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2024年9月29日 (日)

阪神優勝できず

 阪神タイガースが優勝を逃しました。逆転優勝の試算をいろいろしていたのですが,最後になってタイガースの調子が下がってしまいましたね。これまで打てないなかで,9月はよく追い上げたと思いますが,私は優勝を逃すポイントとなったのは,923日の巨人戦だったと思います。
 甲子園の巨人2連戦の初戦に菅野相手になんとか勝って,これで連勝すれば,巨人を相当追い込めたと思うのですが,うまくいきませんでした。グリフィン(Griffin)と髙橋遥人との投手戦でしたが,巨人が先にグリフィンを交代させて,ケラー(Keller)を出してきました。昨年まで阪神にいたケラーです。その代わり端に,大山が2塁打を打って先制のチャンスでした。そこでサトテルが凡フライを打ち上げて進塁させることができず,次の前川もセンターフライ,梅野もたおれて,ノーアウト2塁のチャンスを潰しました。サトテルがチームバッティングをできなかったこと,これに付きます。優勝のチャンスがある大事な試合で,1点を争っているとき,ホームランは不要です。1塁側に引っ張って最低でもランナーを3塁に進めるというのがノルマの場面です。ランナーがいなければ一発を狙ってもいいでしょうが,ここは,とにかく転がすことが求められている場面でした。サトテルの力からすれば,それは決して難しくないはずなのに,何も考えず(?),勢いよくバットを振って,ケラーの球威におされてフライアウトになった瞬間,すでに100球近くになっていた高橋の辛抱の糸も切れてしまったのではないでしょうかね。
 あそこではやはり監督や今岡コーチがサトテルにアドバイスすべきだったと思います。そういうことをしないで選手任せにするという方針なのでしょうが,ほんとうに勝ちたいのなら,サトテルにアドバイスをすべきでした。サトテルはDeNA戦で決勝ホームランを打ち,今回もそういうのを狙うおそれがありました。あそこは,ほんとうは送りバントをさせてもよかったのです。次の前川は浅いセンターフライだったので,もし3塁に大山がいてもタッチアップできたかわかりません。しかしランナーが3塁に行くと,ピッチャーは当然,暴投をしないよう意識して,球威が弱まる可能性があります。それならば前川がもっと深いセンターフライを打てたかもしれません。とにかく,あの回に点が入らず,次に高橋が1点とられたところで,今期の阪神は終わりました。力投の高橋を見殺しにしてしまったことで,終盤戦の救世主として彼がもたらしてくれていた「球運」が逃げていったのです。
 クライマックスシリーズには,あまり関心がありません。始まったら観てしまうかもしれませんが……。

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