授業開始
LSの授業は今日からスタートとなりました。初回ですので,多くの学生が参加しました(履修するかどうかの判断をするためでしょう)。LSの場合は,1回たりとも,授業を無駄にしたくないこともあり(通常の大学院の授業では,自己紹介的なものを入れたりしますが,そういうものは省略です),時間はフルに使います。昨年の初回には,今後の労働法ということで,DXと労働法という内容でレクチャーしました。ここ何年かはそういうことをやっていました。司法試験には無関係なことなので,あとのほうでやると学生に不評と思い,でも聴いておいて為になると思ったので,初回にやっていました。しかし,今年は,やめました。DXの話は,最近ではいろんなところで聴けるようになったので,あえて私がやらなくてもよいと思ったのです。昔は,DXと労働法なら私からしか,聞けないだろうと自負していたために,多少責任をもって話していましたが,そうした必要がなくなってきたと判断しました。そこで何を話したかというと,昨年の学部の授業の最終回にやった「労働法の全体像」というのを,LSの初回にやってみました。学部の授業では,体系的な労働法ではなく,『雇用社会の25の疑問』(弘文堂)を使ったので,毎回独立したテーマで授業をしていました。そして最終回に体系的に理解できるように,労働法の全体像をまとめて解説したのです。LSでは,これを初回にやって,まずは全体像をつかんでもらったほうがよいと判断したのです。深堀りはできないので,わかりにくいところがあるのは仕方ないと割り切り(あとの授業で詳しくやります),LS生ならとりあえずついてこれるであろうという判断をしました。これから学期が始まり,少し忙しくなります。