久しぶりの高校生向けの授業
今日は,LSの授業の最終回でした。来週には期末試験があります。賃金請求権についての残りと,人事異動について駆け足でやりました。東亜ペイント事件・最高裁判決も扱いましたが,転勤の話は,なんとなく時代遅れだなという気がしています。
午後には,高大連携公開授業というものを割り当てられて,高校生向けに1時間だけ授業をしました。高校生向けの授業といえば,数年前に,神戸大学の附属高校でやって以来です。今日のテーマは,拙著の書名からとった「デジタル変革後の労働と法」ということにして,技術革新が労働法に及ぼす影響というようなことを話しましたが,なかでも,キャリアの自己開発の重要性ということを力説することになりました。労働法の役割の変化ということをとおして,法学のダイナミズムを説明して,興味をもってもらおうと考えたのですが,うまくいったかは自信がありません。1時間のなかに情報を盛り込みすぎたのではないかという反省がありますし,時事ネタなどを盛り込みましたが,そもそも高校生との間で前提知識の共有ができているかも不安が残りました。
それはさておき,今日は,酷暑のなか,この授業のある教室への移動で疲弊してしまい(20分程度の歩行にすぎなかったのですが,クラっとするような暑さはこたえました),ちょっと体調に自信をもてないなかでのスタートとなりました。またプロジェクターをつかった授業は,手元が暗くなり,老眼にはきついといったように,日頃やっていない単発の授業には難しさがありました。もう今後担当することはないでしょうが,できればこういう授業こそ,高校生を集めてやるのではなく,リモートでやってよいのではないかと思います。キャンパスをみてもらうという意味はあるのでしょうが,それはオープン・キャンパスでやればよいのではないしょうかね。
いずれにせよ,高校生の皆さんは熱心に聞いてくださり,感謝です。授業の最初に,こちらの「こんにちは」に対する返事があり,授業の最後に拍手があるようなことは,大学の授業ではないので,新鮮でした。
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