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2025年9月10日 (水)

王位戦終わる

 藤井聡太王位(竜王・名人,七冠)に永瀬拓矢九段が挑戦している王位戦は,藤井王位3連勝のあと,永瀬九段が2連勝して,盛り返していました。しかし,第6局は,藤井王位が勝って防衛となりました。これで6期連続となります。無敵です。途中まで評価値的にはやや永瀬九段が優勢のようで,素人目にも,藤井玉が左右から挟撃されて追い詰められていたようにみえましたが,永瀬玉が2ニの壁金もあり,あっという間に追い込まれ,寄せられました。この対局は,先週行われるはずでしたが,対局予定地の静岡があの竜巻に見舞われて,対局ができなくなるというアクシデントがありました。今回は東京の将棋会館で行われました。タイトル戦は全国を回ってやるのですが,悪天候のリスクとの戦いでもあります。これだけ日本の気象が不安定になっていると,タイトル戦も常にプランBCを考えていなければなりませんね。もちろん,そういう対策はできていると思いますが。
 白玲戦は早くも第2局が行われ,福間香奈女流六冠が,西山朋佳白玲に勝ち,11敗となりました。ところで,前に書いた白玲5期でプロ編入ということに対する,藤井七冠による異議の理由は,「棋力の担保があるか」ということでした。いまや羽生善治九段の最盛期よりも強いと思わせる藤井七冠の言葉ですから重い言葉です。ただ,よく考えると,藤井七冠が現在戦っているのはほとんどタイトル戦であり,通常の男性棋士との対局はほとんどありません(そのなかでも勝率は8割と驚異的です)。通常の男性棋士と対戦すると,ひょっとすると藤井七冠からは「棋力不十分」と言われるかもしれませんね。

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