哀悼
Alain Delon(アラン・ドロン)が亡くなりました。私たちより上の世代では,二枚目の代名詞でしたし,「太陽がいっぱい」が印象的です(私はこの映画のDVDをもっていて,昔は,アラン・ドロンを知らない世代に観せたりしていました)。どこか暗い影がある美青年であり,男性からも,同性愛者でなくてもその美しさに惹かれた人は多かったのではないでしょうか。晩年は,いろいろ問題を抱えていており気の毒でした。また今回改めてWikipediaで知ったのですが,彼は幼いころから,あまり良い家庭環境にはなかったようですね。彼の独特の憂いを含んだ表情は,そういう過去から来ていたのかもしれません。いずれにせよ,ジャン・ポール・ベルモンド(Jean-Paul Belmondo)と並ぶフランスの大スターの死去は,映画界における大きな損失です。
もう一人,日本のフォークシンガーの高石ともやさんも亡くなりました。フォーク少年であった私は,拓郎派でしたが,もちろん高石ともやさんのフォーク界での存在の大きさも知っていました(途中からは,マラソンランナーとしてのほうが有名になった感じがありますが)。とはいえ,御本人の歌としては「受験生ブルース」くらいしか知りません。私の世代なら誰でもくちずさむことができる歌でしょうが,その歌詞の内容は現在でもリアリティがあります(作詞は,中川五郎)。ただ,少子化が進み,大学の推薦入学も増え(東大にも推薦入学,正確には「学校推薦型選抜」があることを最近知りました),受験というものが徐々に縮小していくなか,いつかは「受験生ブルース」がリアリティを失う時代がくるかもしれません。個人的には,本人の到達度に応じた持ち点である成績スコア(AIで審査しデータで管理)で合否が決定できれば,受験は不要となりますが,私が大学教員をやっている間には実現しないでしょうね。
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