岩出誠『教養としてのリーガルマインド 労働法入門』
弁護士の岩出誠先生から,『教養としてのリーガルマインド 労働法入門』(民事法研究会)をお送りいただきました。いつも,どうもありがとうございます。
「教養としてのリーガルマインド」シリーズの本です。労働法の知識も,教養として身につけておいたほうがよいものであり,サブタイトルでは入門となっていますが,ざっと拝見したところ,それほど簡単な内容ではなく,むしろ法学部の学生あたりが適した読者対象ではないかとも思いました。章立てはやや独特で,「労働法総論」⇒「ハラスメント」⇒「労働者の人権保障」⇒「労働条件」⇒「非正規労働者」⇒「休職・労災」⇒「解雇・退職」⇒「労働関係紛争の解決システム」の8章構成です。
法学生向けと書きましたが,実務的な論点も扱われています。たとえば「解雇無効確定後の社会保険等の遡及手続」は,あまり普通の教科書では扱わない論点であり,実務家にとってたいへん参考になることでしょう。
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