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2024年2月23日 (金)

岡田スタイル

 阪神タイガースの「アレンパ」がかかる今年のプロ野球ですが,もうすでにシーズンが始まったかのように,個人的には,阪神の情報を追っかけています。これだけ強くなると,みていて面白いです。サトテルは飛躍するか,外野の熾烈なポジション争いで誰が勝つか,充実の投手陣のなかで誰がローテーション投手の座をつかむか,超高校級といわれている高卒2年目の門別投手は江夏豊の再来となるか(江夏は高卒2年目で,いまでも破られていない年間最多三振記録をつくりました)など,見所満点です。
 いつも言っているように,監督が変わるとここまで変わるのかと驚きです。もっとも,岡田監督のスタイルは,時代に逆行しているようなところもあります。前の矢野監督は,選手との距離が近く,選手をファーストネームで読んだり,ホームランのときにメダルをかけるといった子供じみたことをしたりしていました。監督は兄貴という感じでした。一方,岡田監督は,選手にはほとんど直接声をかけないそうです。兄貴ではなく,怖いオジさんでしょう。選手へのコメントも,マスメディア経由で本人に伝わるようにしています(これは監督のコメントが,ほぼ必ずマスメディアに取り上げられる人気球団だからこそのことでしょうが)。選手は,間接的に聞くことになる監督のコメントの意図を探りながら行動しなければなりません。これは昭和時代のやり方のような気もします。ところが,プロ野球のようなところでは,一般社会ではパワハラとなりかねないことでも,結果(勝利)がすべてのプロの世界なので,結果が出ているかぎりは問題とならないのでしょう。よく考えると,岡田監督のスタイルのほうが,実は選手の自主性を高め,その力を伸ばしていく面があります。どうしても困っているときには,監督が直々にアドバイスすることもありますが,日頃そういうことをしていないので,これもまた効果的です。何よりも岡田監督が大の阪神ファンであり,純粋に阪神を強くするためには何でもやるということを知っているので,選手も納得しやすいのかもしれません(選手のために,四球をとるといった地味な貢献も年俸の査定で考慮するようフロントに進言したのも岡田監督です)。距離を近くして,フレンドリーに接することだけがよいのではありません。チームが強くなるという目的のための手段として何がよいのかを考えると,勝利のためということに徹している岡田スタイルもあるということでしょう。もちろん岡田スタイルの最終評価は,「アレンパ」ができるかによって変わってくるかもしれません。単発の優勝は,勢いでできることもありますので。

 プロ野球の世界の話を,そのまま労働の世界にあてはめることはできませんが,岡田スタイルが成功するかどうかは,経営者にとっても注目でしょう。

 

 

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