選挙戦も大詰め

　石破茂首相に，佐藤優さんの言葉に乗って「君子豹変す」を勧めることを書いたものの，どうも彼の評判が悪すぎますね。新たな2000万円問題も，タイミングが最枠です。自民党も公明党も苦戦で，与党で過半数という最低限の目標も苦しいという予想が流れています。政権維持への執念はただならぬものがある自民党ですから，石破首相と野田元首相の政策的な近さもあって，立憲民主党との大連立があるかもしれませんし，あるいは元々比較的自民党と政策的に近いところもある国民民主党ないし日本維新の会が連立入りするということがあるかもしれません。
　私の住んでいる兵庫第1区は，自民党の盛山正仁，立憲民主党の井坂信彦，維新の一谷勇一郎が前職で，3人とも今回も出ています。他に候補者もいますが，実質的に，この3人の戦いでしょう。前回は井坂氏が小選挙区で勝っています。盛山氏は，文科大臣になったとき，期待のメッセージを書いたのですが，統一教会問題などもあり，大臣としての実績は伝わってきませんでした。文部科学行政には，大学関係者は大きな関心をもっているのですが，盛山大臣はどういう仕事をしてくれたのでしょうかね。厳しいようですが，政治家としての力量には限界があるのではないでしょうか。もちろん彼の政治思想にはリベラルなところがあるようであり，頑張ってほしいところもあるのですが。
　いずれにせよ，自宅に葉書を送ってきた候補者がいて，その人には票をいれません。気持ち悪かったです。どうやって住所を調べたのかと思いましたが，選挙人名簿は閲覧できるそうです。私はダイレクトメールが大嫌いということを知らなかったのは仕方がないとして，この方は投票先からすぐに除外しました。
　東京では，大教大池田附属の後輩にあたる丸川珠代氏が苦戦しています。涙を流して，助けてくださいと言ったそうですが，それを聞いて，こりゃダメだと思いました（SNSでも叩かれているようです）。そこまでして選挙で勝ちたい理由がよくわかりません。裏金議員のダーティさもあります。もっと政治家として，これをやりたいという志がみえてこないようでは困ります。「国家，国民を助けるのは，私です。だから，私に任せてください」くらいのことが言えないようではダメです。自民党の政治家は，選挙終盤戦でいよいよ危ないとなると土下座をするそうです。情けないです。丸川さんや兵庫第9区の西村康稔氏には，そんなみじめなことをしてほしくないですね。
 　そろそろ私の元ゼミ生の大阪の市会議員に，国政選挙に出てほしい気もします。実力も志もあります。ただ，彼がいまいる政党でよいかは，少し考えたほうがよいかもしれません。