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2024年8月 3日 (土)

南海トラフ地震に備えよ

 宮崎県の日向灘震源の地震は,南海トラフ地震の予兆ではないかという不安があり,注意情報も流れたことから,改めて地震への意識を高めることになりました。いつ来てもおかしくないとわかっていても,ついつい忘れがちです。「天災は忘れた頃にやってくる」(寺田寅彦)は,防災の意識を常にもつべきという警句でしょう。とはいえ,何をしてよいか,必ずしもよくわからず,水やインスタント食品の蓄えのチェックをし,防災グッズを買って安心ということにとどまりそうでもあります。

 人間は,「正常性バイアス」があり,ちょっとした危険でも,これはよくあることで「正常の範囲内」と理解してしまう心理的バイアスがあるそうです。危険を客観視できないため,災害時などには命取りになるとされています。防災においてもそうかもしれません。南海トラフの危険が近づいているかどうかは,ほんとうのところはよくわかりませんし,専門家もそれほど強いアラート(alart)を出していないなかでは,どうしても正常性バイアスにより安心したがるという脳の癖を自覚しておくと,少々心配しすぎくらいの心構えをしておいたほうがよいのかもしれません。

 もちろん「正常性バイアス」に対しては,実際に災害が起きた時にこそ,それを回避するよう自覚しておかなければなりません。まだまだ大丈夫と考えていると,前述のように命取りになります。こういうことを知っておくことも,防災グッズを用意することなどと並んで,重要な災害対策なのかもしれません。

 災害があったときは災害対策基本法上,知事には多くの権限があります。県政がごたごたしていることは,災害対策においては大きなリスクです。わが兵庫県には,災害対策態勢をしっかりとって,来たるべき災害への備えをおさおさ怠りなきようお願いしたいです。

 

 

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