東京マラソン
桃の節句の3月3日。雛祭りに全く関係ない東京マラソンの結果,男子のパリ五輪のマラソン代表の3人目は,MGCの3位であった大迫傑選手に決まりました。今日の東京マラソンで,2時間5分50秒を切った日本人トップが3人目の代表に選ばれる可能性がありましたが,切れる選手はでませんでした。西山雄介選手は頑張りましたが,40秒近く届きませんでした。とはいえ,トップのケニア(Kenya)のキプルト(Kipruto)は2時間2分16秒で,その差は4分以上ある9位ということを考えると,日本だけの話としてみれば盛り上がったところもありますが,世界とは勝負にならないローカルな盛り上がりです。2時間6分台は,もちろん好記録なのですが……。ちなみに日本記録は鈴木健吾選手の2時間4分56秒です(今日出場しましたが,2時間11分19秒で28位でした)。世界の6大マラソン(東京以外に,ボストン(Boston),ロンドン(London),ベルリン(Berlin),シカゴ(Chicago),ニューヨークシティ(NYC))でみると,2023年のボストンは2時間5分54秒(ケニアのチェべト(Chebet)),ロンドンは2時間1分25秒(ケニアのキプタム(Kiputm)),シカゴは2時間0分35秒(同じくキプタムで,これは世界記録),ベルリンは2時間2分42秒(東京五輪覇者のケニアのキプチョゲ(Kipchoge))で,シカゴ,ロンドン,ベルリンでは,ケニア勢がすさまじい記録で優勝をさらっています。そのうち2大会で優勝している世界最高の選手であったキプタムは,先月,交通事故で亡くなって,世界に衝撃を与えましたね。人類初の2時間切りの可能性も言われていただけに,残念なことです。
パリ五輪には,日本からは,男子は,小山直城選手 ,赤崎暁選手 ,大迫選手が出場することになります。小山は自己ベストが2時間7分40秒,赤崎が2時間9分1秒です。東京五輪6位の実績のある大迫も年齢的にどうかというところであり,このメンバーで期待できるところはあまりないですね。パリ五輪の陸上は8月だそうで,どれくらいの暑さになるかわかりませんが,夏のマラソンは自己ベストタイムはあてにならないとはいえ,ケニア勢と勝負できそうにないのは明らかでしょう。
もちろん応援はしますが,五輪ではマラソンよりも,もう少し短い距離の陸上競技に期待することにしましょう。
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