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2024年2月11日 (日)

記憶にない?

 盛山文科大臣には,このBlogでも期待することを書いていたので,その失望感は大きいです。政治家の事情はいろいろあるのでしょうが,きれいに辞職したほうがよいと思うのですがね。首相のほうも人事が好きだそうですが,辞めさせ方がきちんとできない点で,著しくリーダーシップに欠けるという印象を与えています。

 最近また「記憶にない」という政治家の言い訳をよく耳にします。不祥事があった場合の常套句です。ロッキード事件で小佐野賢治が国会での証言において偽証罪に問われないために連発したことから,この言葉が広がったと言われています。偽証罪の成立は主観説が判例の立場であり,本人が記憶している事実と異なる事実を証言したときに犯罪が成立します。「記憶にない」と言うと,本人に記憶があったかどうかの立証はきわめて難しいので,偽証罪から免れることができやすいのです。もっとも小佐野氏は,それでも偽証罪で起訴されて有罪判決も出ています(最高裁で係争中に死亡して,公訴棄却)。

 記憶にないというのは,私もこの年になると,ほんとうに記憶にないことがたくさんあるので,ありえないわけではないような気もするのですが,政治家というのは「人脈が命」みたいなところもあり,自分に協力してくれた人のことを忘れるというのは通常考えられないでしょう。そんな記憶もない人は,政治家にはなれないはずです。Biden氏が,記憶力の低下で訴追を免れたという話が出ていて,本人がやっきになって否定しているのは,それが政治生命に直結する話だからです。

 私たちも政治家たちが記憶にないということを言うならば,それだけで政治家失格とみなして,議員を辞めてもらうように投票行動をしなければならないでしょう。昭和時代のみえすいた言い訳を許してはなりません。

 

 

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