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2024年11月10日 (日)

サトテルは2番でいこう

 ワールドチャンピオンになったMLBのドジャースの大谷翔平選手は,今シーズンは主として2番か1番を打っていたと思います。アメリカは,「2番打者最強説」もあるそうです。ホームラン王を取ったような最強打者がクリーナップではなくて,1番や2番を打つというのは面白い発想だと思います。ホームラン王を取るバッターは,その前にランナーをためておいた方がよいので,1番から3番に有力な選手を置いたあとの4番というのが合理的な発想と思えます。
 ということで,これまでは1番は出塁率が高く盗塁などもできる足の速いバッター,2番は1番で出塁した選手をバントや進塁打で進めることができるような器用な選手,3番と4番はランナーをかえすことができる得点力のある選手,4番バッターは敬遠されることもあるので,5番,6番は3番ほど確実性は高くなくても,得点力のある選手を置いておくというのが合理的な発想でしょう。守備はよくできるが打撃に問題があるような選手は,その後に置いておいたほうがよいでしょう。もちろんDHDesignated Hitter)の制度がある場合は少し考え方が変わってくるかもしれません。
 ホームランバッターを1番に置くのは効率が悪いような気がしますけれども,考えようによっては1番バッターがその回の1番目に打つのは1回の表(ビジターゲーム)あるいは裏(ホームゲーム)は確実ですが,それ以外は,どうなるかわかりません。そうだとすると,打順がたくさん回ってくる1番や2番に最強打者を置いておくというのは,十分にある戦略なのでしょう。実際,今期の大谷のように,1番バッターがホームランをよく打つチームはやはり強いと思います。ペナントレースで優勝した巨人の1番打者の丸のホームランは14本で,阪神の4番の大山と同じです。
 思い返せば1985年の阪神タイガースの優勝の時の1番バッターは真弓明信選手でした。この年はバース,掛布,岡田のバックスクリーン3連発が印象的でしたが,実は真弓も34本ホームランを打って打率322厘というすごい成績を残しています(バースは,54本で35分,掛布が40本で3割,岡田が35本で342厘)。しかも真弓はシーズン途中で怪我で1ヶ月ほど欠場しています。日本シリーズでもホームランを2本打っていますし,初戦で敵地でいきなりヒットを打って勢いづけることもやっています。あの年の阪神優勝・日本一の陰の立役者は真弓選手だったかもしれません。
 阪神タイガースの藤川新監督はサトテルを1番か2番に置くということも考えてようです。とても面白い発想だと思います。大山がいなくなることを前提に,勝負強い森下と前川を4番と5番に置いておくというのは相手チームからみて脅威でしょう。近本1番,サトテル2番,3番は1塁の新外国人(?),4番森下,5番前川,6番中野(?),7番梅野,8番投手,9番小幡というのでどうでしょうかね。

 

 

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