王座戦第4局
藤井聡太王座(竜王・名人,七冠)に,伊藤匠叡王が挑戦する王座戦の第4局は,藤井王座が勝ってタイとなり,最終局にまでもつれこむことになりました。将棋の内容は難しくてよくわかりませんでしたが,どうも伊藤叡王の角が封じ込められてうまく使えない展開になったようです。伊藤叡王は受けが強いのですが,そこを藤井王座がうまく攻めを切り込んでいっているというところでしょうか。藤井王座は竜王戦とタイトル戦が並行して進んでいますが,まだ若いので,頭脳面でも,肉体面でもスタミナは十分でしょう。
昨日の王位戦の予選の浦野真彦八段と福間香奈女流六冠の対局は死闘でした。福間さんは,これに勝つと,再度,棋士編入試験の受験資格が発生します。産休で休んでいた時期もはさみながらですが,とにかく男性棋士にあまり負けていません。浦野八段相手にも過去負けたことがなかったのですが,この将棋は浦野八段が本気を出しました。マスコミに注目される一局なので,還暦を過ぎている浦野八段も,無様な将棋はさせないということでしょう。240手まで行きました。途中までは浦野八段が少し良かったところもあったのですが,最後の福間さんの攻めの切れ味は見事でした。でも,私は浦野八段の頑張りに感動しました。

