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2024年8月 5日 (月)

ブラックマンデーの再来

 19871020日,アメリカで起きた「ブラックマンデー」と呼ばれる株の大暴落の余波を受けて,日経平均株価は,3836円下落しました。それが先週末の82日に,これに次ぐ史上2番目の下落幅2216円となり,そしてついに今日は史上最大の4451.28円の下落となりました。下落率は12.39%で,ブラックマンデーのときの14.9%よりは低いものの,年初から続いていた新NISA相場は終焉を迎えました。新NISAにより投資を始めたような人は,株の恐ろしさを知ったことでしょう。本日は午前も続落でしたが,午後になると,とどまることのない下落になりました。アメリカの雇用統計からくる景気後退の懸念に加え,政策金利の引上げ,日米金利差の縮小による円高とそれによる輸出産業の業績悪化予想など,いろんな状況が重なり,歴史的な下落となりました。円高自体は,海外旅行待望組にとっては喜ばしいことですが,日本経済への影響という点では悩ましいです。現在,日本に来ている海外旅行者は,為替レートの変動に驚いているかもしれません。7月初めには160円を超えていたのが,いきなり143円(一時は141円台)になるなど,1カ月で20円近くも円高になるのでは,たまったものではないでしょう。

 「投げ売り」というのは,今日のようなことを指すのですね。「落ちるナイフはつかむな(Don’t catch a falling knife)」で,価格が下落している株に,値ごろ感があると思って買ったりすると,もっと下がって損をするということです。底まで落ちて,ナイフがつかめる状態になってから買ったほうがよいということでしょうが,3営業日連続で,大幅な下落をしている日経平均は,いつ底を打つのでしょうかね。



 

 

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