V.Schoolカフェ
自宅のエアコンが故障して暑い1日となりました。少しバテ気味でしたが,夕方から本日は,V.School で『公共政策における法学と経済学の役割』をいっしょに執筆した内田浩史先生と,この本のフォローアップをかねるようなイベント(V.School カフェ)がありました。私は,同書の最後の議論のなかで出てきたテーマと関連して,労働政策の立案過程に焦点をあて,諏訪康雄先生の「労働政策審議会」(日本労働研究雑誌731号),中窪裕也先生の「労働法における立法学・法政策学」(日本労働研究雑誌705号)なども参考文献としながら,労働政策プロセスの問題点や限界について考えるところを話題提供としてお話しました。
その後の議論でも,いろいろな話をしましたが,経済学については,個人の判断の合理性,営利の追求や成長を是とする考え方への疑問などをあえて内田先生にぶつけてみました。そのほか,イントロで,政策で実現すべき価値としての生存の重要性や,自由と効率性の関係について私がいま考え方を見直していることなど,頭のなかでもやもやとしていることをぶつけてしまい,聞いている人たちには申し訳なかったかもしれませんが,一研究者が悩む姿から,何か考えるヒントをつかんでもらえたら幸いです。

