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2024年4月 7日 (日)

叡王戦第1局

 伊藤匠七段が,タイトル戦に登場しました。叡王戦5番勝負です。昨年の竜王戦,今年の棋王戦に次く挑戦です。これだけタイトル挑戦が続くのは,とてつもない実力があることを示すものですが,その一方で,藤井聡太八冠は,これまで伊藤七段に負けたことがないというのも驚異的です。伊藤七段は,昨年度の最多勝,藤井八冠は最高勝率(史上最高勝率は逃しましたが)と,どちらも昨年度の将棋界においてナンバー2,ナンバー1の活躍でした。対戦成績が,これまで藤井八冠の100敗1持将棋という結果はちょっと信じられないのですが,実際は実力差は紙一重のところです。

 ということで,叡王戦の初戦でしたが,これも藤井八冠の勝ちでした。評価値的には,途中まで微差ですが,伊藤七段が優位でしたが,最後は藤井八冠が勝負手を放って見事に勝ちました。このレベルになると,途中まではほとんど研究範囲内で,そこからどう相手の研究を超えた新手を指すかということが重要となります。本局も,歩で5五銀が取られそうなところに,さらに連続して歩で取られそうな位置に5六銀が上がるという常識を超える藤井八冠の勝負手が,局面を大きく動かしました。評価値的には評価の高い手ではなかったのですが,結局,そこから伊藤七段の逸機もあり,藤井八冠の勝利となりました。

 二人はともに21歳ですが,もう1年若い20歳の兵庫県加古川市出身の上野裕寿四段がNHK杯に登場しました。上野四段は新人王をとっており,予選免除でいきなりNHK杯登場です。ただ,この対局は,澤田真吾七段にうまくさされて,見せ場をつくれず敗れました。苦い経験になったと思いますが,これから頑張ってほしいです。彼は井上慶太九段門下ですが,同門には,藤井八冠と最高勝利を争った藤本渚五段(18歳)という,若手の超有望格がいます。井上門下の現在の大将格は,菅井竜也八段ですが,長男格の稲葉陽八段も含めA級棋士が2人もいます。いまのところは,藤井八冠を脅かす存在になれていませんが,関西勢を引っ張る存在として井上門下の棋士たちには頑張ってもらいたいです。

 

 

 

 

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