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2024年4月 3日 (水)

菅野和夫・山川隆一『労働法(第13版)』

 菅野和夫先生の『労働法(第13版)』(弘文堂)に山川隆一先生が共著者に加わりました。記念すべき菅野・山川労働法であり,お送りいただき,ほんとうに有難うございました。いつかは,菅野先生の単著でなくなるときが来るとは思っていましたが,共著者となることができる方がいるとすれば,山川先生しかいないというのは,多くの人が考えていたことでしょう。
 第13版は,まず本の厚さに驚きました。第12版は1227頁でしたが,第13版では1370頁にふくらんでいました。150頁近い増加であり,充実の改訂版です。 
 体系的には,第3編(「個別的労働関係法」)の第3章(「労働関係の展開に関する法規整」)のなかの第3節にあった「非典型労働者」が,独立して第5章に格上げになったのが,最も大きな変化だと思います。内容も第4節「短時間・有期雇用労働者法」の情報が充実したものとなっています。「非典型労働者」の重要性が高まっていることを示すものといえるでしょう。
 この本は,学生を除くと,1頁から順番に読んでいくものではなく,何か調べたいものがあるときに参照するものだと思いますが,何か確認したいと思って参照すると必ず書かれており,それはすごいことです。
 「はしがき」のなかに,「相次ぐ身体の故障を経験するようになった」と書かれていて心配です。ちょうどほぼ1年前に傘寿の会でお目にかかって以降,お会いする機会はありませんが,この第13版を,学生のように1頁から読んで,本を通して,もう一度,先生を感じたいと思っています。YouTube を使って,この本を使った先生のレクチャー動画があれば,たぶん学生時代に戻った気分になり,気が引き締まって,しっかり勉強しなければという気持ちになれると思うのですが,先生に,負担をかけてはなりませんね。

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