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2023年11月 1日 (水)

塾講師の性犯罪

 娘をもつ親としては,いろんな「先生」による性犯罪からいかにして娘を守るかはとても重要な問題です。先生は,先生というだけで優越的地位にあるので,そこから子どもを守るのは簡単なことではありません。しかし保護者としては,先生と呼ばれる人のなかには,子どもを性的な対象とみている人が少なからずいることを知っておかなければならないでしょう。四谷大塚で起きた性犯罪は,決して特異な事件ではなく,どんな子どもにも降りかかるかもしれない事件だと考えておく必要があります。社会経験が未熟な若い男性と女児との接触は,とても危険なことといえます。
 東洋経済オンラインで,中野円佳さんが「四谷大塚『女児盗撮事件』で見えた性犯罪抑止の穴―『大人2人共謀という事態にどう立ち向かうか」で書いているのは,子どもに知識をつけることの重要性です。犯罪に遭いそうになったときの対策も含む「包括的性教育」が大切だということです。性教育を「寝た子を起こす」として忌避するのではなく,むしろ子どもの学ぶ権利の保障という観点でみるべきなのでしょう。
 塾の講師というのは,とくに公的な資格があるわけではないので,親もよく考えなければなりません。英会話学校でしたら,外国人講師について,そのバックグラウンドがよくわからないことが多いので,それなりの警戒心をもっていますが,塾講師については,なんとなく頭のいい人たちというイメージで簡単に信頼してしまうところがあるのではないかと思います。
 この事件をきっかけに日本版DBSの議論を本格的に進める必要があるでしょう。 

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