欧州に行きたい
同じようなことばかり書いているかもしれませんが,欧日の物価比較についての話です。ヨーロッパから帰ってくると,つい日本の商品をユーロで換算して考えてしまいます。ヨーロッパにいたときは,むこうの商品はずいぶん高いなと思っていましたが,帰ってくると,日本のものはなんて安いんだろうと改めて感じます。たとえば,1ユーロ=180円で計算すると,イタリアでパニーノとビールをちょっと注文しただけで,スタンディング(立ち食い)で最低8ユーロほどはかかりました。つまり1440円です。日本で昨日,大学の生協で食べたラーメンは500円でした。生協のラーメンにしてはやや高いなと思いましたが,ユーロ換算すれば3ユーロもしません。チップ程度の値段です。普通のラーメン店では1000円超えは当たり前のようですが,それでも6ユーロです。イタリア感覚では6ユーロで食事できるなんて天国のようだということになるでしょう。こういう感覚で,日本の商品を評価してはいけません(当たり前ですが)。6ユーロだから安いなと思っていると家計を悪化させます。日本で生活している以上,1000円は1000円で,6ユーロではないのです。
この物価差を思うと,日本の若者が気軽にヨーロッパを旅行するのはかなり難しいだろうなと感じます。実際,今回イタリアで見かけた日本人は,時期的なこともあるかもしれませんが,年配の方か新婚旅行らしきひとカップルのツアーがほとんどで,若者はほとんど見かけませんでした。リラの時代や1ユーロが100円や高くても120円前後だったころの記憶をもつ世代としては,どこか寂しい気持ちになります。
それでも不思議なもので,日本に戻ってしばらく経つと,また行きたいな,という気持ちが湧いてきます。どうやら私にとってヨーロッパ滞在は,リフレッシュのために必要なものであるということを,今回,久しぶりに行って再確認できました。
これからは,しっかり貯金をして,うまくマイルも貯めながら,次の機会を探したいと思います。ただ,もう以前のようにビジネスクラスで行くのは難しいでしょうね。エコノミーなんてあり得ないというような傲慢なことを考えていた過去の自分を反省です。

