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2024年2月25日 (日)

棋王戦第2局

 第1局が持将棋となったあとの仕切り直しの第2局でしたが,藤井聡太棋王(八冠)が,挑戦者の伊藤匠七段に勝ちました。途中までは明らかに伊藤七段が優勢であったと思います。藤井棋王の玉が丸裸に近い状況で,飛車を打ち込まれて,素人なら生きた心地がしないような状況ですが,そこからうまく守りを再構築して,いつのまにか逆転していました。やはり強いです。伊藤七段は,持将棋を挟んで,対藤井8連敗で,まだ勝ったことがありません。藤井八冠を追う候補のNo.1と言われていますが,これでは厳しいです。かつての大山康晴15世名人と二上達也九段(羽生善治九段の師匠)という感じにならないか心配です(二上九段は打倒大山の一番手でしたが,何度もタイトル挑戦して敗れていました。それでも2度はタイトルを大山から奪取しましたが)。
 NHK杯はベスト4が出揃いました。羽生九段,藤井八冠,佐々木勇気八段と,A級にあと1勝となっている増田康宏七段です。次の藤井・羽生戦は注目です。 
  女流は,里見あらため福間香奈女流四冠が,女流名人戦で,ライバルの西山朋佳女流名人からタイトルを奪還して五冠に返り咲きました。西山さんは三冠に後退しましたが,今後も二人のタイトル争いは続くでしょう。
 今週はいよいよA級の最終局,「将棋界の一番長い日」があります。豊島将之九段が勝ってあっさり挑戦を決めるか,菅井竜也八段が勝ってプレーオフになるか。その場合,永瀬拓矢九段も勝っていれば3者のプレーオフになります。個人的には,久々に豊島九段にタイトル戦に出てもらって,藤井八冠への「最後の挑戦」をしてもらいたいですね(年齢的にも,今度負けてしまうと,さらなる成長が予想される藤井八冠に勝てるチャンスはなさそうということで,「最後の」と書かせてもらいました)。

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