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2023年12月 9日 (土)

政治への絶望と希望

 自民党安倍派のパーティ券問題の影響は,燎原の火のごとく,あっというまに広がりましたね。官房長官は,野田佳彦元首相が言ったように,まさに「任にあらず」です。自分が責任者となって派閥の資金を扱っていて,自身へのキックバックの疑惑もあるのに,まともな答弁がなにもできないようでは,どうしようもありません。
 派閥は政策集団という建前となっていますが,現実には,政策よりもパーティでの集金のための集団であったようです。二階派の元大臣が,パーティ券のノルマが果たせないから派閥を離脱すると言っていたことが,まさに派閥の本当の機能を物語っています。
 官房長官の問題は,首相の問題でもあります。そもそもこの政権は,首相も官房長官も,大切なことでも抽象的な説明に終始し,官僚のつくった文章を読むだけのような感じでした。政治家として,国民に真摯に向き合って説明をするということができていませんでした。岸田氏は,首相になるまえに,どこまで政策の準備をしていたのでしょうか。いま世界は大変な時期で,日本の将来にかかわる重要な政策的課題が数多く横たわっています。政策よりもパーティ券ノルマに追われる議員たちが支える政党から,まともな首相が出てくることを期待するほうが無理なのでしょうね。絶望的です。
 一方で,野党への不満は,政権をとったときに,どういう国家像をもって,どういう政策を実現したいのかが,あまり見えてこないことです(とくに外交面)。立憲民主党は,せっかく「次の内閣」を公表しているのですから,ネクスト大臣がもっと政策を出し,それを泉代表がきちんと国民に伝えるということをしてほしいです。自民党は自己崩壊しつつありますが,だからといって立憲民主党に大きな風が吹きそうにないのは,彼らがどのような政治をするのかについてのイメージがわかないからでしょう。自民党の失策で転がり込んできた票を集めただけでは,政権をとれないと思います。
 世の中では,年功序列が崩れつつあります。政策をしっかり磨き,国民に伝えられるだけの力をもつ政治家がいれば,政治家の経験年数などに関係なく,国民は,思い切ってその人に託したいと考えるのではないでしょうか。自治体レベルでは,芦屋市の20代の高島崚輔市長が注目されています(教育委員の人事が議会で否決されるなど苦戦しているようすが,これも勉強でしょう)。彼は自分の言葉で自分の政策を語っています。何をしたいのか伝えてくれるリーダーです。こういう若者がどんどんでてきて,経験を積んで,国政で日本の救世主になってくれたらよいなと思ってています。

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