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2023年12月20日 (水)

政治家のキャリア

  小泉龍司法務大臣が二階派を離脱するという話には唖然としましたね。二階派を離脱しても,それは形だけで,二階派との関係が切れるとはとても思えないのであり,そうした人が法務大臣についているだけで問題なのではないでしょうか。これで乗り切れると本気で思っているとすれば,本人も岸田首相も,その感覚にあきれてしまいます。この大臣は罷免すべきでしょう。Wikipediaでみると,小泉大臣は,東大法学部卒・大蔵官僚というエリートですが,自民党を途中で離党した経験があり,二階派には恩があるかもしれませんね。そうなると,いっそう検察の強制捜査が入った二階派の推薦により法務大臣になった小泉氏を,その任務に継続して就かせることはできないでしょう。この方も,志をもって政治家になったのでしょうし,当選回数も7回と実績もあり,年齢も71歳と高齢になるなか,初めての入閣ということで,そう簡単に大臣ポストを手放すことはできないのかもしれませんが。後任には,非政治家のほうがよいのではないでしょうか(かつての三ヶ月章先生のような)。
 西村康稔前経済産業省大臣は,安倍派バッシングのなかで,今回の辞任はつらいでしょうが,やむを得ません。本人のキックバックの問題だけでなく,派閥の事務総長として,多額の政治資金の裏金化を主導していたということであれば,政治家としての資質を問われるのは当然です。ただ,この方は,地元に近い選挙区(兵庫9区)で,年齢も近いため,個人的には気になる存在です。もちろん個人的なつきあいはありませんが,前にも書いたことがあるように,西村さんが経済再生大臣であったときの2020年10月,「選択する未来2.0」という内閣府のリモート会議で,1回プレゼンをしたことがあり,そのとき西村大臣もおられてコメントをくださり,それに応答したことがありました。また今年も経産省の役人から話を聞きたいと言ってきたときに,その役人が,西村大臣から私の名があがったと言っていたので,むこうもこちらのことを覚えてくれていたのかもしれません。
 西村さんも小泉大臣に負けない,東大法学部・通産官僚というエリートで,しかも総理への野心を隠さず,あともう一歩というところまで来ていました。今回のことで,総理・総裁への道は,大きく遠のいたことは確かでしょう(女性秘書官の話まで出てきたので,大ピンチでしょう)。ボクシング部だったそうなので,これくらいのパンチでは倒れないかもしれませんが,ノックアウト寸前かもしれません。これで政治家生命が終わってしまうのか,それとも不死鳥のごとく這い上がってくるのか。同世代の一人の政治家が,そのキャリアの終着点がどうなるのかを,注目してみていきたいと思います。

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