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2023年11月18日 (土)

宝塚のイメージダウンを避けてほしい

 11月16日の日本経済新聞の春秋で,宝塚に住んでいたことがある手塚治虫さんと宝塚歌劇との関係のことが書かれていました。実は私も,幼いときに神戸から宝塚に転居して,小学校2年まで住んでいました。駅から10分くらいのところで,宝塚歌劇と当時あったファミリーランドという動物園+テーマパークはとても身近な存在でした。母が生前,幼い私を抱いて宝塚駅から阪急電車にのると,劇団員の女の子たちが,よく声をかけてくれたという話をしていました。宝塚から西宮に引っ越したあとも,妹たちが母と宝塚歌劇をよく観に行っていて,鳳蘭,榛名由梨,安奈淳というような名前を,よく食卓で耳にしていました。ベルばらは,日本中の誰もが知っている作品でしたね。ということで,前にも書いたように,最近の劇団員の死亡事件は辛い話です。一昔まえまでは当たり前であったことが通用しなくなっていることでしょう。これは,ここだけの話ではありません。宝塚歌劇が「近代化」をするためには,抜本的な組織改革をすることが不可欠でしょう。
 映画の「阪急電車―片道15分の奇跡」(原作は,有川浩『阪急電車』)にもあるように,阪急電鉄の今津線の各駅は個性があります。私にとっても,いろいろな思い出がつまっている線です。宝塚南口駅にある宝塚ホテル(いまは移転),逆瀬川(さかせがわ)駅からバスで行った温泉スパのチボリ(いまは廃業),小林(おばやし)駅にある聖心女子学院,仁川駅にある阪神競馬場(私は競馬はしませんが,競馬があるときは,人があふれていて,ハズレ馬券が散らばっていたことが印象的です),甲東園にある関西学院,門戸厄神(もんどやくじん)にある同名の神社,そして大阪と神戸の中間地で神戸線の特急がとまる西宮北口です(西宮東口,南口,西口という名の駅はありません)。昔は,そこからそのまま阪神国道駅を経て,今津駅までつながり,阪神電車と接続していました。いまは今津まで行くときは,いったん西宮北口駅で乗り換えが必要です。
 野球は阪神ファンですが,住んでいるところをはじめ,生活の大半は阪急色でしたし,それはいまもあまり変わっていません。現在は神戸線沿線にいますが,今津線沿線で長く住んでいた私としては,その起点である宝塚は大切な場所です。そのイメージがいま悪化しているのはとても悲しいですね。

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