阪神,球団初のセ・リーグ連覇
阪神タイガースの優勝が決まりました。今日の広島戦には4対6で敗れましたが,ナイトゲームで巨人がDeNAに敗れ,球団初のセ・リーグ連覇となりました(最後は,元阪神の浜地が巨人を抑えてくれました)。自分たちの勝利で決められなかったのは残念ですが,まずは,ほっとしました。
ただ,今日の試合には,ひとこと言いたくなります。2回に先制されたものの,3回に坂本の10号ソロで追いつき,さらにサトテルの39号3ランで4対1となりました。優勝を決める試合で,主砲が勝ち越しのホームラン。しかも,投げているのは才木です。これで今日こそ決まる,と思ったのですが,そう簡単にはいきませんでした。才木はその裏,末包に同点3ランを浴びてしまいます。結局,3回7安打4失点で降板しました。3点のリードをもらった直後に,その3点をすべて吐き出してしまったのですから,今日の投球は情けないと言わざるをえません。優勝のかかった試合だからこそ,ここは踏ん張ってほしかったところです。3点差になったことで,少し楽勝ムードが出てしまったのかもしれません。見ている私には,一度緩んだ緊張感がその後も戻らなかったように感じられました。追いつかれたといっても,まだ同点です。そこからもう一度勝ちにいけばよいのですが,打線は4回以降,得点できず,8回に2点を勝ち越されて,そのまま敗れました。サトテルの一発でつかんだはずの流れを,最後まで取り戻せなかった試合でした。こんな試合をしていれば,ズルズルと負け続けて,優勝も逃しかねないなどと心配になる内容でした。
もっとも,今日の一敗と,シーズン全体の評価とは,分けて考える必要があります。今季の阪神は,投打の両面で,優勝するだけの力をもったチームでした。昨日までの成績では,チーム打率の2割4分8厘,出塁率の3割1分9厘は,いずれもリーグトップです。チーム防御率も2.80で,巨人の2.79とほぼ並んでいます。投手力だけで何とかしのいだのでも,打線だけで押し切ったのでもなく,投打の総合力が優勝を支えたといってよいでしょう。
とはいえ,その力を安定して発揮できたわけではありません。とくに9月の7連敗は,見ていてつらいものがありました。この7試合で挙げた得点は,合わせてわずか5点です。9月19日には,巨人とのゲーム差がついにゼロになりました。しかし,そこから20日以降の4連勝で持ち直しました。今季の優勝を評価するうえでは,苦しい時期があったことだけでなく,そこで崩れ切らず,もう一度勝てる状態に戻したことも,きちんと見ておくべきでしょう。
また,大きかったのは巨人との直接対決です。今季の対戦成績は16勝8敗1分でした。8月には,東京ドームと甲子園で,それぞれ3連勝しています。追いかけてくる相手に直接勝って差をつけたことが,最後にものをいいました。優勝が決まった瞬間だけをみれば,巨人の敗戦を待つ形でしたが,そこまでの優位をつくったのは,阪神自身の戦いです。「他力で決まった」というだけでは,今季の優勝を正しく表したことにはならないでしょう。
もちろん,優勝したからといって,すべてがよかったということにはなりません。交流戦では6勝12敗と負け越しましたし,今日のように,有利な展開に持ち込みながら勝ち切れない試合もありました。セ・リーグを制したことと,日本一になるために十分な状態にあることとは,別の話です。クライマックスシリーズは,とくにDeNAが出てくれば,簡単にはいかないような気がします。これからの短期決戦に向けて,まだ引き締めるべきところはあります。
監督の采配や,個々の選手の今季の働きについては,回を改めて書きたいと思います。今日は,まず連覇を祝うことにしましょう。次は,ポストシーズンは,勝ってすっきりと喜ばせてもらいたいものです。

