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2023年12月10日 (日)

国会でのスマホ使用

 少し前に,河野太郎デジタル大臣が,参議院の予算委員会で辻元議員の質問に,スマホで検索をして内容を確認しながら返答しようとしたところ,議長から注意されたことが話題になりました。どうも審議中のスマホの使用は認められていなかったようです。 
 一昔前までなら,スマホの持ち込みや使用の禁止はわからないではないですが,いまはどうでしょうか。スマホはネーミングがミスリーディングで,実は電話ではなく,超小型コンピュータのようなものです(私も電話として使用することはほとんどありません)。スマホでの検索は時間がかかるので,質問時間が減らされるという批判もありますが,その場でわからないという返答よりも良いという見方もありえます。
 スマホをみながら授業中に報告をする学生は,私の経験では何年か前から現れ始めました。授業での報告は,紙媒体でなくてもよいとしており,本人が事前にメールで送った資料を,こちらは授業中ノートパソコンでみて,本人はスマホをみながら報告するということもありました。何も問題を感じませんでした(いまではスマホよりも,ノートパソコン持参学生がほとんどなので,学生はそれをみながら報告することになります)。スマホの利用は,人々がメモをみながら話すのと同じで,しかも通信機能をつかって内容を確認できるという点では,メモより優れているのです。
 単に相手をやりこめるということだけを考えていれば,スマホの検索で一呼吸を置かれるのはいやかもしれませんが,いまや世間では利用が当たり前の道具です。私もよく考えると,テレビや日常の会話で少しでも何か不明な点があれば,机の前ならPC,居間などであればiPad,それ以外であればスマホで,すぐに調べて解決を試みます。よほど時間がないときでないかぎり,あとで調べて確認するということはしません。それに単純なことであれば,Siriに聞けますし,少し複雑になっても,ChatGPTの利用で,迅速に解決ができます。いずれにせよ,近くにPCなどがないときに,スマホを使えないとなると,とても困ります。どんな会議であっても,きちんと議論をするための道具としてのスマホの活用を制限したりしているようではいけません。これでは,ますますデジタル後進国になるでしょう。

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