王将戦第2局
藤井聡太王将(七冠,竜王・名人)に永瀬拓矢九段が挑戦している王将戦の第2局は,藤井王将が勝って2連勝となりました。2日目の午後から攻め合いになり,評価値でも差が付き,最後は豪快な攻めが炸裂して,藤井王将の快勝となりました。永瀬九段とは日頃からよく練習将棋を指している仲であることもあり,指しやすいのかもしれませんね。なかなか永瀬九段が力を出せません。第3局の前に,藤井王将は,増田康宏八段との棋王戦も始まり,ダブルタイトル戦となります。体調に気をつけて,よい将棋をみせてもらいたいです。
今日は,大相撲初場所の千秋楽でもありました。最後のほうで大変盛り上がりました。本日は本割で金峰山が王鵬に負けて優勝決定戦が確実となり,豊昇龍が琴櫻に勝って先場所の雪辱を果たしました。巴戦となった決定戦では,金峰山,王鵬に連勝して2度目の優勝を決めました。12勝3敗の優勝ですし,あわや平幕に優勝をさらわれそうであった場所での優勝ですので,他の大関(とくに琴櫻はまさかの負け越し)がふがいなかったことから豊昇龍の活躍が目立ちましたが,これで横綱昇進というのは,ちょっと甘いなという気がします。横審には,もう一場所みようと言ってほしいところです。古い話ですが,直前の星が12勝3敗での昇進は,三代目の若乃花以来ですが,そのときも甘いなと思った記憶があります(結局,在位11場所で,皆勤したのは5場所で,そのうちの1場所は皆勤で負け越しですし,昇進後の優勝ゼロで終わっています)。照ノ富士の引退で空位となった横綱の穴を埋めたいという相撲協会の気持ちもわからないではないですが,あわてて横綱をつくらないほうがよいように思いますが……。

