松尾剛行『実務の落とし穴がわかる! IT・AI法務のゴールデンルール30』
弁護士の松尾剛行さんから,『実務の落とし穴がわかる!IT・AI法務のゴールデンルール30』(学陽書房)をお送りいただきました。これで今年何冊目でしょうか。その生産量の高さには驚きです。
今回の本も,弁護士や法務担当者向けに書かれた本だと思いますが,帯にあるような「リスクだらけのデジタル社会」ということがよくわかります。とくに法律の専門家として企業などのクライアントにアドバイスをする際には,個人情報保護法だけでなく,デジタル化の影響を受けて進化し続けている他の法律の規定や指針や判例などを知っておかなければならないのです。もちろん,明確に間違っているアドバイスといえるものと,注意をしなければならないといえるものがあり,本書にはその両方についての失敗事例が紹介されていますが,いずれにせよ,どこに「地雷」があるかすら,わからないことも多いので,基本からしっかり勉強しておかなければならないということでしょう。
デジタル関係の専門用語には難しいものがあるものの,内容はわかりやすく書かれているので,弁護士以外の人も,まずは手にとって読んでみて「地雷」がどこにあるかの「土地勘」をつかんでおくのがよいかと思います。
« 宇賀最高裁判事の功績 | トップページ | ハッピーセット問題に思う »
「読書ノート」カテゴリの記事
- 水町勇一郎『詳解労働法(第4版)』(2025.10.20)
- 野川忍『労働法(第2版)』(2025.09.05)
- 岩出誠『教養としてのリーガルマインド 労働法入門』(2025.08.29)
- 松尾剛行『実務の落とし穴がわかる! IT・AI法務のゴールデンルール30』(2025.08.22)
- 『「働きがい改革」に本気の上司がチームを覚醒させる』(2025.08.07)

