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2024年11月 4日 (月)

台湾に行って感じたこと

 1031日,台湾行きの予定があったのです(年次有給休暇を取得して私費渡航)が,台風21号(KONG-REY)が台湾に直撃するという予報でしたので,飛行機が欠航となる可能性はかなり高く,予定変更の覚悟はしていました。ところが,ぎりぎりのタイミングでEVA航空が飛んでくれました。EVA航空はあまり欠航しない会社のようで,今回も助かりましたが,着陸時にはかなり揺れました。桃園国際空港から台北へ移動するタクシーの道中は暴風雨で,高速道路はほとんど車が走っていませんでした(政府から警報が出て,休業・休校が命じられていたそうです)。ただ,翌日,台北市内を歩いてみると,大木が倒れるなど,台風の凄まじい爪痕が残っていて,あの道中がかなり危険だったのだと実感しました。なお,この台風は日本にも上陸し,神戸にも警報が出ていたようですが,帰国したときには穏やかな天気に戻っていました。
 今回の台湾訪問は,5年ぶりの海外旅行で,元指導学生の結婚式に参加してきました(とても楽しい時間を過ごすことができました)。これを機に失効していたパスポートを再発行したので,今後は少しずつパスポートを使っていければと思います。航空券はオンラインで予約・購入し,事前チェックインもオンラインで済ませ,スマホにチケットを取り込んで完全にペーパーレス化。国内線ではもうかなり前から経験済みですが,国際線ではスマホとパスポートだけで乗れるというのは,たぶん初めてだったような気がします。入国審査もオンライン登録でスムーズに通過できました。いまはこれが普通なのかもしれませんね。
 台湾では移動にタクシーも利用しました。Uberも考えたのですが,台湾はタクシー代がかなり安いことがわかったので,タクシーの利用に切り替えました。クレジットカードでの支払いもでき(ただし,ドライバーはあまり慣れていないようで,操作に難儀していました),ここまでは快適でしたが,ただ現地の多くの店舗では日本のクレジットカードが使えず困りました。特に,セブン‐イレブンやファミリーマート(全家)で,うっかり日本と同じ感覚で買い物できると思っていると,そうではありません。
 結婚式のあった新竹までは,台北から台湾高速鉄道(THSR)で行きましたが,事前にオンラインでチケットを購入していたため,ここでもスマホをタッチするだけでスムーズに乗ることができました。当日は指定席(ビジネス)だったので,水,クッキー(甘系か塩辛系の選択),新聞(日本語のものはありませんが),飲み物(コーヒー,ジュース,水から選択)のサービスもあり,まるで欧州の1等車のようで,30分しか乗っていないのがもったいないくらいです。日本の新幹線のグリーン車にはしばらく乗っていませんが,今はどんな感じなのでしょうかね。
 台湾は8年ぶりの訪問でしたが,最も大きく変わっていたのは台湾ドルの為替レートでした。8年前は1台湾ドルが約3.5円でしたが,今回は4.8円ほどで,大幅に円安が進んでいます。自国の通貨が下がると,やはり国の地位の低下を感じます。台湾だけでなく他のアジア諸国の通貨もちょっと調べてみると,円は数年前と比べて23割安です。かつてアジアは物価が安く,旅行がしやすい場所だと思っていましたが,今では自分たちが「通貨の弱い国」にいることを実感しました(アジアの人たちが日本に来たがる気持ちもよくわかります)。免税店でも日本円換算の価格は期待ほど安くなく,必要のないものを買わずに済んでよかったと強がりを言うしかなさそうです。

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