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2025年7月 5日 (土)

松尾剛行『ChatGPTと法律事務(増補版)』

 弁護士の松尾剛行さんから『ChatGPTと法律事務(増補版)』(弘文堂)をお送りいただきました。つい先日,生成AIの本(『生成AIの法律実務』(弘文堂))をいただいたばかりであり,その生産量には脱帽です。
 いまや知的生産活動は,生成AIなしでは無理という状況になってきています。だからこそ,この驚異的な技術にどう向き合うべきかは,国民的な課題なのです。
本書は弁護士など法律事務家を読者に想定して書かれたものですが,一般の人にも参考になるところがあるのは,『生成AIの法律実務』と同様です。
 今回は増補版であり,すでに書かれていた内容について,情報をアップデートしたものです。帯には「<2040年の法律実務>を見すえつつ考える」となっていますが,おそらく2040年までに,本書は何度も改訂されることになるでしょう。それくらい技術の新法は急です。丁寧にも,松尾さんは,別の本で
『法学部生のためのキャリアエデュケーション』(2024年,有斐閣)も刊行されており,これからの法律実務家になろうとする人,さらには一般の人向けに,AI時代においてどのようにキャリアデザインを描くべきかについてレクチャーしてくれています。
 とはいえ,生成AIの広がりに漠然とした不安をもっている人は多いでしょう。政策の動きもリードしている松尾弁護士の著作をしっかり読んで,まずは基本的なところから勉強していくことが必要でしょう。

 

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