大阪マラソン
24日の大阪マラソンを後半から観ていましたが,折り返し地点を通り越してしまったのには驚きました。かなり余分に走ってしまいました。白バイが間違って誘導したのですが,あとで大会運営者が,カラーコーン(color corn)を置くことを忘れたために,中継カメラの固定台のところまで走ってしまったようです。この大会は,男子の世界選手権の代表選考レースでタイムも重要なので,この失態は残念です。カラーコーンの問題なのか,白バイの問題なのか,わかりませんが,「折り返し」というのは大きく書かれていても,それは日本語なので,外国の選手には読めないでしょうし,せめて係員を一人でも配置しておけばなんとかなったかもしれません。そもそも「折り返し」というのは,その直前にスピードを落とさなければならないので,ランナーには良くないですね。もっとも,このコースは記録がでるコースらしいので,その意味では問題はないのかもしれません。
このレースでは,初マラソンの近藤亮太選手が2時間5分39秒の好タイム(日本歴代5位。初マラソン最高記録)で,1位と2秒差の2位でした。最後はよく追い上げていったんトップに立って,少し2位に差をつけたのですが,最後のスプリントでエチオピアの選手に負けてしまいました。ここで1位として逃げ切れなかったところに,日本選手の限界があるようにも思えました。近年,初マラソンで好記録や高順位が続出しているように思いますが,これは日本マラソンの底上げができているとみるべきなのか,それとも中堅以上の選手が停滞しているとみるべきなのか,評価が難しいところですね。でも青学の選手はすごいです。別府のときの若林選手に続いて,このレースでも,黒田朝日選手が2時間6分5秒で日本人3位(総合6位)の快走をしました(若林選手を抜いて学生初マラソン最高記録でした)。
いずれにせよ,雪の中のレースという点は考慮しても,やはり2時間5分台のタイムでは,世界のトップからは距離があると言わざるを得ないでしょう。

