スポーツ

2022年6月 8日 (水)

ボクシングはPPVでの観戦でよい

 世界バンタム級の3団体統一王座をかけた井上尚弥・ドネア戦をAmazon Prime で観ました。Liveでは見逃しましたが,井上選手の圧勝という結果はわかっていたので,安心して観ることができました。モンスターはどこまで強くなるか。3団体の統一チャンピオンとなり,次は4団体の統一戦のようですね。
 と書きながら,ボクシングという殴り合いのスポーツを好むという私たちのなかには,残虐なものが潜んでいるのかなと思ってしまいました。今日,私たちが生き延びてきたのは,敵を倒して勝ってきたからなのでしょうか。そういう遺伝子が,ボクシング観戦をわくわくさせているのでしょうか。そして,ロシアとウクライナとの戦いも,そうした遺伝子のなせることなのでしょうか。せっかくの井上チャンピオンの快勝に,興ざめなことを書いて申し訳ない気もするのですが,自分のなかに,ボクシングや格闘技を観て面白いという気持ちが,前ほどはなくなってきたことも事実です。殴り合いという行為自体に,どこか違和感を感じてきているからかもしれません。
 子どものころ,テレビでボクシングやプロレスを観ていた私に,母があまり良い顔をしていなかったことを思い出します。自分を鍛えるためや護身などのためにボクシングや格闘技の練習をすることは良いと思いますが,こういう競技に対して,母のように抵抗感を示すのも,すごく健全な感覚のような気がします。
 最近,格闘技の有名な試合について,フジテレビが放映をキャンセルしたことが話題となりました。キャンセルの理由はよくわかりませんが,結果として,それで良かったと思います。格闘家たちはプライドをもって競技に挑んでおり,「子どもたちにも観てもらいたい」という気持ちをもつことは理解できますし,そのためには,地上波で無料観戦ができるほうがよいのでしょう。私も子どものときから観ていたので悩ましいところですが,この年齢になって冷静に考えれば,やはり子どもには観戦させないほうがよいなと思っています。格闘技は,それを観たい大人が,この前の村田選手の試合や今回の井上選手の試合のようにネットで有料(見放題への組入れか,PPV(Pay-Per-View))で観るということでよいのではないでしょうか(フジテレビが放映しなかった試合も,Abemaで,PPVで観戦できるようです)。
 このことと,ロシアとウクライナの戦争の話とを絡めるのは強引すぎると言われるかもしれませんが,でもこの世から暴力をなくしたいという気持ちをもつ者が増えている現状を考えると,少なくともテレビで,無料で簡単に,スポーツとはいえ,殴り合いを放送する番組はないほうがよいのでは,と思います。そして,そのほうがこのスポーツが末永く支持されやすくなり,競技者たちにも利益となると思うのです。もちろん,そういう私も,なんだかんだ言いながら,井上選手の次の試合は観戦すると思います(おそらくPPVとなるでしょう)。

2022年4月29日 (金)

勝率より勝数

  阪神タイガースが,どん底から少しずつ這い上がろうとしています。もちろん今シーズンの優勝は,とっくに諦めており,最初はそれはとてもつらいことでしたが,皮肉にも,とても大事なことを教わった気がしています。これまで,どうしてそんなに優勝にこだわっていたのでしょうか。いまでは,たった1勝であっても,勝利をすごく喜ぶことができます。優勝を争っているという気持ちになると,他のライバルチームが勝ったり負けたりしたことが気になるわけですが,優勝のことを考えないと,他のチームが勝とうが負けようが関係なくなります。阪神タイガースが良い試合をしてくれれば十分だし,それで運良く勝ってくれればとても満足という気持ちになってきました。
 やっとお前もそういう境地に達したかと笑われるかもしれませんが,やっぱりプロ野球は勝たなきゃいけない,優勝目指さしてくれなきゃ,という気持ちはずっともってきたのです(1964年から1985年までの阪神の暗黒時代は私の子ども時代と重なっているので,優勝に縁遠いペナントレースというのは何度も経験はしているのですが)。
 昨日の将棋の桐山九段の話ではありませんが,勝利を積み重ねることがとても大切で,それは長い時間をかけたものほうが価値があるのかもしれません。勝率を考えると一定期間内にたくさん勝ったほうがよいのですが,勝率より勝数なのです。それは,一つひとつの試合を大事にしていくことが大切だということにもつながります。そういうことは,もちろんわかっていたつもりですが,おそらく今の自分の心境とぴったりして,妙に腑に落ちるところがあったのです。阪神は,今シーズンは40勝でよいし,当初の目標であった80勝は,来年度に達成すればよいというような感じです。
 人生でいえば,他人と競争しないで自分のペースで自分なりのものを積み重ねていく。それが自分にとっての「勝利」であり,それが積み重なっていくことが自分の人生の「優勝」 につながるという感じですね。
 ということで,今日,阪神が巨人に勝って4連勝となったのは,非常に満足度が高いです。ダントツの最下位ではありますが,それは関係ないのです。優勝を期待せず,ましてや勝利も期待しなければ,勝ったときの喜びもひとしおです(参照点の引下げ効果)。弱小球団ファンの自虐ネタと思われるかもしれませんが,本人はそうは思っていません。

2022年4月 9日 (土)

村田は頑張った

 桜は葉桜となり,緑が目立ち始めて,シーズンがそろそろ終わろうとしています。来週から授業が始まるので,ゆっくり桜を観るのは明日が最後になりそうです。
 今日は,ボクシングの村田諒太とゴロフキン(Golovkin)の対戦を,Prime Video で観ました。伝説的なチャンピオンを相手に,村田はよく頑張ったと思いますが,相手が強すぎましたね。途中から手が出なくなりました。9回にセコンドからタオルが投入されたのも仕方ないです。日本は井上尚弥など比較的軽いクラス(バンタム級やスーパーフライ級など)には世界的な王者がいますが,ミドル級などの重いクラスとなると厳しいです。過去も村田以外は,竹原慎二がチャンピオンになっただけで,それ以上のクラスになると皆無です。それだけでも村田諒太はすごいといえます。
 ゴルフのマスターズは,松山英樹が2位で決勝ラウンドです。連覇が視野に入ってきました。連覇となると大変な偉業ですが,達成できるか楽しみです。
 大リーグの大谷翔平は,毎日が偉業という感じですが,もう少々のことでは驚かなくなりました。開幕投手で「1番ピッチャー」なんてことが,あの大リーグで起こるなんて,いったい誰が想像できたでしょうか。これだけでもう歴史に名が残ります。筒香は必死に頑張っていますね。なんとか成功してほしいです。鈴木誠也は活躍できそうですね。ダルビッシュやマエケンはすっかり大リーガーとして定着していますが,マエケンは今シーズンは肘の手術のリハビリとなりそうです。田中マー君は,もう大リーグに戻らないのでしょうかね。
 NPBでは,阪神タイガースが今日も広島にボロ負けで110敗となりました。もうやけくそで,どうせ負けるなら,徹底的に負けて,解体的出直しをして欲しい気持ちです。

2022年4月 3日 (日)

悲劇の阪神(プロ野球)とイタリア(サーカーW杯)

 関西以外の人は,大阪と兵庫は仲良しと勘違いして,選抜高校野球で大阪桐蔭が優勝したから私も喜んでいると思っている人がいる(?)かもしれませんが,それは間違いです。いまは知事同士も維新系で仲良しかもしれませんが,井戸さんの時代は吉村知事と仲が悪かったです。まあ知事はどうでもよいのですが,大阪桐蔭が優勝しても関心がなく,むしろ東洋大姫路が初戦で負けたほうがショックでした。そしてプロ野球は阪神タイガースです。もともと大阪タイガースで,この巨人3連戦では,「OSAKA」と書かれたユニフォームでした。私にとっては,阪神タイガースは,兵庫県西宮市にある甲子園球場が本拠地の兵庫県の球団です。それはさておき,巨人戦は3連敗で,開幕から白星なしの9連敗というセリーグワースト記録を作ってしまいました。巨人戦は完全に力負けです。鈴木誠也がいなくなった広島に,広島キラーのエース級を3人投入して3連敗してしまったことから,完全に調子が狂ってしまいました。オープン戦はまずまずだったので,この崩れ方をみると,やはり監督が今年最後とか余計なことを言ったことが原因なのかもしれませんね。それにまだDNAと中日とは戦っていませんが,他球団は戦力アップしてきています。阪神は昨年とほとんど戦力が変わらず,むしろスアレスがいないだけ戦力ダウンです。それに期待ができないロハスJRなどを相変わらず使っています。糸井が開幕から頑張っていますが,それだけ若手選手が出てきていない証拠であり,ある程度,計算ができるのは近本,糸原,大山あたりで,サトテルは昨年前半のように爆発するかは予測できず,中野も昨年以上の活躍ができるかわからず,唯一可能性があるのは,藤浪の復調ですが,開幕戦で確実であった勝利が逃げてしまい,運にも見放されました。さすがに今週は初勝利をあげることができるでしょうが,それまで矢野監督がもつか心配です。
 先週はワールドカップの抽選会がありましたが,昨年夏のEUROのチャンピオンであったイタリアがいませんでした。予選は無敗でしたが,引き分けの数が多くて勝ち点でスイスに次ぐ2位となり,プレーオフに回り,初戦で北マケドニアに負けてしまい,敗退となりました。予選でスイスと2戦とも引き分けたのはともかく,北アイルランドとブルガリアと引き分けてしまったのが痛かったです。北マケドニアとは耳慣れない国で,いったいどこかと思って調べてみたらマケドニアのことでした。マケドニアは,ギリシャとの間で,国名でもめていて,2019年に北マケドニアという名称に変わったそうです。その北マケドニアも,イタリアには勝ったものの,プレーオフ決勝でポルトガルに敗れてワールドカップ出場を逃しました。アジアだけをみていたら,結構,厳しい予選だと思ってしまいますが,それは日本がまだ弱いからで,欧州の厳しさは想像を絶しますね。イランが核問題で出場資格を剥奪されると,FIFAランキングで6位のイタリアの出場可能性があるという噂もありますが,イランが出られなければ,アジアから同じ組の繰り上がりでUAEとなるか,あるいはアジアプレーオフで勝うUAEとオーストラリアの勝ったほうが,大陸間プレーオフで勝たなくても出場となるという可能性のほうが高そうな気がします。サッカーファン的には,イランが出なくなれば,やはりイタリアに出て欲しいという人が多いでしょうが。
 そんな欧州での強豪国で優勝経験のあるスペインとドイツと同じ組に入ってしまった日本は,実力的には,おそらく誰も予選突破できるとは思っていないでしょうが,何か劇的なことが起きればよいなという気持ちではあります。

2022年3月27日 (日)

日曜スポーツ

 今日は,大相撲の大阪場所の千秋楽でした。今場所は,それほど熱心にみていたわけではありませんが,地元の貴景勝は気になるので,ニュースでは追っていました。貴景勝はカド番は脱出できましたが,後半戦は精彩を欠いていて,結局87敗で終わってしまいましたね。同じカド番大関の正代は,途中で15敗になったときは,相撲内容も悪かったので,大関陥落は決定的と思っていましたが,途中から力強さが戻り,今日も優勝した若隆景に勝って,大関の存在感を示しました。成績は96敗で物足りませんが,後半の戦いぶりは大関としてのものでした。
 高安は強かったころの相撲が復活しました。今日は阿炎の出来が良かったのです。若隆景が負けて優勝決定戦に進めたのはラッキーでしたが,本割に続いて,優勝決定戦も若隆景に負けたので仕方ないです。ただ,この優勝決定戦は名勝負だったと思います。若隆景の神がかり的な土俵際の粘りで負けてしまいましたが,高安も十分に力を発揮して見事でした。今場所は,照ノ富士の休場があり,新大関の御嶽海は11勝でまずまずでしたが最後の優勝争いにからむことができず,まさに荒れる春場所でしたが,若隆景と高安,そして琴ノ若Jrも活躍し,そして優勝決定戦の熱戦があって,終わってみれば良い場所だったということではないかと思います。新たなスターの若隆景は,どことなく,かつての若三杉(後の横綱若乃花(2代目))のような雰囲気がないでしょうか(相撲の取り口は違うと思いますが)。あるいは小柄だが足腰が強いという点では初代若乃花のほうに近いかもしれません。ぜひ大関になってもらって,貴景勝にカツを入れてもらいたいです。
 プロ野球は悲劇が起こってしまいました。阪神はまさかの開幕3連敗です。開幕戦の5回までで喜びすぎて,そこでもう今シーズンは終わってしまった感じがします。現代のプロ野球では抑え投手がとても重要ですが,守護神なしでシーズンに入ってしまいました。まだ3試合にすぎませんが,とにかく悲惨なシーズンにならないことを願っています。

2022年2月11日 (金)

高梨選手スーツ失格問題に思う

 高梨沙羅選手ら有力選手が,スキージャンプの団体戦で失格になったことが話題になっています。審査官が厳格すぎるとか,選手らはルール違反をした以上やむをえないとか,いろいろな議論があるようです。スポーツのルールについての特殊性があるのかもしれませんが,あえて労働法的な思考で考えてみると,まずルールには規定の明文上のものと,運用上のものとがあります。規定があっても,それと違う運用がされていてある程度定着して先例性が認められるとすると,それにも拘束性があるということがありえます。これが労働法でいうと,労使慣行論です。労働法の場合には,労働者に不利な運用があれば,ただちにそれを正すように企業に求めることになりますが,労働者に有利な運用があり,それが継続されていれば,その内容に企業が拘束されるという解釈がありえます。例えば,就業規則において,月に3回無断欠勤をすると,減給の懲戒処分にするという規定があったものの,運用上は5回までは不問にするという運用がなされ,それが長年継続しているなか,あるとき人事部長が変わって,突然,規定どおりに3回の無断欠勤をした社員に減給処分をした場合,法律構成はいくつかあるものの(懲戒事由に該当しない,あるいは懲戒権の行使は権利濫用となる[労働契約法15条参照]など),結論として減給処分は有効と認められない可能性があります。運用はしょせん運用とはいえ,規定どおりの運用に変えるのなら,一定の期間の予告をおいて,従来の運用に対する社員の期待をなくしてから行う必要があるのです。このような労使慣行論は,継続的な関係である労働契約関係においては,合理性があるものであり,総論的には反対する論者はいないだろうと思います(具体的な事件において,実際に処分が有効かどうかの判断は,事案によるので評価が分かれることはあるでしょうが)。
 こうした規律は,制裁を課すことそれ自体に意味があるのではなく,制裁をとおして,規律を遵守させることに意味があるのです。したがって,規律自体の明確性が必要ですし,とくに処分者の都合で規律を強化するような恣意的な解釈は許されてはなりません(犯罪の構成要件に対するのと類似の発想です)。規律が不明確であれば,ルールに従った処分がされたかどうかの事後検証が難しくなり,結果として,不公平な処分になってしまうおそれがあります。当然,本人の弁明などの意見聴取の手続も必要であり,この手続をとらなければ,懲戒処分であれば,それだけを理由として無効となることもありえます。
 今回のスーツに関するルールがどれだけ明確なものであったのかわかりませんが,そのルールの目的は,競技者がフェアな競技をするということにあるはずです。そのルールの運用について多少の幅があり,かつオリンピックという晴れの舞台でフェアな競技をさせるのを重視するのであれば,スーツについてのルールを明確にしておくことやもし従来の運用は改められたのであれば,そのことを事前に告知しておくべきであったのではないかと思われます。もちろん違反の指摘に納得できない場合の異議申立手続を設けることも必要です。今回のオリンピックでどうだったか詳細はわかりませんが,多くの失格者が出たということは,運用上のルールに不明確な面があった可能性もありそうです。ルールは規定だけでなく,運用も含めてのものであるという労働法の発想が,この競技にあてはまるかどうかよくわかりませんが,ドーピングにおいて明確に禁止される薬物を摂取して不意打ち検査でばれたというような明らかな規律違反のケースとは異なり,スーツに関しては,ルールを守らなかったほうが悪いとは言い切れない面があったのではないでしょうか。

2022年2月 7日 (月)

ジャンプ男子ノーマルヒルに感動

 北京オリンピックは,外交的ボイコットとか,穏やかならぬ政治色濃厚な状況で開催されていて,いやな感じもしていますが,スポーツはスポーツとして,関心のある種目を観て楽しんでいます。とはいえ,私は冬のスポーツは子どものころからほとんどしておらず,スキーやアイススケートも小学生のときにしただけで,おそらく今後もやることがないでしょう。ということなので,夏の陸上や水泳や球技などと違って親近感はないのですが,ジャンプにしろ,フィギアスケートにしろ,純粋にすごいなと驚きながら観戦しています。
 スケートは昨年12月終わりの男子の全日本選手権をたまたまテレビで観ていました。後半の上位選手のほとんどがミスをしないで力を出し切るのに驚いていましたが,最後に出てきた羽生結弦選手の王者の演技に感嘆しました。ジャンプの切れや優美さなど,素人でもわかる異次元の強さでした。得点が明瞭になったのも,この競技の良いところです。今回はオリンピック3連覇がかかっていますが,十分に可能性はありそうですね。ちなみに近所の弓弦羽(ゆづるは)神社は,ファンの聖地だそうです。
 ジャンプは,高所恐怖症の私にしてみれば,あんな恐ろしい競技はないと思います。スポーツというよりむしろ曲芸という感じですが,ジャンパーの勇気には恐れ入ります。高梨沙羅選手は残念でした(今日もスーツ失格があったようで,ちょっと,ついてないですね)。それでも4位であり,本人はメダルが欲しかったのでしょうが,あれだけ注目され,3回も連続してオリンピックに出るだけですごいことです。今回はSloveniaの選手たちに勢いがありました。男子の小林陵侑選手は見事に金メダルでしたね。1回目にウインドコンディションが悪いにもかかわらず大ジャンプで,2回目はハラハラして観ていましたが,確かな技術に支えられた素晴らしい王者のジャンプで,感動的なよいものをみせてもらいました。スキージャンプといえば,50年前の札幌オリンピック(小学校2年生のときでした)の日の丸飛行隊の金銀銅独占があり,金メダリストの笠谷という名前は私たちの世代の記憶にしっかり刻み込まれているでしょう。その後の原田雅彦選手のリレハンメル(Lillehammer)五輪の団体での大失敗ジャンプ(テレビで観ていましたが,まさかというジャンプでしたね)と長野五輪の雪辱も記憶に残っています。でも長野五輪は舟木和喜選手が凄くて,最後の金メダルを決めたジャンプもカッコよかったです。
 大回転も,以前は割とよく観ていました。ただ,これは死亡事故もあるなど,危険きわまりない競技ですね。かつて絶対王者であったイタリア人のAlberto Tombaが,日本に来て行われた大会では全然ダメというのが印象的です。いまはどういう選手が強いのか,まったく知りませんが,NHKプラスでやっていれば,あとからゆっくりと観戦したいと思います。

2022年1月 4日 (火)

駅伝

 1226日に行われた全国高校駅伝で,兵庫県勢は健闘しました。まず女子は仙台育英が第1走者から独走でぶっちぎりの完勝でした。外国人留学生を使っていないところもすごいです。兵庫の須磨学園は6位で全国クラスのチームであることは証明できましたが,優勝するにはもう一人爆発的な走力の選手が欲しかったですね。大阪薫英が2位,立命館宇治が4位で近畿勢は頑張りました。男子は,世羅が2連覇でした。優勝を狙った洛南は,あと一歩及びませんでした。でも3区の佐藤圭汰選手は日本人高校生の最高ランナーの実力をみせてくれたと思います。駒澤大学に進学するそうなので,来年は箱根で彼のデビューをみることができるかもしれません。兵庫の西脇工業は,1区の長嶋選手が飛び出してかなり頑張りましたが,途中で吸収されて区間13位に終わりました。でも総合で7位はまずまずの成績です。
 元旦のニューイヤー駅伝は,前年優勝の富士通の優勝旗紛失で話題になりました。例年は,あまり関心をもって観ていない駅伝ですが,個人的には,西池和人選手に,須磨学園時代から興味をもってきました。彼は法政大学時代に箱根に1回だけ走り区間3位で輝き,またコニカミノルタに就職後も2016年には13位でチームの準優勝に貢献しましたが,そのほかは低迷しています。今年は7区で走りましたが22位(最終的には総合21位)です。もう一花咲かせて欲しいですが,年齢的にきつくなってきているかもしれません。学生時代から最高ランナーであり,東京オリンピックにも出場した旭化成の2年目相澤晃選手は31位で区間新という大活躍でした(旭化成は総合4位)。富士通は,連覇できないどころか11位に沈んでしまいました。優勝はHondaでした。
 箱根駅伝は,青山学院の完勝でした。個々の選手の強さが際立ちました。連覇を目指した駒澤大学は,3区と8区で崩れてしまいました。大八木監督の選手起用の失敗でしょうかね。スーパーエースの田澤廉選手はさすがの走りで,留学生をおさえて区間賞をとりましたが,青山学院とそれほど大きな差がつかなかったことで,青山学院にやる気を出させたかもしれません。青山学院は1年生選手が活躍し,再び黄金時代が到来するような予感があります。
 箱根駅伝が終わった後は,もう少しお正月の気分を味わいたいところですが,今日4日から仕事メールが来るようになりました。みんな働き者です。

2021年12月 2日 (木)

ヤクルト日本一おめでとう

 ヤクルトとオリックスの日本シリーズなんて面白いわけがないと決めつけていた私の不明を恥じるばかりです。夕食後のリラックスタイムに,さほどの期待せずにみはじめた試合ですが,どれも熱戦で面白かったですね。もともとオリックスの吉田選手は好きだったのですが,これまであまりみる機会がなかったので,今回はじっくりみることができてよかったです。それにしても,ヤクルトはこんなに強かったかと思いました。投手陣がみごとで,小川や石川のような阪神戦では必ずしも活躍していなかった投手まで好投しました。打者はもともと山田や村上は要警戒で,外国人の一発を抑えれば大丈夫という感じでしたが,塩見の成長で大きく変わったような気がしますね。オリックスはエースの山本投手が印象的でした。素晴らしい投手です。
 オリックスについては,かつてのソフトバンクのように,対戦してもとても勝てそうにないというほどの強さは感じませんし,日本一になったヤクルトにも,巨人ほどの怖さは依然として感じません。ただ阪神としては,なぜヤクルトに追い抜かれたかをよく反省し,ぜひ来年こそ日本一を目指してほしいです。

2021年11月23日 (火)

大谷のMVP受賞に思う

 大谷翔平選手の二刀流については前にも書いたことがあると思いますが,とにかく素晴らしいです(政府が人気取りのために使いがちな国民栄誉賞を辞退したのも立派です)。それと同時に,彼をみていると,日本で規格外の人をどう育てるかということの難しさも感じます。日本にいるときに彼の二刀流を許してくれる日本ハムに入団したことや,メジャーリーグでも出番を得やすい比較的弱いチームに入ったのがよかったのでしょうね。日本で巨人や阪神などの人気チームにドラフト指名されていたり,アメリカでヤンキースなどに入っていたりしたら,結果が出なかったときに辛抱強く使ってもらえなかったかもしれません。大谷選手はきちんとしたキャリアプランをもち,それに合った就職先を探したといえるでしょう。目先の報酬などを重視しなかったのも,ぶれない基準があったからでしょうね。
 メジャーリーグでも二刀流に対しては批判があったようです。それでも二刀流をとおすことができたのは,大谷選手の実力や人柄もあるでしょうが,先例がないからダメという発想が日本よりアメリカのほうが弱かったからではないでしょうかね。先例がないからダメではなく,先例がないからこそやってみな,という雰囲気が,突出したパフォーマンスを生み出したのでしょう。
 今年ノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎さんは,アメリカに行った理由として,日本人は,調和を重んじる関係性を築きたがって,いつもお互いのことを気にしているから,自分には合わないという趣旨のことを言われていました。要するに,日本にいると,自分のやりたい尖った研究ができないということでしょう。ノーベル賞をとるような規格外の研究をやるような人は,どうしても周りと衝突してしまいがちなのかもしれません。
 もちろん周りとの調和が大切でないと言いたいわけではありません。日本人は調和できる力があるから,個々の才能が多少足りなくても,大きなことができるという面もあるのです。ただ,これからは研究にしろ,スポーツにしろ,プロフェッショナルな仕事において尖っている個人が,もう少し居場所があるような環境がなければいけないと思います。
 しかも,これからのデジタル社会は,普通の人でもプロフェッショナルにならなければならない時代です。プロスポーツの選手のような意味でのプロではなく,自分の専門の職業をもつという意味でのプロです。先例がないという理由で新たなアイデアがつぶされることが多い日本社会は,いまのままでは優秀な若者に背を向けられてしまうでしょう。若い人たちがもつ才能を,旧来の基準や価値観で評価せず,本人が存分に才能を発揮できるよう支えることができる日本になることを願っています(それにしても,日本経済新聞でいま連載されているような若手官僚の働きぶりは,前から私が問題視していることですが,才能の発揮という面と正反対であり,人材の無駄遣いも甚だしいです。これでは良い人材は集まらないでしょう)。

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