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2025年8月28日 (木)

育成選手

 プロ野球の育成選手制度というのは,あまり詳しく知らなかったのですが,背番号が100番台になり,そのままでは1軍の試合に出ることができないが,「お化けフォーク」で大リーグで活躍中の千賀投手のように,育成上がりで成功した選手もいるという程度の知識しかありませんでした。ドラフトでは,育成での指名であればプロに行かないという高校生も増えているということも,どこかの記事に出ていました。年俸は低く抑えられ,支配下登録の選手にカウントされないので,上限規制にしばられないで選手をキープできるというメリットもあるようです。髙橋遥人選手のように,ケガのために育成にいったん落とされたというケースもあります。
 昨日,育成で加入したルーキーの早川太貴投手が支配下登録を勝ち得て,早くも1軍で勝利をあげました。大出世です。これまでドラフト候補になったこともありますが指名されず,公務員になり,その後,ウエスタン・リーグに参加している「くふうハヤテ」のトライアウトで合格して入団し,そこで阪神の2軍相手に好投していたことから,スカウトの目にとまり,育成ドラフト3位で指名されて,ついに優勝争いをしているチームのローテーションの隙間に先発する機会を得ました。背番号はなんと31です。あの掛布雅之の番号です。個人的には永久欠番にしてもよい番号だと思っていますが,その後も何人かがつけて,あまり成功していません。なんとなく打者の背番号というイメージですが,早川が投手としてつけて活躍してくれた31もよみがえるでしょう。31は,私のこどもの頃の記憶では,カークランドという三振の多い左の外国人打者でした。
 育成選手の球団との労働関係などは,なんとなく法的論点がありそうな気がしますが,機会があれば実態を調べてみたいと思います。

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