スポーツ

2024年3月31日 (日)

夏にはリベンジを

 桜の開花宣言があった兵庫県南部で,今日は,春の選抜高校野球の決勝戦がありました。ずっと応援している報徳学園が昨年に続いて大阪桐蔭を破るなどして決勝まで来ました。決勝は,惜しくも23で健大高崎に敗れましたが,相手が強かったです。背番号10のエース今朝丸投手は,変化球が決まらず苦しみながらも,なんとか3点に抑えましたが,打線が相手投手に抑え込まれました。1番の橋本が不調(守備はよかったですが)で,4番の斎藤も打てなかったので,この結果はしかたありません。それでも,飛ばない金属バットの時代になり,守備が重視されるようになった高校野球のスタイルに,堅守の報徳学園は見事にマッチして,十分に存在感を示したと思います。夏のリベンジに期待しています。

 昨年夏は5回戦で神戸国際大付属に敗れました。その神戸国際大学付属に準決勝で勝った社が兵庫県代表として出場しましたが,初戦に日大三高に敗れました。完敗でした。報徳学園が出ていればもう少しなんとかなっていたのではと思ったのは私だけでしょうか。夏の兵庫県大会を勝ち抜くのは,ほんとうに大変です。

 ところで甲子園を高校野球に明け渡していた阪神タイガースは,「アレンパ」を目指して,開幕カードは東京ドームでの巨人戦となりました。完敗の2連敗で始まりましたが,なんとか3戦目に才木の好投と森下の一発で勝てました。ほとんど昨年とメンバーは変わりませんが,今期はレフトで,ノイジー(Neuse)と前川の争いとなりそうです。ショートは昨年は開幕スタメンであった小幡からレギュラーを奪った木浪ですが,開幕3戦は不調でした。今日は小幡がホームランを打ったので,昨年と逆の立場になるかもしれません。捕手は坂本があまりに打てず,また2連敗したこともあり,今日は梅野で勝ったので,今後は先発投手との相性もありますが,もっと梅野が使われるかもしれませんね。

 

 

2024年3月24日 (日)

春場所

 大相撲の春場所は異例ずくめでしたね。昨日の段階では,尊富士は出場できそうになかったので,休場力士の優勝があるかなという感じでした。あるいは大の里が豊昇龍に勝てば,3敗で並びますが,優勝決定戦は大の里の不戦勝で優勝ということもあるかなとも思いました。でも,尊富士は見た目ほど重症でなかったのでしょう。今日の対戦相手の豪ノ山もやりにくかったとは思いますが,尊富士は足の怪我を感じさせない勝ちぶりでした。押されてしまうとケガをした右足に負担がかかっていたのでしょうが,立ち合いでうまく相手の動きを止められたので(豪ノ山も,相手のケガのことに配慮して,押すのを避けて四つでいったのかもしれませんが),得意の速攻ができたのでしょう。新入幕の優勝というのは,110年ぶりということですし,初土俵から10場所目の最速優勝でもあります。歴史的快挙です。横綱は途中休場で,4人いる大関も,そのうち霧島は大敗ですし,貴景勝は満身創痍で,上位陣が弱体の場所ではありました。それでも,豊昇龍には負けたものの,新大関の琴の若には勝っており,さらに関脇の若元春,小結の阿炎にも勝っています。また実際上は最強とも思える大の里との直接対決でも勝っていて,そうみると幕の内最高優勝にふわしい内容でした。
 昨年の名古屋場所の伯桜鵬,秋場所の熱海富士,今年の初場所の大の里,そして今場所の尊富士のように,毎場所,新入幕の力士が優勝戦線にからんだり,好成績を残したりしています。尊富士はもう一場所みてから評価したいですが,準優勝の大の里は期待どおりの安定した勝ちっぷりであり,実力的には,すでに大関級でしょう。ケガで幕下まで落ちた伯桜鵬は部屋の混乱が気の毒ですが,そのうち再入幕するでしょう。熱海富士は取り口が覚えられてきたのかもしれませんが,いつかは大関に上がれる力はもっているでしょう。

 来年の春場所は,枡席で観戦したいと思っています(まだ,枡席体験がないので,死ぬまでに一度は体験したいです)。その頃は,横綱は琴の若と大の里ではないでしょうかね。豊昇龍と霧島は大関にかろうじて残っているかもしれません。大関候補と言われていた大栄翔や若元春は大関に上がれそうな感じはないですね。それなら朝乃山の復活の可能性のほうが高いかもしれません。

 

 

2024年3月 3日 (日)

東京マラソン

 桃の節句の3月3日。雛祭りに全く関係ない東京マラソンの結果,男子のパリ五輪のマラソン代表の3人目は,MGC3位であった大迫傑選手に決まりました。今日の東京マラソンで,2時間550秒を切った日本人トップが3人目の代表に選ばれる可能性がありましたが,切れる選手はでませんでした。西山雄介選手は頑張りましたが,40秒近く届きませんでした。とはいえ,トップのケニア(Kenya)のキプルト(Kipruto)は2時間216秒で,その差は4分以上ある9位ということを考えると,日本だけの話としてみれば盛り上がったところもありますが,世界とは勝負にならないローカルな盛り上がりです。2時間6分台は,もちろん好記録なのですが……。ちなみに日本記録は鈴木健吾選手の2時間456秒です(今日出場しましたが,2時間1119秒で28位でした)。世界の6大マラソン(東京以外に,ボストン(Boston),ロンドン(London),ベルリン(Berlin),シカゴ(Chicago),ニューヨークシティ(NYC))でみると,2023年のボストンは2時間554秒(ケニアのチェべト(Chebet)),ロンドンは2時間125秒(ケニアのキプタム(Kiputm)),シカゴは2時間035秒(同じくキプタムで,これは世界記録),ベルリンは2時間242秒(東京五輪覇者のケニアのキプチョゲ(Kipchoge))で,シカゴ,ロンドン,ベルリンでは,ケニア勢がすさまじい記録で優勝をさらっています。そのうち2大会で優勝している世界最高の選手であったキプタムは,先月,交通事故で亡くなって,世界に衝撃を与えましたね。人類初の2時間切りの可能性も言われていただけに,残念なことです。
 パリ五輪には,日本からは,男子は,小山直城選手 ,赤崎暁選手 ,大迫選手が出場することになります。小山は自己ベストが2時間740秒,赤崎が2時間91秒です。東京五輪6位の実績のある大迫も年齢的にどうかというところであり,このメンバーで期待できるところはあまりないですね。パリ五輪の陸上は8月だそうで,どれくらいの暑さになるかわかりませんが,夏のマラソンは自己ベストタイムはあてにならないとはいえ,ケニア勢と勝負できそうにないのは明らかでしょう。

 もちろん応援はしますが,五輪ではマラソンよりも,もう少し短い距離の陸上競技に期待することにしましょう。

 

 

2024年2月23日 (金)

岡田スタイル

 阪神タイガースの「アレンパ」がかかる今年のプロ野球ですが,もうすでにシーズンが始まったかのように,個人的には,阪神の情報を追っかけています。これだけ強くなると,みていて面白いです。サトテルは飛躍するか,外野の熾烈なポジション争いで誰が勝つか,充実の投手陣のなかで誰がローテーション投手の座をつかむか,超高校級といわれている高卒2年目の門別投手は江夏豊の再来となるか(江夏は高卒2年目で,いまでも破られていない年間最多三振記録をつくりました)など,見所満点です。
 いつも言っているように,監督が変わるとここまで変わるのかと驚きです。もっとも,岡田監督のスタイルは,時代に逆行しているようなところもあります。前の矢野監督は,選手との距離が近く,選手をファーストネームで読んだり,ホームランのときにメダルをかけるといった子供じみたことをしたりしていました。監督は兄貴という感じでした。一方,岡田監督は,選手にはほとんど直接声をかけないそうです。兄貴ではなく,怖いオジさんでしょう。選手へのコメントも,マスメディア経由で本人に伝わるようにしています(これは監督のコメントが,ほぼ必ずマスメディアに取り上げられる人気球団だからこそのことでしょうが)。選手は,間接的に聞くことになる監督のコメントの意図を探りながら行動しなければなりません。これは昭和時代のやり方のような気もします。ところが,プロ野球のようなところでは,一般社会ではパワハラとなりかねないことでも,結果(勝利)がすべてのプロの世界なので,結果が出ているかぎりは問題とならないのでしょう。よく考えると,岡田監督のスタイルのほうが,実は選手の自主性を高め,その力を伸ばしていく面があります。どうしても困っているときには,監督が直々にアドバイスすることもありますが,日頃そういうことをしていないので,これもまた効果的です。何よりも岡田監督が大の阪神ファンであり,純粋に阪神を強くするためには何でもやるということを知っているので,選手も納得しやすいのかもしれません(選手のために,四球をとるといった地味な貢献も年俸の査定で考慮するようフロントに進言したのも岡田監督です)。距離を近くして,フレンドリーに接することだけがよいのではありません。チームが強くなるという目的のための手段として何がよいのかを考えると,勝利のためということに徹している岡田スタイルもあるということでしょう。もちろん岡田スタイルの最終評価は,「アレンパ」ができるかによって変わってくるかもしれません。単発の優勝は,勢いでできることもありますので。

 プロ野球の世界の話を,そのまま労働の世界にあてはめることはできませんが,岡田スタイルが成功するかどうかは,経営者にとっても注目でしょう。

 

 

2024年1月29日 (月)

大相撲初場所

 大相撲の初場所は,照ノ富士の優勝(9度目)で終わりました。休場明けで,中日までに2敗したときは苦しいかと思いましたし,存在感もあまりありませんでした。翔猿を荒い相撲で押し出したときに,感情むき出しであったところは,横綱としてどうかという批判もありました。ところが,終わってみれば132敗でした。終盤戦の迫力はすごかったです。若き挑戦者の大の里を退け,琴ノ若にも完勝しました。14日目の豊昇龍戦が不戦勝で休めたのも大きかったでしょう。千秋楽の霧島戦は,格の違いを見せつけて,霧島が可哀想になったくらいです。霧島は綱取りの場所ですが,この一番で綱取りなど,あっというまにしぼんでしまいました。琴ノ若に対しては,優勝決定戦でも熱戦ではありましたが退けて,横綱の貫禄を見せました。こういう相撲をみせられると,膝に爆弾をかかえていても,まだやれるし,いなくては困る力士だと思いました。
 琴ノ若は大関昇進となりそうですが,ぜひ強い大関になって,短期で横綱昇進してほしいです。おじいさんの琴櫻は,万年大関かと思っていたら,突然,目覚めて連続優勝で横綱になりました。輪湖時代の到来までの短命横綱でしたが,でも一瞬の輝きで頂点をとったことが印象的でした。
 熱海富士や豪ノ山など,ここ数場所活躍していた若手にとっては,今場所は試練の場所になりました。そのなかで,驚きの新星が上記の大の里です。稀勢の里の二所ノ関部屋のホープです。今場所は,新入幕なのに,横綱との対戦が組まれるなど(この割り崩しのため,照ノ富士はやや苦手の関脇大栄翔戦がなくなり,優勝に有利となった可能性があります),得るところの多い場所であったと思います。どことなく北の湖を彷彿とさせるところがあります。
 今場所途中休場の貴景勝は,来場所はカド番です。そろそろ大関の地位を守るのが難しくなってきたかもしれません。ケガを直して,若手への壁となってほしいです。
 大ケガで幕下に転落していた若隆景は幕下優勝で,十両復帰が確定的です。ここからもう一度這い上がってほしいですね。若元春は照ノ富士をたおすなど復活をみせ,2桁勝利で来場所は関脇復帰が濃厚です。再び大関昇進に向けて挑みます。朝乃山と並んで次の王関候補です(朝乃山は復帰ですが)。

2023年12月24日 (日)

全国高校駅伝

 全国高校駅伝は,女子は神村学園(鹿児島)の大逆転でした。留学生ランナーの活躍で,仙台育英が逃げ切るかと思っていましたが,ラストで120秒差を,上村の留学生ランナーのカリバが逆転しました。相手の背中が見えると追うほうが強いですね。追われるほうも,とりわけ高校の最強ランナーと呼ばれるカリバに追われるとなると,たとえ120秒という大差があっても,心理的なプレッシャーは大変なものだったでしょう。競技場に入ったとき,まだ50メートルくらい差があったのですが,残り400メートルで逆転されてしまいました。兵庫県からは須磨学園が男女出場しています。女子は,入賞ぎりぎりのところで走っていましたが,最後は6位でした。2区の選手が区間3位の快走した以外は,いずれも区間2桁の10位台ですが,大きなブレーキがなく,アンカーは競り勝つ強さがあり,そうすると入賞できるということですね。女子はいつも出場すれば安定した成績を残しており,今年も見事でした。留学生ランナーのような大砲がいないなかで,頑張っていると思います。近畿では,3位に立命館宇治,4位に大阪の薫英女学院が上位に入っています。
 男子は,佐久長聖(長野)が評判どおりの強さで勝ちました。連覇を狙った倉敷は1区の出遅れがひびき,留学生ランナーも爆発的な挽回ができず,2連覇とはなりませんでした。それでも2位となり実力をみせました。兵庫代表の須磨学園は男子には大砲がいました。日本人最強ランナーの折田選手が1区で,評判どおりの力を見せてくれました。自分でレースを作って先頭で引っ張り,ラストで競り勝って,日本人の区間最高タイという快走でした。これでよい流れができて,ずっと上位で走りました。そういえば,昨年も兵庫県代表は西脇工業の長島選手(現在は旭化成)が同じようにトップで走りきりました(最終順位は6位)。もちろん優勝するためには,もう23枚準大砲クラスの選手が必要ですが,女子と同様,誰もブレーキにならずに安定した走りで,見事に4位入賞です。応援していた2年生の長谷川君もアンカーで頑張りました。八千代松陰の区間賞をとった選手に抜かれましたが,彼自身はきちんと走り抜いて区間8位でしっかり仕事をし,学校最高順位(これまでは5位)を達成しました。須磨学園は,2区と5区という短距離のところで,もう少し頑張ることができて,6区がもう少し粘っていたら3位に入れたような気がしますが,来年に期待です。もちろん,まずは激戦が必至の兵庫県大会に勝つことが目標となるでしょう。

2023年11月28日 (火)

村上のダブルタイトル

 プロ野球のMVPは,阪神タイガースの村上頌樹投手が獲得しました(パ・リーグは文句なく山本由伸投手です)。新人王とのダブル受賞で,これはセ・リーグでは初めてだそうです。パ・リーグでかつて同じようにダブル受賞した木田勇投手や野茂茂雄投手のような圧倒的な数字を残したわけではありませんでした。岡田監督が大切に間隔をあけて万全の状態で投げさせたこともあり,勝ち数は10勝でしたが,最優秀防御率のタイトルをとり,なんといっても大事な試合できちんと仕事をしたということで,貢献度が大きかったです。岡田監督の信頼も一番でした(CSでも,日本シリーズでも,第1戦は村上が先発でした)。日本シリーズでMVPをとった近本光司選手も,後半戦の印象度は高いし,阪神の打撃の大黒柱でしたが,守り中心の岡田野球の要となったのは,やはり村上であったということで,それが評価されたのでしょう。
 新人王は,例年ならば,森下翔太選手も可能性があったでしょうが,シーズントータルでみた村上の安定感が上回ったということでしょうね。ほんとうの新人という意味では,森下のほうがふさわしいのでしょうが。
 阪神は来シーズンに向けた補強はほとんどしないようです。岡田監督に言わせれば,今年活躍しなかったけれど,湯浅京己投手がきちんと投げれば,それで十分ということでしょう。また,今シーズンは選手を固定して,手堅い選手起用をしていた印象がありますが,しかしよくみると若手選手も結構,使っていて,来年への布石を打っています。たとえば,打つ方では,小野寺暖選手や前川右京選手がかなり打席にたちました。投げるほうでは,門別啓人投手も経験させました。それと忘れてはならないのは,髙橋遥人投手です。育成選手契約となったようです(「育成」という名称はちょっとおかしいですが)が,復活すれば最大の補強です。さらにドラフトで獲得した選手にも即戦力がいそうです。これにもし打てる外国人を一人でも獲得できれば,来年もかなり期待できるでしょう。

2023年11月26日 (日)

大相撲九州場所が終わる

 今日は,大相撲九州場所の千秋楽でした。霧島の132敗の優勝は立派でした。前半で2敗したために,優勝戦線からいったんは姿を消しましたが,そこから9連勝しました。とくに琴ノ若,熱海富士に勝った相撲は,まさに大関の相撲でした。綱取りがかかっていた貴景勝は,やはりだめでした。というか,貴景勝は安定して大勝ちはできないので,横綱にならないほうがよいように思えますが,本人は横綱になりたいのでしょうね。琴ノ若は11勝と成績はよいのですが,負けた相手が悪く,あまり良い印象はありませんね。私たちの世代からすると,顔がお父さんの琴ノ若ではなく,おじいさんの琴櫻に似ているのが懐かしいなという印象です。でもおじいさんやお父さんよりも強いような気がします。
 しかし,何と言っても今場所を盛り上げたのは,熱海富士です。先場所に続いて優勝にからんでいて,その実力は単なる一時的な勢いではありません。来年の今頃には横綱になっているかもしれません。横綱が不在の場所ということですが,毎場所,混戦になっていて,それはそれで面白いのです。この力士の一番は観てみたいという力士がたくさんいます。熱海富士だけでなく,今場所は湊富士もそうですし,関脇の若元春(今場所は不調でしたが)や大栄翔も面白いですし,遠藤の相撲もいいです。それに大関の3人はそれぞれ個性があり,別に横綱がいなくても,そして大関がとびきり強くなくても,十分に楽しめます。
 相撲は,熱海富士のような強い力士が入幕すると,対戦相手が,序盤は下位が多いので,いきなり優勝してしまう可能性があります。勝ち数が増えると,上位陣にあてられるのですが,これは,将棋の竜王戦で,クラスが下位でも勝ち上がることができ,決勝トーナメントで,他の上位クラスの上位成績者との対戦が組まれ,それにも勝ち上がると最終的には1期で竜王をとることが可能というのと,どことなく似ています。一方,横綱になるというのは将棋でいえば順位戦を経て名人になることに相当しそうです。順位戦はクラスが1期(1年)ごとの昇級で,いちばん下のC級2組からA級に上がるためには最短で4年かかり,さらにそこで勝ち上がって名人に挑戦するにはもう1年かかります。相撲でいえば,大関に上がるまでには三役で3場所は必要で(33勝するというのが一応の相場です),さらに大関で2場所は必要です(2場所連続で優勝またはそれに準じる成績というのが一応の相場です)。というように時間がかかるので,横綱になるのは,名人になるとやや似ています。ただ,名人は負けると陥落がありますが,横綱は陥落がありません。それは決定的な違いです(その点では,横綱は,永世名人に似ているのかもしれません)。横綱になるというのは,たんに強いだけでなく,特別な地位につくということなのでしょう(横綱審議委員会があるのも,そのためだということができそうです)。だから,休場が続いても,ある程度は許されるのかもしれません。ただ,横綱不在というのが当たり前というのには,やや違和感があります。負けるのは許されないが,休むのは割りと大目に見てもらえる(あんまり休んでいると引退勧告されることはあります)というのも,ちょっと変な気がします。相撲を純粋にスポーツとして楽しみたいという人もいるでしょう。横綱も実力制と無縁ではないとして,一定の条件で陥落するということにすれば,どうでしょうか。そうしたら,相撲がどう変わるか,ちょっと興味があります。

2023年11月 6日 (月)

日曜スポーツ(つづき)

 昨日は,駅伝の日でもありました。全日本大学駅伝は結果しかみていませんが,駒澤大学が圧勝したようです。団体競技である駅伝にこれだけ負けずに勝ち続けるというのは,驚異的です。2年連続3冠は十分視野に入ってきました。
 全国高校駅伝の兵庫県予選が実施されました。男女ともに須磨学園が勝ちました。どちらも圧勝でした。女子は,須磨学園はもともと強かったのですが,西脇工業も力をつけていて,昨年は男女ともに西脇工業が勝ちました。須磨学園としては,今年は,女子は負けられない戦いでしたし,男子は折田壮太選手という大エースがいて,そのほかにも有望選手がそろっているので,今年はぜひ勝ちたい年であったと思います。一方の西脇工業が,1年生の新妻ツインに頼る感じで,来年が勝負というところでしょう。都大路(今年は12月24日)では,須磨学園は,男女ともに,もちろん上位進出を狙っているでしょう(昨年の西脇工業は男子6位,女子20位)。須磨学園は折田選手以外に,2年生のアンカーの長谷川大翔(ひろと)選手にも注目です。
 ところで,今日はまだ日本一の余韻にひたっているところですが,昨日書き忘れたことがありました。それは第7戦の青柳投手の先発です。多くの人がすでに語っていますが,ここに青柳投手を残していた岡田監督の戦術は驚きです。
 実は日本シリーズの前哨戦となっていた6月のオリックスとの交流戦は,初戦は日本シリーズと同じ,村上対山本で,このときはオリックスの山本→山崎颯一郎の完封リレーで,阪神は敗れました。2戦目は,オリックスは新人の曽谷が先発で,初回から打ち崩して阪神が大勝しました。阪神は,西(勇)が先発でした。3戦目は,伊藤(将)と山岡の先発で阪神が8回まで勝っていましたが,9回に湯浅が,頓宮と杉本にホームランを打たれて逆転負けをしました。ということで,阪神の先発陣では,もともとオリックスにいた西(勇)以外に,村上と伊藤(将)がオリックス戦で投げていましたが,青柳は二軍にいて投げていませんでした。これにより,日本シリーズでは青柳カードを使えることになりました。岡田監督は,日本シリーズの6戦目が始まる前に,先発投手陣のうち,第6戦の先発予定の村上以外に,西(勇),青柳,伊藤(将)に準備をさせていました。そのときは,どう使うのかわからなかったのですが,どうも第6戦は,村上・西,第7戦は青柳・伊藤でいき,最後の3イニングはリードをしていれば自慢のリリーフを総動員という計画だったように思えます。第6戦が必敗になったところで,リリーフ陣は温存し,ついに第7戦で,できれば使いたくなかったかもしれない青柳カードを使うことになりました。使いたくないというのは,今年の青柳の調子からすると,試合を早々に壊してしまう危険があったからです。それに備えて,岡田監督は,残る先発陣のなかで最も信頼できる伊藤(将)を準備させていたのでしょう。この青柳カードが成功しました。青柳は変速のアンダースローで,自滅さえしなければ,そう簡単には打てません。しかも交流戦でも対戦していないので,オリックスの選手は目が慣れるまでに時間がかかります。それじゃ青柳をもっと早く使っていてもよかったような気がしますが,それは信頼度では,第4戦の先発の才木や第5戦の先発の大竹よりは劣っていたので,あくまでも青柳は最後の切り札として残していたのだと思います。青柳は見事に期待に応えて5回途中まで0点で抑えたところで,勝負有りです。しかも点差があいたので,安定感のある伊藤(将)を8回まで投げさせることができ,オリックスに付け入る隙を与えませんでした。監督しだいで,ここまで勝てるチームになれるということがわかったゲームでもありました。

2023年11月 5日 (日)

阪神日本一

 阪神タイガースが日本一となりました。昨日は,山本由伸にやられてしまいました(大リーグでぜひ頑張ってください。岩隈投手のような感じでしょうかね)が,阪神は投手を温存し,最終戦にそなえました。宮城はやはり打てそうになかったのですが,まさかのノイジーの3ランが出たことで,優位に試合を進めることができました。昨日の西(勇)に続き,伊藤(将)を中継ぎに使い,最終回には桐敷も投げさせるなど,シリーズでうまくいかなかった投手にリベンジの機会を与える岡田監督の気遣いはすごいなと思いました。終わってみれば,最終戦は快勝。サトテル以外の選手は躍動しました。オリックスはとても強かったですが,なんとか勝ちきることができました。MVPは近本で納得です。木浪もよかったですが,やはり近本の安定感が際立っていました。近本にまわせばなんとかなるし,近本からチャンスもうまれます。大砲ではないですが,大黒柱です。それ以外にも,森下はとても魅力的な選手ですし,中野も大山も坂本も欠かせない戦力でした。ノイジーは最後の最後で良い仕事をしてくれました。すべては岡田監督の緻密な野球の成果です。MVPは岡田監督でしょう。
 シーズン前は,WBCのだらだらした試合に不満を述べていたのですが,勝手なもので,阪神が勝つ試合をみていると,やっぱりプロ野球(NPB)は面白いと思いました。ということで,幸せなシーズンでした。来年もと期待したくなりますが,贅沢は言いません。いまのところは,今年の日本一で十分という気持ちです。期待して裏切られるのが怖いのです。

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