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2023年12月30日 (土)

年賀状じまい

 今年も残り2日となりました。いつもクリスマスが終わった後の1週間は早いですね。
 ところで,働き方改革のことを昨日書きましたが,自分自身は,どうでしょうか。リモート重視は変わっていませんが,1年で完全オフという日はほとんどありません。研究者というのは,みんな同じだと思います。冬休みの時期は,とくにやることが多いです。年明けは忙しくなるので,いまのうちに期末試験の問題をつくったり,学位論文を読んだり,連載の仕込みをしたり,比較的締め切りが近い単発の原稿の準備をしたりということで,ゆっくりする時間はそれほどありません。それでも1日のなかで休息の時間を確保するのは自分の判断でできますし,また年間をとおしてみると,1週間,1カ月,1年の単位で,どのあたりの時期に仕事を詰めて行い,どのあたりの時期にゆっくりやるかということは比較的調整しやすいので,健康障害に至るような過労にはならずにすんでいます。自分の仕事を自分でオーガナイズできるからなのですが,こういう働き方ができる人は,まだあまり多くないでしょう。真の意味の裁量労働を実現できる人が増えればよいのになと思います。
 ところで,不祥事が続く日大で理事長についている作家の林真理子さんが,日経新聞の夕刊に週に1回エッセイを書いておられました。12月26日の最終回のなかで,「平然とエッセイを書いて」などの悪口が言われたと書かれていましたが,御本人は「私としては一度引き受けた仕事をちゃんと成し終えるのは,プロとして当然のことだと思う」と毅然と述べていました。自分の時間をきちんとコントロールして,引き受けた仕事をやるというのが,まさにプロの働き方です。どんなに日大で不祥事が多くて大変といっても,ご本人は日大と契約した範囲で仕事をすればよいのです。なにかあれば無制限にその仕事に打ち込まなければならないというのは,危険な考え方であり,そういうのが残業地獄につながっていくのです。
 その林真理子さんも,その1週間前の12月19日の回では,年賀状じまいをすると宣言されていました。「今年は忙しくてそれどころではなく,すっぱりとやめた」とのことです。多忙でもなんとか調整して引き受けた仕事をこなすがプロでありますが,同時に,それ以外の時間はできるだけ効率化を進め,仕事の質を高めるのもプロなのです。年賀状のやりとりのようなことは,メールなどでもできるので,最も廃止しやすい事の一つでしょう。そういう私も,数年前に年賀状はやめています(厳密にいえば,数名の方にだけ出しています)。私の書いていた年賀状の枚数は,林真理子さんとは比べものにならないくらい少なかったでしょうが,それでも私にとっては年賀状を書くのはあまり楽しい作業ではなく,その意義にもずっと疑問を感じていたので,年賀状をやめてよかったと思っています。とはいえ,どことなく罪悪感もあったのですが,世間で年賀状じまいがかなり増えてきたようなので,ほっとしています。

 

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