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2023年8月24日 (木)

道幸哲也先生

 北海道大学名誉教授の道幸哲也先生が亡くなられました。学者には長命の方が多く,道幸先生は1947年生まれということですと,まだ若すぎます。道幸先生のことは,改めて書くまでもないことですが,北海道労働委員会の会長を長年努められたこともあり,とくに労働組合法関係の業績が多数あります。最近でも,季刊労働法で論文を拝見することがあり,さらに少し前にご著書のお礼を書いたばかりだったので,突然の訃報に接しておどろくばかりです。
 道幸先生の業績は組合法関係以外にも,『職場における自立とプライヴァシー』(日本評論社)は,このテーマにおける先駆的な業績として,よく参照されるものでした。そのほかにも,ワークルール教育の分野でも意欲的な活動をしておられました。お弟子さんもたくさん育てられました。私は道幸先生とは直接的な師弟関係はありませんが,世代的には師の世代なのに,まるで同輩のように親しく話しかけられたことをよく覚えています。また北大の研究会に行かせてもらったときにも,暖かく迎えていただき,感激しました。
 労働法学への貢献というのは,どなたかふさわしい方が書かれるでしょうから,私が出しゃばるつもりはありませんが,研究者としても,実務面でも,超一流の存在感をみせた個性豊かな先生でいらっしゃいました。喪失感は大きいです。安らかにお眠りください。

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