究会でも,この点が少し問題となったので,また後日書いてみたいと思います。