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2024年4月 2日 (火)

新入社員へのメッセージ

 

 41日の日本経済新聞で,社長の夢として「社会課題の解決」や「世界一」を目指すものが一番多かったと紹介されていました。社長が個人的にどのような夢をもつのかは自由ですが,企業が何のために存在を「許されている」のかという原点に帰ると,それは広い意味での「社会課題の解決」にあるからであり,それを抜きにした企業経営などないと思っています。「社会課題の解決」以外の夢を掲げている経営者は,この点をどう考えているのか知りたいところです。

 解決すべき「社会課題」は多様であり,多くの企業はその解決を目指していると信じたいです。「社会課題の解決」を本業のプラスαとしてとらえているところ企業もあるかもしれませんが,「社会課題の解決」と関係しない本業というものの価値に私は懐疑的です。株主のなかには,「社会課題の解決」とは無関係に短期的な利益を追求した要求を突きつける者もいるでしょうが,「社会課題の解決」という企業の大義をいかにしてそうした株主にも説得できるかが経営者の資質といえるでしょう。

 4月に入り,新しく入社した社員も,自身が「社会課題の解決」に貢献するという気概をもって仕事に臨んでもらいたいです。そして,自分が選んだ企業が,自身の力を発揮できる場でないと判断すれば,迷わず,自分に適した企業を見つけるようにアクションを起こしてもらいたいです。できれば,そういうミスマッチが起こらないように,学生の間に情報を収集し準備しておいたほうがよいでしょう(それでも実際に働いてみると,話は違うということは起こるのですが,少しでも,そうしたことを減らすための情報収集活動が必要なのです)。

 これからの社員はプロ人材にならなければなりません。企業がどのような「社会課題の解決」に取り組んでいるかをしっかり見極め,それに自分の力でどのように貢献できるかということを具体的にイメージして企業を選択する必要があるのです。自身のキャリアは自分で築いていかなければなりません。場合によっては,起業するという手もあります。企業に雇われるだけがすべてではありません。

 社会課題の解決というのは,突き詰めれば,私たち人類が生きていくうえで必要なニーズを満たしたり,充実した生活を送るために必要なものを作ったりすることです。後者にはentertainmentのようなものも含まれます。私のいう社会課題というのは,このような広い意味のものです。一人ひとりはきっと自分なりに社会課題の解決に貢献できることがあるはずです。それを見つけ出して,それを発揮する場を探すことが大切であるということを,新入社員に伝えたいです。

 

 

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