全国高校駅伝
全国高校駅伝は,女子は長野東,男子は佐久長聖の長野勢の優勝でした。留学生が走れるのが距離の短い区間に限定されたことで,賛否両論ではありましたが,男女とも試合としては面白かったです。優勝した両校は,どちらも留学生は走っていませんでした。
兵庫県勢は,女子は須磨学園が23位でした。1区で出遅れてしまい,勝負になりませんでしたが,今年は3年生がいない下級生主体のメンバーで,全国大会に出られたこともラッキーだったのかもしれません。今年の経験を活かして,来年以降の飛躍を期待したいと思います。大阪勢は,大阪薫英女学院が3位,東大阪大敬愛が6位と健闘しました。東大阪大敬愛は,2区で800メートルの日本記録をもつ久保凛選手(サッカーの久保建英選手は,いとこ)の区間賞とごぼう抜きの大活躍で,初出場の昨年の35位から大躍進です。久保選手はまだ2年生なので,来年はさらに上位を狙うことでしょう。
男子は,西脇工業は近畿では無敵でしたが,全国大会では力が発揮できず13位で終わりました。1区の新妻(兄)選手が失速して区間10位で勢いに乗れず,6区の大ブレーキで,入賞も逃しました。上位校はやはりブレーキとなる選手がおらず安定していました。佐久長聖は,全員が区間5位以内で最後の2区間は区間賞という安定ぶりでした。最後まで競り合った2位の大牟田も,2区の14位以外は,4位以内でまとめ,しかも4区から6区は連続区間賞の驚異的な追い上げをして,佐久長聖と好勝負を演じました。3位の仙台育英は,第1区が靴紐がゆるむアクシデントのせいか14位で出遅れてしまい,2区に留学生を配置していたものの,3キロという短距離区間なので十分な追い上げができませんでした。もし新ルールでなく3区か4区の長い距離の区間で留学生が走っていれば,後半の展開は変わっていたかもしれませんね。
男子の上位チームは,このほか,八千代松蔭(1区が区間新記録),学法石川,九州学院,鳥栖工,小林,洛南,倉敷などの,よく名前を聞く高校が並んでおり,ここにかつての王者の西脇工業が入れなかったのは残念です。ただ来年は新妻兄弟が3年になり,二人が軸となったチームとしてパワーアップするでしょう。16位に終わった須磨学園も巻き返しを図るでしょうから,報徳学園も加えた3校で競い合って兵庫県の高校駅伝のレベルを上げていってもらいたいです。

