阪神の逆転優勝はあるか
1週間前には,阪神タイガースの優勝は無理だろうと諦めていたのですが,1週間経つと,首位巨人と2.5ゲーム(2位広島と1.5ゲーム差)となり,射程圏内に入ってきました。こういうことを書いていると,今日は阪神は負けてしまいましたが……。
残り試合は巨人より3試合少なく,広島より6試合少ないので,実際には,巨人とは4ゲーム,広島とは4.5ゲーム差くらいに考えておいたほうがよいのかもしれませんが,広島の対戦相手をみると,何ともいえないところがあります。少なくとも9月に入っても期待できる状況があるというのは,暗黒時代を知っているファンとしては,幸福なことです。
残り試合をみると,阪神は巨人とは2試合,広島とは3試合しかないので,直接対決で逆転をめざすのは難しい状況です。DeNAとは7試合,中日とは1試合,ヤクルトとは3試合ということで,今期ほぼ五分の戦いをしているDeNA戦が鍵となります。阪神側の都合良い星勘定をすると,巨人と1勝1敗,広島に2勝1敗,DeNAに4勝3敗,中日に1勝,ヤクルトに2勝1敗で,10勝6敗あたりは期待してもよいでしょう(74勝63敗)。
一方,巨人は,広島と6試合,阪神と2試合,DeNAと5試合,中日と3試合,ヤクルトと3試合です。広島と3勝3敗,阪神と1勝1敗,DeNAと3勝2敗,中日と2勝1敗,ヤクルトと2勝1敗となると,11勝8敗となります(76勝61敗)。これでは阪神は届かないので,やはり阪神は巨人に連勝しなければならなくなります。そうなると,75勝62敗で並び,直接対決の戦績から阪神が上回ります。
問題は広島で,残りは,巨人と6試合,阪神と3試合,DeNAと3試合,中日と3試合,ヤクルトと7試合となっています。巨人と3勝3敗,阪神に1勝2敗,DeNAに2勝1敗,今期苦手の中日に1勝2敗,一方,今期お得意様のヤクルトに5勝2敗とすると,12勝10敗となります。そうなると75勝63敗となります。
阪神は,9月10日から甲子園7連戦があります。DeNAと3試合,広島と2試合,ヤクルトと2試合です。中6日で先発を回すとすると,10日のDeNAの初戦は青柳を1軍に上げて先発させるでしょう。11日は村上,12日は大竹,13日は高橋(おそらく相手投手は床田でしょう),14日は才木(おそらく相手投手は大瀬良でしょう),15日は西勇輝(今日の敗戦で微妙ですが)とくるでしょう。問題は16日の先発です。足の状態が大丈夫ならビーズリー(Beasley)でしょうが,もし無理なら,伊藤将に賭けるか,門別,及川で行くか。あるいは先発もできる富田蓮で行けるとこまで行って早めの継投作戦をとるか,ですね。18日のバンテリンドームでの中日戦も重要で,ここで今期中日戦で勝利を挙げている青柳で勝負でしょう。20日と21日は横浜でDeNA戦ですが,高橋は次の巨人戦にとっておいて,10日の内容次第ですが,大竹,村上で行きましょうか。大竹を先にするのは,広島戦で投げてもらうためです。22日と23日に巨人と甲子園で最後の直接対決です。高橋と才木の左右の両エースで勝負です。そこから3日空いて27日にマツダで広島戦です。ここは相性のいい大竹の投入です。28日は神宮でヤクルト,29日は甲子園でDeNA,10月3日の横浜でのDeNAが最終戦です。最後の3戦では,才木,高橋の2人は投げるでしょう。もう一人は熱血ビーズリーに期待したいです。もっとも,この間はドームでの戦いはほとんどないので,雨の影響はあるでしょうから,それに応じた修正は必要となるでしょう。リリーフ陣は,勝ちパターンで,石井,桐敷,ゲラ,岩崎を使い,それ以外は,島本,岡留,富田,漆原というわかりやい役割分担ができています。岩崎はしっかり休ませれば大丈夫で,桐敷は登板過多で岡田監督に潰されるという批判もあるようですが,うまく肩をケアして,なんとか頑張ってもらいたいです。
上しかみていませんが,実は4位のDeNAも迫っています。今日,首位巨人に勝ってゲーム差は4.5となっています。残り試合も広島と同じ22試合と多く,阪神戦と巨人戦の試合も多いので,大逆転の可能性もあります。10日からの甲子園の阪神3連戦はDeNAにとっても,大勝負となるでしょう。初戦はエース東で来るでしょうし,岡田監督はここで1敗は仕方がないと覚悟しているかもしれませんが,もし彼を打って勝ててれば,阪神にとっても大逆転への足がかりとなるでしょう。
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