相次ぐ水難事故に思う
水の事故が増えているのもまた,暑さのせいでしょうかね。ふと思うのは,河童の話は,いまの若者のどこまでに伝わっているのでしょうか。昔は,川や池には河童という妖怪が住んでいて,人間を水中に引き込んでしまうから気をつけろということが言われていました。あまり川の近くに住んだことがなかったので,私が育ってきた環境では,河童伝説を直接聞いたことはありませんでしたが,知識として,河童のことは知っていました。おそらく日本中に河童伝説はあることでしょう。子どもはどうしても,川や池に入ろうとしがちです。暑くなるとなおさらです。しかし,川や池で泳ぐというのは,とてつもなく危険なことです。昔の人は,多くの人が川や池で命を落としたことを伝え聞いていたので,河童伝説を創造して,子どもたちを怖がらせ,その命を守ろうとしたのでしょう。
令和の時代,川に河童が住んでいるなんていっても,すぐに子どもたちはネット検索をして,嘘だとわかってしまうかもしれません。いまの時代には,妖怪くらいでは,なかなか子どもは驚いてくれないですね。別の方法で,子どもの事故を防ぐしかありません。ちなみにNHKのEテレの番組「あおきいろ」では,「カッパは知っている」という歌で,子どもたちに水辺の危険性を教えてくれています。
「お盆には海には入ってはいけない」という言葉もあります。霊が生きている人の足を引っ張るから,ということですが,ほんとうは土用波が来て危ないからですね。こういう言葉をしっかり伝えていく必要があります。
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