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2024年3月 7日 (木)

棋王戦第3局と順位戦

 棋王戦第3局は,藤井聡太棋王(八冠)が,挑戦者の伊藤匠七段に勝ちました。完勝だったと思います。これで21引き分けです。伊藤七段は藤井八冠に勝てませんね。このままあっさり3連勝で藤井防衛となると,現在のナンバー2を徹底的にたたいたことになりますね。伊藤七段は叡王戦でも挑戦者となる可能性があるほどの活躍ぶりなのですが。

 順位戦C1組で,その伊藤七段は昇級するかどうかギリギリでしたが,なんとか勝って昇級を決めました。宮田敦史七段相手に途中まで苦戦でしたが,最後は逆転して自力で昇級を決めました。すでに服部慎一郎七段が全勝で昇級を決めて,残り2枠でした。自力は,2敗ですが順位が1位の伊藤七段以外に,1敗の古賀悠聖六段でしたが,ふたりとも勝って昇級しました。古賀六段か伊藤七段が敗れれば昇級の可能性があったのが,2敗の都成竜馬七段でした。都成七段は勝ちましたが,順位の差で伊藤七段に頭ハネされて,昇級を逃しました。

 B2組は,すでに1敗の大石直嗣七段が昇級を決めていました。後は2枠で,可能性があるのは,2敗で追っている4人で,順位の上位から高見泰地七段,深浦康市九段,石井健太郎(新)七段,青島未来六段,さらに3敗で追っている3人で,順位の上位から,村山慈明八段,松尾歩八段,谷川浩司十七世名人でした。谷川十七世名人にも昇級の可能性がわずかですが,ありました。途中の経過では,高見七段はずっと勝勢でしたが,実は他の棋士は全員敗勢か接戦でした。谷川十七世名人も,飯島栄治七段と接戦で,もしかして3枠目に入るかという期待も出ていました。しかし,高見七段と青島六段が勝ち,ここで谷川十七世名人の昇級可能性は消えました。昇級は,深浦九段と石井七段が負けると,青島六段の昇級が決まります。途中までは,石井・戸辺誠戦は,戸辺有利で来ていましたが,石井七段が逆転勝利しました。深浦九段は佐々木慎七段に勝てば昇級でしたが,途中からずっと敗勢で,結局,敗れました。結局,高見七段と石井七段が昇級です。高見七段は叡王のタイトルを取ったことがあるものの,順位戦は苦しんでいましたが,ようやくB1組まで這い上がってきました。来期はA級に向けての挑戦です。

 谷川さんは惜しかったです。7番手なので,6人が敗れなければ上がれませんでした。さすがにそれは無理だろうなと思っていましたが,実際には4人が負けました。弟子の都成七段も惜しかったので,師弟ともに悔しい結果となりましたが,来期に希望をもてる順位戦でしたね。

 B1組は,千田翔太八段がすでに昇級を決めていますが,あとの一人の枠をめぐる争いは,3敗の増田康宏七段(13位)と4敗の大橋貴洸七段(11位)でした。一方,残り1人の降級可能性があるのは,56敗の棋士で,順位が上から,佐藤康光九段(2位),三浦弘行九段(5位),山崎隆之八段(7位),屋敷伸之九段(10位)でした(すでに木村一基九段と横山泰明七段の降級は決まっています)。千田八段と大橋七段,増田七段と屋敷九段が対戦していますが,先に勝負がついたのが,千田・大橋戦で,千田八段が勝ちました。この時点で増田七段の昇級が決まりました。降級争いのほうは,早々に,佐藤九段が糸谷哲朗八段に勝って残留を確定させ,残るは3人ですが,屋敷九段が増田七段に敗れて,それで降級が決まりました。屋敷九段の投了時に,横で三浦九段は,羽生善治九段と対局していて,なんとなく結果はわかったでしょうから,ほっとしたことでしょう。

 熱い順位戦,残すはC2組ですね。

 

 

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