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2023年8月 3日 (木)

国家公務員の働き方改革

 若手官僚が国会業務の効率化を求めて提言書を出したということが報道されていました。河野大臣宛ということですが,この人は,どれだけの任務を兼務しているのでしょうか。HPをみると,デジタル大臣,内閣府特命担当大臣(デジタル改革 消費者及び食品安全),国家公務員制度担当となっていました。デジタル技術をつかって,国家公務員の働き方改革を進めるということになってほしいですね。
 提言の内容は,国会日程の早期決定や国会議員が各省庁に質問通告する際のFAXの利用撤廃などとなっていて,これくらいだったらささやかなものです。FAXなんてないものにしてほしいですよね。
 紙の利用というのは,いまでもなくなっていません。私自身,昨日も,今日も,紙をつかって押印(シャチハタ)して,郵送するものがありました。この酷暑のなか,ポストに投函するためだけに,外出したり,寄り道をしたりしなければなりません。日本社会から無駄な紙やハンコがなくなり,封書を郵送するというのがなくなるのは,いつのことでしょうか。
 ところで,国家公務員の働き方改革は,本気になってやらなければ,前にも書いたように,他に選択肢が多い優秀な人は,なりたがらなくなるでしょう。国家のために貢献したいと考えるならば,省益重視のどっぷり組織人というような者にならなくても,もっと民間企業や個人の力できることがあるのではないか,と考えてしまうでしょう。そもそも働き方改革というのは,究極的には,個人が自分のキャリア設計やライフスタイルを取り戻すための時間やエネルギーを生み出すことを目的とするものと思っています。アナログ時代の非効率な仕事の進め方が残存している職場には,できるだけ近づかないように,子どもたちには忠告したいです。
 自衛隊も,ハラスメントの問題に本気に取り組まなければ大変なことになるでしょう。自衛隊におけるパワハラ事件は,労働裁判でもよく目にします。現在,セクハラについて勇気ある女性が声をあげて戦っています。どこの世界に,自分の可愛い息子や娘に,ハラスメントだらけの職場に行かせることを望む親がいるでしょうか。ただでさえ危険がある仕事なのに,職場内で身内からの危険もあるようなところは論外なのです。ハラスメントなんて本人の受け止め方の問題であるとか,多少は我慢すべきという感覚の上司のいる職場は,お先真っ暗でしょう(もちろん,強い叱責とハラスメントは区別が難しいので,「ハラスメント冤罪」には注意しなければならないのですが)。ハラスメントのある職場は,危険有害業務とイコールであるという意識をもって本気で改革をしなければ,いくら国の防衛を語っても,戦士は外国人傭兵ばかりということになりかねません。

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