先週発症した右足のアキレス腱の付け根の痛みは,整形外科医の最終診断は痛風でした。しかし,私は,その診断結果に疑問をもっています。
振り返ると,連休明けの5月7日(火曜)に,少し痛みを感じはじめました。触ると痛いので,筋肉痛の一種かと思っていました。でも,違和感はあったので,翌日(水曜)は,鍼に行こうと思ったのですが,うまく予約がとれませんでした。予約がとれる時間をメールで返信してもらっていたのですが,こちらのメール確認が遅れ,その間に別の人の予約が入ってしまいました。その日は,もう普通には歩けずに,足を引きずっていましたが,それでもかなり外で歩いてしまい,症状が悪化してしまいました。夕方に整形外科に予約をしようとしましたが,混んでいるので断念したこと,その晩は痛みでよく眠れなかったこと,翌日(木曜)に行った整形外科(2番目に近いところ)は,保険証を忘れるなどのことがあり,結局,診断を受けることができなかったこと,ただタイガーバームのおかげで夜の睡眠はできるようになったことなどは,前に書いたと思います。その翌日(金曜)は,授業が終わったあとの10時半ごろにすぐに別の整形外科(木曜は休診であった,1番近いところ)に予約を入れたのですが,なんと診てもらえたのは16時近くでした。そのときのレントゲンは異常なしで,そこでさらに血液検査をしてもらうことになり,その結果は翌週ということで,結局,病名は不明のまま週末を迎えました。とりあえずは,ロキソニンを飲んで様子をみるということになりました。
自己診断は,当初はアキレス腱痛でしたが,その後,痛風かもしれないと思ったのですが,整形外科の金曜段階の診断では,医師の考えている痛風の症状と違うということで,痛風とは診断されず,その可能性があるという程度のものでした。自宅では痛みはかなりおさまっていたのですが,靴を履いて歩くとやはり痛くて,足をひきずらなければ歩けませんでした。腫れはひどく,患部には熱もある状態で,もしかしたら痛風以外の可能性もあると思い,調べていくと,蜂窩織炎という病名にぶつかりました。細菌が足のなかに入り込んで炎症を起こすというものです。ネット上の画像からみても,私の症状とぴったりなので,私の自己診断では,ここで蜂窩織炎となりました。ということで,日曜日にも空いている皮膚科があったので,そこに行きましたが,すでに整形外科にかかっていて,その血液検査待ちであると正直に言うと,その結果を待ったほうがよいという感じで,結局,炎症を抑える薬をもらっただけで,きちんとした病名はわからないままでした。皮膚科の医師が言ってくれたのは,痛風であることは否定せず,ばい菌が入ったかもしれませんという程度でした。
こちらは病名を知りたかったのですが,それはそう簡単にはわからないということですね。そして,医師から得た情報は,私がネットで調べて得た情報以上のものはなく,結局,この足の腫れと痛みの原因が,細菌か尿酸かはっきりわからないまま(個人的にはビールを飲んでよいのかわからないまま),月曜を迎えました。午後に整形外科に行って血液検査の結果をみたところ,尿酸値はやや高いが,異常値ぎりぎりのところで,白血球数は多く,CRPという炎症の値も高いということでした(その他の数値は良好で,それを知ることができたことは良かったです)。医師は,おそらくは尿酸値を決め手として,痛風だと診断したのでしょう。尿酸値は,それほど高くないのです(医師は知らないのですが,私は25年人間ドックを受けているので,今回の数値はそのなかでかなり低い方の数値でした)が,痛風の発作がおさまると下がることがあるそうです。とはいえ,私の場合,尿酸値が痛風発作でいったん上がったあとサイトカインの影響などで下がったのか,それとももともと低い(それほど高くない)ままであったのかは,はっきりしません。検査をしたのが,痛みがはっきり始まった火曜から4日目の金曜であったので,なんともいえないところです。個人的には,今回の尿酸値だけでは,痛風と診断しきれないのではないかと思っています。
実は,皮膚科にもらった感染症を抑える薬を飲み始めたところ,腫れは引き,痛みもどんどん軽くなりました。そのため,個人的には蜂窩織炎に対して薬が効いたという仮説も立てなくなりました。ただ,これも,時間の経過により何もしなくても,同様の進行をしていた可能性もあります。飲み始めたのが,痛みが始まった火曜から6日目の日曜だったからです。
そんなこんなで若干の痛みを抱えながら月曜を迎えましたが,そのころには,テレビ体操も問題なくできるようになりました。ただ,アキレス腱を伸ばすような動きをすると痛みはあり,それが完全に消えたのは昨日(2度目の金曜)でした。
結局,痛風だったのか,蜂窩織炎などの感染症であったのか,それともアキレス腱の炎症だったのか。皮膚の組織をとればわかったかもしれませんが,そこまでしなくても,わかる方法はないのでしょうかね。個人的には,医師には,腫れ具合や色などで判断して,これは痛風だろうとか,そうじゃないだろうかというような,数値だけではわかりそうにないことで,その経験からくる所見を教えてもらいたかったのですが,やはり見て触っただけでは難しいのでしょう。とはいえ,血液検査をして数値をみたとしても,尿酸値,白血球数,CRP定量だけでは,だいたいの診断しかできないのです。診断とは,そういうものなのかもしれませんね(あまり医師にかかったことがないので,医師に過大な期待をしすぎなのでしょう)。
今回のことで,医師から,こちらの知りたかったことは何もわかりませんでした。数値で示されても,医師からの説明は説得力があるものではありませんでした。一方,個人でネットで調べたもののほうが,はるかに情報があったのですが,これをどうすれば正しい病名の診断につなげることができるのかが素人にはできません。やはり医師に頼るしかないのですが,実は,どの医師にかかればよいのかも大きな問題です。整形外科(蜂窩織炎には詳しくないでしょう),皮膚科,あるいは今回は行きませんでしたが,内科なども候補にありましたが,それぞれ専門領域のことしかわからないでしょう。
痛風ならまた発作が起こる可能性があります。私は痛風の経験がこれまでなかったのですが,今回のことが痛風であったのなら,再発を気にしなければならないでしょう。痛みがある間は,どうしようかと思っていましたが,いまはもし痛風でも,そんなものぶっとばせという気分になっています(「喉元すぎれば熱さ忘れる」ですかね)。
ネット情報といえば,医学的なこと以外に,痛風の予防のこともかなり勉強しました。プリン体が問題であることや,プリン体の多い飲食は何であるかなどの知識はすでにもっていましたが,アルコールの摂取それ自体が,尿酸値を上昇させるということも学びました(厚生労働省のHPから,「アルコールと高尿酸血症・痛風」)。プリン体の少ない焼酎でも,たくさん飲むと,やはり尿酸値を増加させるのです。プリン体の多い食べ物は珍味が多く,また夏にかけてビールを止めることは難しいので,せめて日頃はできるだけ水分をとって,尿酸がたまったとしても,できるだけ尿で排出できるようにするという作戦を採用することにしました。かりに痛風でなかったとしても,これは身体に良いことでしょう。