日記・コラム・つぶやき

2026年9月19日 (土)

眼科

 先月末に受けた人間ドックの結果が戻ってきました。眼底写真で黄斑上膜を指摘されていたので,検査を受けるために近所の眼科に行ってきました。人間ドックの結果を持参したのですが,眼科では,あらためて詳しい検査が行われました。視力検査も,メガネをつくるときのような入念なものでした。人間ドックでも視力検査は受けているので,もう少し簡単なものですむのではないかと思いながら,検査を受けていました。写真も,もう一度撮られました。結局,右目の網膜に膜はあるものの,視力の低下や文字のゆがみはなく,見え方に影響していないので,今のところ問題はないとのことでした。白内障も緑内障もないということで,ひとまず安心しました。気のせいか右目がかすむような感じがあったのですが,どうもメガネの汚れだったようです。
 眼科の対応は,全体として丁寧な印象でした。マイナ保険証の利用も,クレジットカードでの支払いもスマホででき,スマホ一つで用が済んだことも好印象でした。ただ,一つ一つの検査が何のために必要なのかについては,説明をしてほしかったところです。もちろん,今回の検査はすべて必要だったのかもしれません。人間ドックの検査とは目的や詳しさが違い,あらためて確認しなければならないこともあったのでしょう。しかし,検査を受ける側には,その違いはわかりません。とりわけ,妙に長く感じられた視力検査には,「ここまで詳しく調べる必要があるのだろうか」という疑問を覚えました。
 私のほうから,検査の目的を質問すればよかったのかもしれません。ただ,実際には,あれよあれよという間に検査が進んでいったという感じでした。対応が不親切だったということではなく,何を確認するための検査なのかをよく理解しないまま,次々と検査を受けていくことに,少し疑問を感じたということです。詳しく調べてもらい,問題がないとわかったことはありがたいのですが,説明があれば,もっと納得して受けられたと思います。
 健康保険があるとはいえ,自己負担もあります。お金がないときには,「この検査は今回は省いてほしい」と患者の側から言えるようであってほしいと思いました。もちろん,省くことでどのようなリスクがあるのかは,説明してもらう必要があります。そのうえで,必要性と費用を考えながら,どこまで検査を受けるのかを選べることも,大切ではないでしょうか。
 今のところ,有り難いことに,検査代を心配しなければならない状況ではありません。しかし,老後に手元不如意になったときには,言われるままにすべての検査を受けるわけにはいかなくなるかもしれません。そのときには,検査のメニューも選ばせてほしいと思います。目についてはひとまず安心しましたが,検査の説明や選択についても,少し考えさせられた今回の受診でした。

2026年6月25日 (木)

AIの時代だが・・・

 AIの話題を耳にしない日は,もうほとんどなくなりました。今日も労働委員会の会議で生成AIの話が出ましたし,昨日の規制・制度改革学会の研究会でも,話題の中心はAIでした。
 私自身も,最近はAI関連の仕事が続いています。新刊書もAIを大きなテーマとしていますし,季刊労働法でもAIに関する論稿を書いたばかりです。さらに現在は,経済関係の雑誌に掲載予定で再校ゲラの確認をしているものもAIに関する論稿です。
 さらに来週開催される所属部署のシンポジウムでも,AI関連の企画を担当することになり,その提案書も生成AIに手伝ってもらいながら作成しました。もっとも,本当に時間がかかるのは,企画書を書くことではありません。AIに私のこれまでの文献を読み込ませ,私の考え方を理解してもらいながら,何度も対話を重ねて方向性を固めることには時間を要します。しかしそこまでたどり着けば,最終的な企画書そのものは,AIに任せれば一瞬で完成します。これからは,こうした仕事の進め方が標準になっていくのでしょうね。
 一方で,AIとは直接関係のない,いわばアナログ社会を前提とした仕事も,まだ数多くあります。2026年という年は,まさに移行期なのかもしれません。もっとも,そうしたアナログの仕事もしっかり続けているからこそ,自分のなかでバランスが取れているようにも思います。AI一辺倒になっている人には,人間ならではの価値や良さを伝えたいと思いますし,逆に,AIからあまりにも距離を置いている人には,AIの可能性や有用性を説いています。では,「お前は結局どちら側なのか」と聞かれたら,「どちらでもない」と答えるしかありません。
 もっとも,自分の本拠地はAIではなく,やはり人間の側にあります。技術そのものにも関心はありますが,それ以上に興味があるのは,人間がその技術とどのように向き合い,どのように活用し,どのような社会を築いていくのかということです。AIを研究しているようでいて,本当に考えているのは,実は人間のことなのかもしれません。

2025年12月15日 (月)

発声法

 地震に関する報道は,緊急の場合には,ぜひアナウンサーの声で伝えてほしいと思います。実際,報道番組の途中でもそのような対応がなされていると思いますが,少し落ち着いた段階での気象庁の担当者の説明は,どうもすっと頭に入ってきません。重要なことを話してくれているのでしょうが,その言葉が,なぜか心に響いてこないのです。地震に関する説明そのものも,何か違和感があります。人に危機感や切迫感を伝えるというのは,単に感情的に声を張り上げればよいわけでもなく,かといって論理的・冷静に話せば伝わるというものでもない。非常に難しいことなのだと,あらためて感じました。
 そう考えてみると,大学の授業,あるいは私が現在担当している学部のオンデマンド型授業の動画配信についても,思うところがあります。自分の声は聞き慣れているので気づきにくいのですが,やはり,もっと「伝わる話し方」ができたほうがよいのではないかと思うようになりました。とくに自覚していなかったのですが,コロナ以降,大きな声で話す機会が減り,口のまわりの筋肉をあまり使わずに話している感じがあります。そう感じたきっかけは,先日,小さなコンサートに行ったときのことです。ソプラノ歌手の方が「一緒に歌いましょう」と呼びかけ,その前に発声練習として,息をしっかり吸い込み,口を大きく動かす練習を勧められました。言われたとおりにやってみると,こうした筋肉の動かし方を普段ほとんどしていないなと実感しました。発声練習というものは,これからは授業の前にも意識して取り入れるべきだと思いました。とくに動画配信のときには,なおさら注意したほうがよいでしょう。大学の授業だから,それほどハキハキ話さなくてもよい,あるいは,自分はそういうことがあまり得意ではない,とどこかで甘えていたところもあったと思います。内容重視を言い訳にしていた面もあります。しかし,同じ内容であれば,やはり発音が明瞭で聞き取りやすいほうがよいに決まっています。老化による声の劣化にも気をつけなければならないはずです。
 教員生活も何十年となりますが,今さらながら,発声の大切さを感じています。これまで,声についてクレームを受けたことはほとんどなく,むしろ昔は褒めていただくこともあったので,少し油断していたのかもしれません。これからは,もう少し意識して,話し方にも気を配っていきたいと思います。

2025年8月18日 (月)

人間ドック

 お盆休みも終わり,今日から出勤という人も多いでしょう。私もできるだけテレワークで済ませたいのですが,そうはいかない日もあります。外に出ると体力の消耗は激しいものの,最近は徐々に慣れてきました。
 とはいえ,年齢とともに体力が低下するのは実感しています。先日,今年の人間ドックの結果が届きましたが,少しずつ数値が悪化している項目はあったものの,すぐに治療が必要なものはありませんでした。今年は内臓の検査でうっかりCTを申し込むのを忘れ,エコー検査になってしまい「不鮮明」とだけ判定されました。数年前からCTに切り替えていたのですが,指定しなければエコーになるのです。来年からは忘れないようにCTを申し込みたいと思います。
 人間ドックの当日は,最近持ち歩き始めた日傘を電車内に忘れてしまい,駅で手続をしているうちに遅れそうになりました。朝食をとっていないなか,酷暑のなか必死で歩き,なんとか検査開始時刻には間に合いました。ただ,最初の血圧測定が行われたのは,到着から30分ほど経過したときで,やはり血圧は高めに出てしまいましたので,時間を置いて再検査してもらいました。自宅でも血圧を定期的に測っているのでだいたいの数値はわかっており,メタボ判定にもかかわるため,妙にこだわってしまいました。
 そのほかの項目では,尿酸値がずっと正常値を少し超えています。昨年は5〜6月にかけて痛風が2度発症しましたが,その後は落ち着いています。油断はしていませんが,ビールの量は減っていません。腎臓のクレアチニン値がやや悪化したのは気になるところです。とくに要検査というレベルではありませんが,父も腎臓系の数値はあまり良くなかったので(それでも90歳まで生きましたが),注意はしておきたいと思います。
 これだけの暑さが続くと,どこか身体に不調が出てもおかしくありません。どこに影響が出るのかはわかりませんが,35歳から続けている人間ドックの結果を,いずれエクセルに入力して,生成AIに分析してもらいたいと思っています。

2025年7月11日 (金)

学部授業

 学部の労働法の授業も,今日を入れて,いよいよ残り3回となりました。この限られた回数だけで集団的労使関係法の話をする予定です。ただこれは,正直なところ,かなり無理があります。かつては,4単位すべてを使っていました(つまり30回分)。そのくらい時間があれば,争議行為の類型ごとの正当性についても,細かく丁寧に論じることができました。しかし,今回は3回です。もはや“エッセンスだけ”を伝えるしかありません。相手は学部生ですから,実務的な細かい論点を話しすぎても仕方がないし,その一方で,理論的にこだわりすぎても,消化不良になってしまうでしょう。となると,やはり「これだけは知っておいてほしい」というポイントに絞って授業を組み立てる必要があります。
 と言いながらも,私の場合,ユニオン・ショップの話になるとどうしても力が入ってしまいます。昔から関心のあるテーマなので,つい語りすぎてしまうのです。それでも今日は,短めにしました。また,団体交渉の問題も,日本の労働法の特徴がよく表れる領域なので,どうしても取り上げて,丁寧に説明しておきたいです。これは次回のお話です。不当労働行為については,私自身が労働委員会の委員を務めていることもあり,つい本筋から脱線して,いろいろな話をしてしまいそうですが,時間が足りなさそうです。争議行為については,公務員に対する制限は憲法の問題でもありますから,「この部分は憲法の授業に任せよう」と思いながらも,最高裁判決には触れたくなりますが,ここもがまんします。
 では,もっと集団的労使関係法の回数を増やすべきではないかということになりそうですが,そうではないでしょう。改めて労働組合の組織率を見てみると,厚生労働省の令和6年の労働組合基礎調査によると,16.1%という数字です。この数字を前にすると,労働組合に関する話に大きく時間を割くのは難しいということになります。
 学部の授業を担当するのは,今年を含めてあと4回です。最終の2028年度には,自分なりに納得のいく「完成形」の労働法の授業ができるように,今はそのための準備期間と位置づけて,残りの時間を大切に使っていきたいと思っています。

2024年12月 7日 (土)

堀田力さん

 堀田力さんが亡くなられたそうです。一度だけお会いしたことがあります。たぶん5,6年前のことだと思いますが,さわやか福祉財団における有償ボランティアに関する座談会に参加しました。そこでは,なんと山口浩一郎先生ともご一緒させていただき,貴重な経験でした。ネットで探していれば,そのときの報告書も出てきました。
 福祉の分野において,有償ボランティアに頼らざるを得ないところがあるけれど,そこにもし労働法の規制がかかってくればやりにくくなるという話です。経営者が,労働者性がないように働かせるにはどうすればよいかというような法律相談であればお断りなのですが,これはそういう話ではありません。ボランティアは類型的に労働者ではないものであり,そこに有償がつくだけで本質的に変わりはないと思いますが,まったく保護がなくてよいということでもなく,どのような法的仕組みを設けるのがよいかを議論してほしいということであったと思います。山口先生もボランティアについては論文を書かれていますし,私もかつて財団法人勤労者リフレッシュ事業振興財団の出した「ボランティア活動支援事例集」(2002年)に「労働法制からみた社会的有用労働」というものを,イタリアの例をあげながら書いたものを寄稿しています。そういうこともあり,この座談会を取り仕切ってくださった小野晶子さん(現在はJILPTの理事)が,私のことを推薦してくださったようです。
 昨日の日本経済新聞の「春秋」欄でも,堀田さんのことが書かれていました。カミソリ検事であった堀田さんですが,57歳で退職し,「ゼロから福祉の世界に飛び込み,広げた輪で世を照らし」ました。検察官の仕事も,いかにしたら良い社会が作れるかということを目指すものであり,それは福祉の世界とも共通するのでしょう。ロッキード事件などで有名な検事であった堀田さんですが,座談会でも, 表情は柔和ですが,目線は鋭く,有償ボランティアのことをなんとかしたいという強い熱意が伝わってきました。
 ずっと昔に『おごるな上司』 という本を読んで,感銘を受けたことがあり,そのことを直接お話する機会をもてて良かったです。幅広い視野をもった真の
教養人でいらっしゃったと思います。こういう方が検事として働いておられたというのは,国民にとって心強いことでした。こういうような方が,いまの検察にどれくらいいるのでしょうかね。
 ご迷惑を心よりお祈り申し上げます。

 

 

2024年5月23日 (木)

国産コーヒーに期待

 私は毎朝1杯だけコーヒーを飲みます。遅い時間に飲むと眠れなくなるので,ときたまは飲みますが,基本的には控えています。かつては朝でもデカフェ(decaffeinato)しか飲みませんでしたが,数年前からそこまで神経質にはならなくなりました。老化現象なのか,それほどカフェイン(caffaine)の影響を受けなくなったからです。
 近くにコーヒー豆店がいくつかあり,いまはTAOCAという店の地元の特産,六甲ブレンドを愛飲しています。ブラジル(Brazil)・アカウア(Acaua)・natural,エチオピア(Ethiopia)・イルガチェフェ(Irgachefe)・washed,コロンビア(Colombia)・ナリーニョ(Nariño)・washed のブレンドです。コーヒーというと,このようにブラジル,エチオピア,コロンビアなどが有名ですが,昨日,NHKの朝のニュースで,和歌山県の白浜農園でのコーヒー栽培が採り上げられていました。ちょっと中途半端な現地中継でしたが,それはさておき,国産であれば,安定供給に役立つかもしれないと思い,味次第ではありますが,期待しています。品種は「ティピカ」で,これはアラビカの一種ですね。NHKでは,南米原産とされていましたが,もともとはアフリカ由来のはずです。アラビカ種自体は,エチオピア発祥であり,それがいろいろな経緯があって,アジア,中南米などに広がっていきました(大航海時代の影響の一つでしょう)。
 モノを捨てられない性分の私は,コーヒー粕も,不要となったマスクにくるんで靴の消臭用に使ったり,容器(コバエ取りケース)に入れて,部屋の脱臭用に使っています。どの程度,効果があるのか,よくわかりませんが……。

2023年3月 5日 (日)

朝日新聞デジタルに登場

 朝日新聞デジタルで,先日の東京新聞に続いて,Googleでの労働組合の結成に関係して,取材を受けました。インタビュー記事が掲載されています。紙の媒体には掲載されませんでしたが,その分,長めに載せてもらったという感じです。もっとも,私のコメントは,労組結成に対する直接的なコメントをしたわけではなく(というのは詳しい事情がわかっているわけではないので),あくまで記者の方などからお聞きしたかぎりの情報をベースとした一般的な話をしたものです。前にも書いたように,技術革新が進むなかでは,退職勧奨やさらには解雇といったことは避けられないと考えており,労働者はそれにそなえた覚悟が必要だということです。労働組合を結成して戦うことは大切ですが,政府は,そうした自助の手段があるからといって,それに任せきりにせず,やるべきことがあると思っています。
 ところで今日は,日曜日でしたが,日本司法書士会連合会の研修会があり,そこでで講演をしました。「ニューノーマルな働き方と労働者の権利擁護」という統一テーマのなかで,私は,「私たちの働き方はどう変わるか~仕事の未来と課題~」というテーマの基調講演を割り当てられました。もちろん私は,いつものようにオンライン講演ですし,会自体はハイブリッド型で,オンライン参加の人もいたようです。デジタル改革の影響という全体的な話をしたうえで,とくに主催者側の関心が高かったテレワークと副業をトピックとして取り上げました。その後のパネルディスカッションでは,雇われない働き方についてもトピックに挙げられていたので,それについても,お話をしました。司法書士の皆さんも労働問題に深い関心を寄せていることは少し意外でしたが,事前の打ち合わせの段階から熱心に私の話に耳を傾けてくださり,こちらもそれに応えられるように微力を尽くしたつもりです。
 今年度の講演については,もう一つ3月24日に大きな仕事があります。神戸大学の社会システムイノベーションセンターの法と経済学セミナーで,テーマは「労働プラットフォームを働き方改革に生かせるか」です。デジタルプラットフォームの一つとしてのデジタル労働プラットフォームには,どのような特徴があるのかを多角的に検討してもらい,そこから世界中で問題となっているUber型ビジネスに切り込むための視点を何かつかもうという探索型シンポです。労働法屋は私だけですが(私以外の人のほうがよかったのですが,時期的に難しかったです),法と経済学に造詣が使い研究者に集まってもらっています。Zoomでの開催です。実務に直接に役立つような話が出てくるわけではありませんが,研究者がどんな議論をするのだろうということに関心がある方は,ぜひご参加ください。

2022年12月 1日 (木)

寒波と第8波に備える

 寒波がやってくるということで,Uniqloのフリースとヒートテックを初めて購入しました。暖かいですね。夏の冷房回避に続いて,冬もまたできるだけ暖房器具を使わないのは,なかなか厳しいものがありますが,Uniqlo様に頼ることにしました。
 このほかにも,自宅にいることが多いので,できるだけラジオ体操をすることを心がけています。体操をしっかりやると身体は温まるので,暖房がなくても大丈夫[誤植訂正]です。
 今年はこれまで11月といってもかなり暖かく,ジャケットを着て外出することもまれでしたが,寒波が来るということで,身構えています。急激な気温の変化への対応は,加齢にともない難しくなってきているので,気をつけようと思っています。
 このように用心はしているものの,数日前から喉が少しいがらっぽくなってきて,起床時に若干咳き込むことも起きて,いやな予感がしていたのですが,熱はまったくなく,特に日中は大丈夫なので,おそらくコロナではないでしょう。一昨日は,NHKの「視点・論点」の収録がありましたが,とくに咳き込むこともなく,普通に喋ることができて,無事テイク1で終わりました(オンエアは12月の終わりのほうです)。
 インフルエンザの予防注射も終わり,明日はコロナワクチン4回目の(職場)接種です。これに安心せず,食事と休息で免疫力を高め,なるべく人混みのなかにはでないということで(といっても限界はありますが),感染の波を乗り切りたいと思います。

2022年11月 3日 (木)

西川きよし

 今日は日差しがあって穏やかな気候でした。三宮の南の海沿いのフードコートで,Chablis(今年も不作という話を聞いていますが,ほんとうでしょうか)を飲んで,Paellaを食べるという休日を過ごすことができました。どことなくBarcelonaを思い出させてくれるような心地よい風を感じる場所で,とてもよかったです。遠出をしなくても,旅行気分を味わえました。
 話は変わり,日本経済新聞朝刊の文化欄の「私の履歴書」は,経済人の方のものは,脚色された自慢話が多いような気がして,ほとんど読むことはないのですが,スポーツ選手などは,私が知らなかった裏話なども出てきて面白く読めることが多いです。10月に連載された西川きよしさんのものは,当初,あまり期待していなかったのですが,読むうちに興味をもち,そのうち朝一番に読むようになりました。
 漫才師としての彼の経歴よりも,政治家としてすごした18年間に興味がありました。政党に所属せず,ただ一人で立候補して,地元大阪(出身は高知ですが)とはいえ参議院3期連続トップ当選というのは,見事な結果です。政党に所属せずに何ができるのかという気もしますが,それなりにやりきったというのが本人の実感でしょう。本業が政治家でない人が18年も参議院議員をやったということは,すごいことです。大臣になりたいというような「出世欲」があるわけでもなく,官僚に馬鹿にされないように懸命に勉強して,自分の関心のある介護分野で少しでも何か成果を出せないかと思って頑張った姿勢は,大臣なりたい病にとりつかれている自民党の政治家に見慣れている私たちにとって,とても新鮮で清潔な感じがします。もちろん,「私の履歴書」ですから,ある程度,割り引いて読まなければならないのでしょうが。一方,本業のほうは,私は「やすきよ」の漫才は,あまり面白くなかったです。しゃべくり漫才なのですが,どこか無理して笑わせようとしているところがみえて,たとえばサンドウィッチマンのような思わず声をあげて笑わされるようなところがなかったです。西川さん自身が,基本的には面白い人ではなく,とてもまともな人だからだと思います。政治にしろ,漫才にしろ,まじめに取り組んだ方なのでしょうね。

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