首位で交流戦に入る
阪神タイガースは交流戦前で,30勝20敗2分けで首位。2位のDeNAと2.5ゲーム差で交流戦に臨むことになりました。巨人と広島を突き放し,ヤクルトは底のほうで苦しんでいます。DeNAと中日には今期はなかなか勝てませんが,実力的には阪神のほうが上でしょう。
月別でみると,3月は2勝1敗1分 4月は12勝10敗 5月は15勝9敗1分 6月は1勝で,月間負け越しがない安定した状況です。ファンとしては,あまり勝てている感じはしないのですが,投手戦をなんとかしのいで勝ちきる試合が多いです。それでも今日もホームランを打ったサトテルは,ホームランと打点でトップです(DeNAの牧が追い上げていますが)。サトテルが安定したために,貧打戦になっても,なんとかしてくれるという期待感を最後までもつことができます。打撃陣はサトテル以外にも,近本,中野,森下,サトテルの4番まで,280以上の打率をコンスタントにあげていて好調です。懸案の6番打者問題は,前川の登場で解決したと思ったところ,突然急降下して2軍に落ちたことから,誰がその穴を埋めるかで激戦となりました。現在はヘルデンスが入っていて,彼がサードに入り,サトテルはライトに,森下はレフトにと守備位置が変更になっています。こういう変更は打撃に影響を及ぼすのではないかと監督を批判する声もありましたが,とくに問題はなさそうです。藤川監督の柔軟な発想は見事です。前川は復活してくると思いますが,守備の不安があるので,ヘルナンデスがそこそこ打つとなると,前川は代打の切り札くらいに格下げになりそうです。現在の代打は右の豊田と左の糸原が切り札となっていますが,豊田はいつまで続くでしょうか。ショートは,小幡がせっかくレギュラーをつかんだと思ったときにケガで脱落しましたが,木浪がいますので,大きな穴にはなっていません。打撃陣の課題は,苦手投手が多すぎることです。とくにDeNAのバウアー,ケイ,ジャクソンを打てません。広島の床田,中日の大野あたりも以前から苦手です。ケイをみていると,かつて阪神打線を苦しめたヤクルトの安田猛や中日の松本幸行を思い出しますね。
投手陣は,きわめて安定しており,村上と才木という2枚看板がほぼ盤石で,新戦力の伊原とデュプランティエもローテーション入りし,これに門別と大竹が加わって,大崩れはしない形がつくれています。中継ぎ・抑えは,6回最後まででリードしていれば勝ちきれるような感じになっています。岩崎は少し不安定なところがあるものの,石井と及川がしっかり抑えてくれているので安心です。湯浅の復活も大きいです。
阪神は,交流戦はあまり得意ではないですが,なんとか5分で切り抜けてくれればと思っています。最初の対戦相手は,パ・リーグの首位の日本ハムです。DHでは豊田か糸原を使うような気がしますが,豊田が外野に入るなら,サトテルをサードに戻して,ヘルナンデスがDHということもありそうです。
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