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2023年10月20日 (金)

CSファイナル突破

 阪神タイガースが,セ・リーグのCSファイナルを,広島相手に3連勝で,日本シリーズ進出を決めました。シーズン中と同じような感じの接戦を最後はなんとか勝ち切るという戦い方でした。岡田監督がいつも言うように,普通にやって勝ったということかもしれません。先発も,村上,伊藤,大竹という10勝以上トリオでいき,点数差はそれほどついていませんが,広島に負ける感じがありませんでした。おそらく,これが強いチームということなのでしょうね。相手も阪神の威圧感で,自ら転んでしまうという面があったような気がします。阪神ファンにとっては夢のようなときが続いていますが,このまま38年ぶりの日本シリーズ優勝という夢までみさせてもらえればと思います。
 38年前の日本シリーズをWikipediaで確認すれば,西武相手の初戦は池田が完封勝利しています。この試合はよく覚えていて,この年の池田はエース扱いでしたが,頼りないところもあり,あまり信頼していなかったのですが,この日本シリーズの初戦は見違えるような投球でした。3冠王バースが工藤から打った3ランも効果的でした。
 第2戦は外国人で安定的な投球をしてきたゲールが日本シリーズでも好投し,バースの2試合連続のホームランもあり勝ちました。21という僅差でしたが,福間が抑え,中西がしめるというシーズンどおりの試合でした。ちなみに,いまの阪神の抑えは,この福間の役割を,多くの人で分業している感じです。
 第3戦と第4戦は,それぞれ中田と伊藤という,自信をもって送り出せない先発投手で敗れました。中田は,ルーキーのときにそこそこ活躍して,この年は久しぶりに連勝して勢いにのったのですが,安定感は少し不安と思ってみていました。いまは解説者として活躍しています。なお,バースは3戦連発のホームランを打つなど3戦まで活躍していましたが,やはり阪神が勝つためには,掛布,岡田が打たなければなりませんでした。
 第5戦は池田先発で,4回で降板しましたが,掛布の3ランで先制し,福間,中西のリレーで勝って,王手をかけました。
 第6戦はゲール先発で,初回に,その年に大洋から移籍したばかりの長崎が満塁ホームランを打ち,勝負が決まりました。このホームランも記憶に残っています。その後,真弓も掛布もホームランを打って,ゲールが完投して優勝です。
 こうみると後半の長崎の活躍は大きかった気がします。どうしても,バース,掛布,岡田のクリーンアップは警戒されます。しかも1番の真弓もホームランが打てる強打者です。そういうなかで,6番の長崎も打てたことが大きかったでしょう。もっとも,阪神ファンにはあまりなじみのない長崎がヒーローになるというのはちょっと複雑な気分でした。投手は,ゲール以外は安定感がなかったのですが,池田が初戦に好投したり,弱い投手陣を打線が補うという戦い方ができたりしたのがよかったのでしょう。とくに開幕からのバースのホームランは,西武投手陣に大きなダメージを与えたことでしょう。
 今年の阪神は1985年のチームとはまったく違います。打線で勝つという感じはありません。オリックス相手かロッテ相手かわかりませんが,守って勝ち抜く試合をしてくれるでしょう。でもサトテルが,バース並みのホームランを打って勢いづけてくれることも,ひそかに期待してはいます。

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