大山残留
FA宣言をしていた大山悠輔選手が,なんと阪神に残留してくれました。多くの人は巨人に行くだろうと思っていたと思います。条件提示は巨人のほうが,はるかに良かったようです(6年契約で総額30億円?)。それでも大山は阪神を選んでくれました。冷静にみれば,どうしても巨人ということでなければ,多少は条件が低くても,阪神にいればポジションは確保されていますし,熱烈なファンもいます。阪神から巨人という禁じ手(?)を使ってまでして無理に移籍しても,ポジションは保障されておらず,甲子園では阪神ファンの前で気まずくなる(激しいヤジを受ける)ことなども考慮したのかもしれません。ただ,もしほんとうにそのような理由であれば,プロとして甘いという感じもしますが……。
いずれにせよ大山残留で,翌年の打線については,今年と同様に,森下・大山・佐藤のクリーンアップとなりそうです。ただ,これで今シーズンは貧打が続いたことも事実なので,どこかで今年より改善する要素が必要です。大山は得点圏打率は高いとはいえ,前にもみたように打撃成績は阪神では3番手か4番手であり,4番を打つ以上は,もう少し頑張ってもらわなければ困ります。むしろ大山が今年くらいの成績で4番に座り続けることがあると,来年も優勝は難しくなります。サトテルが本塁打30本,100打点くらいに爆発してくれれば,大山も楽に打てて成績が上がるかもしれません。サトテルも,そろそろ来年は頑張らなければ,平凡な選手で終わってしまうおそれがあります。
このほかの選手では,中野も,来年は正念場です。今年の打率では,ポジションは安泰ではなくなるでしょう。ショートは,来年は小幡で行くでしょう。捕手は坂本中心で行ってもらいたいです。レフトは前川でしょうが,さらなる飛躍がなければ,新外国人(?)にポジションを奪われる可能性があります。大山残留で最もがっかりしたのは井上でしょうが,野口などとともに来年は一軍に定着して,まずは右の代打として,そしてチャンスがあれば,外野のポジションを奪うくらいの迫力をみせてもらいたいです。