日曜スポーツ
阪神は夢のような11連勝が,まさかの最下位ヤクルト戦で止まりましたが,これは豪雨の影響とか,いろんなこともあり,翌日からはしっかり切り替えて2連勝です。負けた試合でも,エースが大崩したにもかかわらず,試合そのものは最後まで期待をもたせるような追い上げをしたなど,今年の阪神の強さを示してくれました。ファンも,いまはなんとなく藤川監督のやりたい野球がわかりつつあり,違和感を感じることがあっても,何か理由があるのではないかと考えるようになっています。やっぱり監督というのは結果がすべてであり,結果がでると,ファンもついてくるということでしょう。
一つ思うのは,藤川監督のインタビューはそっけないのですが,岡田前監督が,サービス精神がありすぎるのは,相手チームに余計な情報を流しすぎて,どうかと思うことがありました。また,監督から選手への直接のアドバイスをせず,マスコミに話して間接的に伝えるということもあり,これは岡田監督クラスだから許されることで,新人監督では難しいでしょう。新人監督はマスコミには言わず,選手にきちんと伝えているということです。いずれにせよ結果がすべての世界であり,その結果も目先の1勝ではないということをわかって,しっかり自分のやりたい野球の方針を貫き優勝を目指している藤川野球が最後にどういうように形になるかが楽しみです。
話は変わり,夏場所が始まりました。新横綱の大の里は,まずは順調に白星で発進です。実力は群を抜いているので,普通にやればいいだけですが,昇進場所は稽古に専念する時間がとれないと言われますので,そこが心配ではあります。豊昇龍も苦手の高安をひとひねりしました。
今場所は関脇が強そうです。霧島と若隆景です。霧島は元大関ですから,体調さえ戻れば,実力はあるので,力は発揮するでしょう。若隆景は大怪我から這い上がってきました。照ノ富士の例もあります。いまは朝乃山もようやく上がってきています。若隆景の活躍は怪我をした力士に希望を与えるものでしょう。お兄さんの若元春も上位で頑張っていますが,今朝のNHKの番組で,その上の長男の若隆元のことが取り上げられていました。若隆元はまだ関取になっていません。3兄弟の長男が出世できないというのは,かつての逆鉾,寺尾と同じようなケースですね(逆鉾たちの長男の鶴嶺山は,関取にはなれました)。実力の世界なので仕方ないですが,親としては複雑な気持ちでしょうね。若貴は,お兄ちゃんは横綱になれましたが,貴乃花との実力格差ははっきりしていて,貴乃花からすれば自分の考える横綱道からして,こんな人が横綱でよいのかという疑問があり,それが貴乃花のその後のいろんな迷走(?)を生んだのかもしれません。

