« 『仕事と子育ての両立』 | トップページ | テレワークの普及の障害要因? »

2024年5月26日 (日)

大相撲界のスター誕生

 大相撲の夏場所(5月場所)は,新小結の大の里の優勝で終わりました。幕下付出しで入幕7場所目の優勝は,輪島の15場所目を抜く,圧倒的な記録です(なお前相撲からでいうと,先場所の尊富士の9場所目が史上最速です)。今場所をみても,実力は図抜けていて,3敗したのが意外という感じがします。高安,平戸海,豊昇龍に負けましたが,来場所は大丈夫でしょう。名古屋場所(7月場所)で14勝以上の優勝でもすれば,大関に上げてもよいのではないかと思いますが,どうでしょうか。遅くとも九州場所(11月場所)では大関でしょう。怪我さえしなければ,大関は2場所で通過して,来年の大阪場所(3月場所)では横綱ということもありえます。それくらい敵なしの強さです。

 もちろん,大の里の活躍は,横綱,大関陣が弱すぎるということも関係しています。霧島は大関としての実績は何も残せず陥落です。貴景勝は引退間近の力士の雰囲気が出ています。横綱照ノ富士もそうです。照ノ富士はもう十分頑張ったでしょう。琴櫻は11勝で,まずまずの活躍ですが,負けた相撲の印象が悪く,また湘南乃海に変化して勝つなど,大の里が堂々と湘南乃海に寄り切って勝ったのと対照的であり,大関としての力強さはあまりありませんでした。10勝した豊昇龍は,早々に負けが込んでしまい,大の里には勝ったとはいえ,琴櫻以上に存在感がありませんでした。

 熱海富士や豪ノ山のような最近活躍していた若手も負け越してしまい,いっそう大の里の充実ぶりが光ります。

 大栄翔は,関脇にまでは上がりますが,星が安定しません。朝乃山は怪我が多いので,大関復帰は難しいでしょう。むしろ十両優勝した若隆景に期待したいところです。お兄ちゃんの若元春は,途中休場もあり,かつての大関候補としての輝きがなくなってきたので,弟の復活に期待したいです。十両では,このほか遠藤も12番勝って,1場所で幕内に復帰でしょう。宮城野部屋の騒動に巻き込まれた伯桜鵬はコロナ感染などもあり,幕下陥落のピンチでしたが,途中出場でかろうじて関取の地位を守りました。伯桜鵬は,そういえば,昨年の名古屋場所は新入幕で優勝争いをして,幕下付出の入幕4場所目で優勝かということが話題となりました。怪我で十両に落ちてしまいましたが,その間に,尊富士が新入幕優勝をし,大の里が幕下付出の最速優勝をし,追い抜かれてしまいました。大の里ほどではありませんが,三役の常連くらいには上がれる力はあるでしょう。

 

 

« 『仕事と子育ての両立』 | トップページ | テレワークの普及の障害要因? »

スポーツ」カテゴリの記事