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2024年3月26日 (火)

学生の不祥事におもう

 神戸大学の学生の迷惑行為が問題となっています。3月末というのは大学側もあわただしい時期であり,謝罪会見に臨んだ副学長は,退任直前であったかもしれません。詳しいことは知りませんが,非公認課外活動団体であっても,対外的には神戸大学内のサークルという位置づけとなるようなので,学生が社会的批判を受けるような行為をしたときに,神戸大学が一定の責任を負うのはやむを得ないことでしょう。神戸大学は,学生向けに,課外活動団体への参加を推奨するようなことも書いています。
 私は,学生の課外活動については,何が本業かについて見失っている学生もいるので,無条件で賛成はできません。やはり本業である勉学があっての課外活動ということが,きちんと実践できていることが必要です。先日,エレビーターで一緒になった,ゼミに向かっているであろう学生たちが,こちらが教員であることを知っているかどうかはわかりませんが,競馬の重賞レースの話を楽しそうにしているのを聞いて,複雑な気分になりました。ときには気晴らしが必要とはいえ,大学施設内に学問の府としてのピリッとした緊張感がないのが残念です。
 部活動やサークル活動は,就職に有利に働き,それなら勉学よりも大切だという時代もありましたが,いまでもそうでしょうか。
DX時代はずっと学習し続けなければいけません。大学生時代の時間も無断にはできません。

 大学生が社会性を身につけるという点からは,課外活動にも意味があるでしょう。しかし,団体のなかには,上下関係が厳しいなど,前時代的なものもあります。そして,今回のように,報道どおりであれば, 幼稚な暴走が起きてしまうようなことも起きるのです。
 今回のサークルはどうかはさておき,昔から存在する伝統ある課外活動が,実は社会の変化についていけず,因習を保持する場になってしまっていないかの点検も必要でしょう。そこに大学側ができることがあるかもしれません。昔も,蛮カラを気取ってハチャメチャなことをするような学生はいましたが,時代は変わっています。伝統を守ることと打破すべき因習を温存することはまったく違うことです。

 勉学と課外活動との適度のバランスをきちんととって,充実した大学生活を過ごして,社会に出ていってほしいものです。

 

 

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